全
「ただいま。」
銀時と陽那日が一緒に帰ってきた。
「銀時、陽那日、何でこんな遅くに?」
桂小太郎が訪ねる。
「飯当番、陽那日だろ?」
と言いながら、部屋から出て来たのは、高杉晋助。
「腹減ったがじゃ、速く用意してくれんか…」
坂本辰馬がお腹を押さえて歩み寄ってきた。
「…忘れてた。ごめん。今作るから…」
陽那日が焦って、台所に走った。
戦争中…50人以上いるため、ごはんには一時間以上かかる。
「ほら、銀時。てめぇもだろ?」
高杉がニヤニヤしながら命令する。
「わーったよ…」
面倒くさそうに返事をして、陽那日の後を追った。
*
「陽那日。今日、何を作るんだ?」
チラッと銀時を見たあとに、手元に目線を戻した。
「カレー」
「またか。」
「しゃーねぇだろ?みんな、大体作れるの限られてんだから。」
「昨日さ、ヅラ、辰馬、高杉で、カレーだったな。」
「ああ。…私等以外の班は、3人でいいよな。」
「お前、女だし。」
「女だからって、料理できるって訳じゃねぇよ。」
トントントン
台所で野那日を切る音が響く。