小説『とあるバカとテストと超電磁砲 文月学園物語』
作者:御坂 秀吉()

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バカとクラスと召喚戦争 〜出会いとは突然なのだよ大濱君〜



Dクラス戦の後

「てか、坂本の考えがイマイチわからないんだけど。」
元輝は秀吉と二人で帰っていた。
「まあ、坂本にも坂本なりの考えがあるのじゃろう。」
なぜかって?それは家が隣同士だからだ。
「うーん、そうかなぁ。設備交換しないで、いざというときBクラスのあれを壊せ?わかんないな。」
気づいたのは始業式の帰りである。急いで家に帰ったら、ふと気がついたである。隣の家が『木下』だということに。
「それより前から疑問に思っているのじゃが」
「どうした?秀吉」
「お主は、名探偵エナンの工藤新一に似とらんかのう?」
あっ、名探偵○ナンじゃなくてエナンなんだこっちの世界では・・・
「そう?確かに似てるとは言われるけど・・・」
一応そういうが実際、新一と同じにしろといったわけだし、ね・・・
「やはりそうじゃろ。声も似とるからのう。わしは、新一が大好きじゃ。一回だけでもいいからこのセリフを言ってくれんかのう」
「な、なにを?」
「『犯人はあなたしかいないんですよ』っと」
あーあったなーそんなセリフ。
元輝ももともと新一の決め台詞は好きであったのでだいたい覚えている。
「えーと、『そう、この事件の犯人は、木下さんあなたしかいないんですよ!!』」

・・・・・・なにこの沈黙。なんか悪かった?

「・・・お主、本物の工藤新一じゃないのかのう?」
ものすごい尊敬のまなざしが。まぶしい。
ガチャ
ものすごい勢いで、木下邸からある人物が出てきた。
「ちょっと、今の誰!?新一君がいなかった秀吉!?」
まぎれもなく、木下優子だった。
「姉上、今の新一なら、こちらは、大はm『あなたが本物の工藤新一!?そっくりじゃない!私、木下優子っていいます。よろしくお願いします!!ぜひお友達になってくれませんか??』・・・大濱元輝といって、わしの友達じゃ。」

一瞬優子の顔が静止した。けどすぐに、
「本当!?大濱君よろしくね☆」
優子は嬉しそうにいった。元輝はちょっとその笑顔に照れながらも、
「うん、よろしくね優子さん!」
と答えた。これが大濱元輝と木下姉妹(?)の出会いである。




次の日の朝、元輝は学園長に呼ばれていたので、朝早く家を出た。
すると、偶然にも、木下優子も家を出ていたのであった。
「あれ?優子さん?」
「あ、大濱君!」
二人は一緒に話しながら学校に行った。
「へぇ〜。優子さんってAクラスなんだ。頭がいいんだね。」
「そこまでじゃないのよ。それと、大濱君!『さん』づけしなくていいよ。普通に『優子』って呼んで。」
「うんわかった。じゃあさ、僕のことも、『元輝』って呼んで。」
「うんいいよ。」
二人は登校中に仲良くなっていた。しかしそれを後ろからこっそりとみている奴には気づかずに・・・




〜学園長室〜
トントン  ガラ
「失礼します。2年Fクラスの大濱元輝です」
「ん?来たかい。私が学園長の藤堂だ。」
見た目はおばあちゃん。でも頭脳は意外と優れた人だったりする。
「それで、用とはなんですか?」
元輝は不安でたまらなかった。なにかまずいことでもやったのかと・・・
「そんなに、暗くなるんじゃないさね。悪いことじゃない、朗報だよ」
「ろ、朗報?」
思わず、聞き返してしまった。
「実はね、君を気に入った先生がいるんだけどね、その先生が、君に自分の補佐をしてほしいといっているんだ。」
「ほ、補佐ですか?」
「そうさね。単に仕事を手伝うだけじゃない。ときどきの補習授業の先生役をしてもらったり、などいろいろあるさね。」
「はぁ〜。それが何で、僕なんですか?それにメリットって?」
いろいろ聞き返してしまった。失礼ではないだろうか。
「まず、?に君は、一応の振分代理テストを受けただろう。その点数を知ってるかい?」
そういえば知らなかったな。
「君は全科目4238点だったんだよ。今のところ学年トップだ」
そういえば姫路は4000ちょっとオーバって言ってたし、それで学年次席並みなんだから、たしかにトップかも・・・って
「って、トップ!?」
驚いてしまった
「そうさね。今のところ、としか言えないんだけどね。だから、君にやってほしいんだよ。」
そこは納得。ていうかその気に入ってる先生って
「あの気に入ってる先生ってもしや、西むr『?にきみのメリットだが、特例として、Aクラスに移動+α給料を上げようじゃないか、ただ、食券の無料券や図書券ぐらいだけどね。』」
さ、さえぎられた。
「どうさね?悪くはないと思うが?」
確かにいいんだけど、
「そのクラス替えは『なし』の方向で良いのならお受けいたします。」
驚いた表情を見せる学園長。それもそのはず、Aクラスへの移動を断ったんだから。
「なんでかは、わからんが、君がそういうのなら・・・」
「お願いします。」
「・・・わかったさね。許可するよ。じゃこれを受け取るんだね。」
学園長から渡された紙にはこう書かれてあった。

2年F組大濱元輝
上記のものを、教員代行者および風紀委員とする

文月学園学園長藤堂カヲル


「・・・すいません、風紀委員の説明は受けてなんですけど・・・」
「教員代行者とほぼ同じさね。ただ、他校にも通じるような役職と考えればいいよ。」
いや、違うと思うけど。てか風紀委員になるには、いろいろ書類が必要じゃなかったっけ?

「で、結局僕を気に入ってる先生は西村先生なんですよね?」
「よくわかったね。その通りだよ。」
やっぱりか・・・でも、悪くない気がする。



〜職員室にて〜
「大濱、これからよろしくな。用がある時にはお前の携帯にメールを送るから。」
鉄人、もとい西村教諭は優しく話しかけてきた。
「よろしくお願いします。」
ところで、鉄人はメールなどするのだろうか?

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