小説『東方薬師見聞録』
作者:五月雨亭草餅()

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どうも、知らない世界に19歳の誕生日の日に転送された出雲だ。
まあ、このまえ暑いから風ふかねぇかなぁーーーー。なんて思ったら風が吹いて、もしかしてと思って気温が下げれと念じたら本当に下がってしまって驚いたわ。
で、まあ実験してみるべしということで雷落ちろと念じたらまじで降ってきやがった。
いやぁ・・・・・、冗談のつもりだったからけっこう近くに落としちまって軽く感電した。良く死ななかったと思うよ。
で、どうやら、とりあえず人はいないらしい。
なぜかって?かんたんだ。
そこらじゅうに恐竜がいるからだ。
HAHAHAHAHAHA、さすがに最初に見たときはビビッタゼ。でまあ、食われそうになったから雷落として殺した。
うん、まあ適度に焼けていてうまかったかな?
とりあえず不味くはなかった。
で、ここ最近は、つかえることに気づいてしまった能力の鍛錬に当たっているわけだ。
いろんなことを試してみたところ、俺は自然を操ることができるらしい。まあ、かなりいろんなことができる。
このまえは、恐竜の周りに酸素と水素集めて、そこに火を投げ込んでポポポポーンてしてきた。
かなりチートな能力だけど生きていくのには不便じゃねえどころかかなり便利だ。
だから、なんだかんだいってもこうしていきてられる。まあ、ありがてえ話だ。
んじゃ、いっちょいきますか。
雷の音で右肩の蝶・・・・・・・・。ミュージックスタート。
ドカーンドカーンドカーン・・・・・。
「こりゃ無理だな、さすがにもとの音が酷すぎる」
あっさりあきらめましたとさ。
でもまあ、雷を同時にたくさん落としたり、連続して落としたりできることが判明したな。
まあ、それだけでも良しとすっか?
さあ、メシの時間だ。次に会った恐竜よ、スマンな。
だけど、おれも生き物だ。飯を食わずに生きてはいけない。恐竜の肉と、そこらへんに成ってた木の実で食いつないでるんだ。


肉食か・・・・・。あれは凶暴なタイプなやつだな。
そんなに恐竜に興味なかったし、図鑑なんかと多少違うからわからねぇけどティラノサウルスみたいな形したやつだ。
こういうやつは、味は少し悪いが、戦闘訓練にはなる。
「goeoeoeowowoowoooooooooooooooooooo」
「おいおい、少しはまともに吼えろっての・・・・・・・・・」
風の刃を作り出し、ティラノサウルス型の恐竜の首に当てる。
とうぜん、恐竜からしたら、あらぬ方向から衝撃を受けたことになり、そちらを向くが、何もいない。
「これは始めて使うんだよなぁ・・・・・・。だからうまくいくか分からんけど」
ティラノサウルス型の恐竜を中心に、風が目に見て分かるほどに回転し始める。
それは、ティラノサウルス型の恐竜の体を持ち上げるほどとなり、数秒後には天高くその姿が見られた。
そして・・・・・・・・・
ドギャァァァァァァン
雷が、宙を舞っていたティラノサウルス型の恐竜を貫いた。

-2-
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