小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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どうも、お久しぶりです。ガウェインです。昨日DVDで「ウルトラマンサーガ」を見ました。ハイパーゼットンが超カッコいいです。では、更新です。




司は今はやてと共に図書館に来ている。はやての読みたい本を探して渡した後、自分が読む本を探して一人で歩いている。

司君side

さて、今日はどんな本を読むか…この前は『世界の犬 〜素晴らしき肉球〜』を読んだし…そうだな…今日は猫にしよう。

「動物系はこのあたり…ん?」

俺の目にある本が移る。その名前は…

「『Nekomimi The World 〜鋭い爪と愛らしい瞳〜』?心惹かれるタイトルじゃないか…。」

うん、表紙を見る限り猫耳コスプレ集なんていうガッカリ本ではないようだし…これにするか。はやては何処かな?っと…む?あいつは確か…

司君sideout

司がはやての所に戻るとはやてが一人の女子と話していた。

「ほんでな?その男の子が…」

「面白い人なんだね、そのはやてちゃんのお友達って…」

青い髪ではやてや司と同年代のその女の子の名前は月村すずか。偶然図書館に来ていたはやてと少し前から親交があったはやての友人である。

「あー…はやて。戻ってきたが…邪魔だったか?」

「あ!司君!?丁度よかったわ。すずかちゃん、紹介するで。さっき話してた私の友達の…」

「あ、天宮君!?」

一応司とも面識があるので驚くすずか。当然はやても驚いている。

「お前は確か…月村すずか…だったな?偶然だな。」

「う、うん…天宮君も何でここに?」

「俺ははやての付添い…が一番近いな。自分が読む本も借りるが。」

「えっと?二人とも知り合いなん?」

「ああ。と言っても、精々顔見知りって程度だがな。」

「うん。友達の友達って言ったらいいのかな。」

二人の言葉を聞いてはやてが提案する。

「ほな、折角やし一緒に家にいかへん?」

「俺は構わないが…月村はどうだ?嫌なら断ってくれても…」

「大丈夫だよ。今日は習い事もないし。」

「決定やな。じゃ、はよ本借りていこか。」

はやての提案によって今後の予定が決定する一行。そのまま家に行こうとしたのだが……商店街に差し掛かったあたりではやてが声を上げる。

「あかん!そういえば冷蔵庫の中残り少ないの忘れとった。すずかちゃん、司君、このまま買い物していってもいいかな?すずかちゃんも今日は家でご飯食べていく?」

「え?うれしいけど…いいの?」

はやても笑顔で答える。

「ええって。これを機に司君もすずかちゃんと親睦を深めて友達になればいいんや。」

はやての言葉に驚くすずか。学校での司のイメージでは親睦を深めることがとても難しいように思えたのだろう。

「じゃ、買うものかって早く家にいくで。」

そうして三人で買い物をしてはやての家に向かう途中、美少女二人と無表情ながら整った顔立ちの司たち一行は注目の的だった、とだけ言っておこう。

数分後・・・

「うん。それでね、今日ははやてちゃんの家で夜ごちそうになる事になったの。」

すずかは月村の頭首であり、姉である忍に電話で連絡していた。

『そう。それじゃ食べ終わったら迎えに行かせるから連絡してね。楽しみなさい?』

「うん!ありがとう、お姉ちゃん。」

すずかが電話を切ってはやてたちがいるリビングにい向かうと中から声が聞こえてきた。

司君side

「…ていうか、はやて?今日の夕食は俺が作るのか?」

はやてが誘ったんだからてっきりはやてが作るものと思っていたんだが…今日はシグナム達もいないから人数的には楽でいいか。

「当たり前やん、昨日は私がつくったんやから。それに前から言うとるけど、司君は誤解されやすいねん。」

誤解って…別に困ることは無いから良いんだがな。そんなことを話していると月村が戻ってきた。

「あの…はやてちゃん?」

「あ、すずかちゃん。もう連絡はしたん?」

「う、うん。ところで、司君が作るって本当?」

む?コイツ…俺が料理出来るかって疑っているのか?半ば一人暮らししている俺が料理できないはずがないだろ。

「本当やで?それに司君が作る料理も本人の見た目に反してめっちゃ旨いんや〜。」

「はやて、料理に本人の見た目は関係ないぞ。そして、月村。はやての料理が食べたかったなら残念だが、今日は俺が当番のようだから、我慢してくれ。」

「あ、違うよ!?司君が料理するってあんまり想像してなかったから驚いただけで、嫌なわけじゃないよ!」

「そうか、なら良いんだ。そして月村、今日は寒いし、夕食は鍋にしようと思うんだがいいか?何か苦手なものとかはないか?」

「大丈夫。あ!私も手伝ったほうが良いかな。」

「いや、客に手伝わせるなんて本末転倒だ。はやてとゆっくりしていてくれ。」

招かれた立場なのに自分から手伝いを申し出るとは…いい子だな。友人になるならこういう奴だな。じゃ、旨い物作るか!

司君side out

はやてside

今、私はすずかちゃんと一緒に司君が料理を作るのを待っとる。しかし…なぁ?

「すずかちゃん、司君って最初のイメージと大分変っとるんやない?」

「へ?う、うん。最初は怖い人かなって思ってたけど…はやてちゃんの話を聞いてたら大分印象も変わったし、実際に話してると…その、無表情だけど…優しいっていうのかな。」

なるほど、すずかちゃんも司君の魅力が分かってきたんやな。

「夕飯の時にでも‘友達になって’て言えば友達って言ってくれると思うで?」

「え?でもそんな事急に言っても…」

まあ確かに普通ならそうやろな。でも…

「大丈夫やて。私は初めて会ってから一時間くらいでそう言ったら友達になってくれたで?司君は人を見る目は確かやから、すずかちゃんなら大丈夫や。」

「……はやてちゃんがそう言うなら、頑張ってみようかな。」

あんな人付き合いが苦手そうなすずかちゃんがこんなにやる気になってる。やっぱ司君は人を惹きつける魅力を持っとるんやなぁ。

「ところで、すずかちゃん。」

「何?はやてちゃん」

「いつの間に‘天宮君’から‘司君’になったん?」

「……へ?」

…あれ?

はやてside out

すずかside

「いつの間に‘天宮君’から‘司君’になったん?」

はやてちゃんの言葉を聞いて驚いた。確かに私…呼び方が‘天宮君’から‘司君’に変わってた。自分でも気が付かない程自然に…最初は怖い人かな?って思ってたけど実際に話してたらすごく安心できて…あぁ、こんな安心感があるからフェイトちゃんもはやてちゃんも司君と友達になれたのかな?私…もっと司君の事…知りたいな。

すずかside out


「出来たぞ。」

あれから20分ほどしてエプロン姿の司がやってきた。因みにエプロンにはデフォルメした犬や猫などの小動物がプリントされている。(非常にどうでもいい情報)

「フフ…司君?そのエプロンって…」

「俺が作った。可愛いだろう?この猫の角度がいい。」

「私はこっちの猫も好きかな。」

「司君、すずかちゃん。猫の話は後でも出来るし、早よご飯食べようや。」

「む、そうだな。月村、そこに座れ。」

「うん…ねえ、司君。」

炊飯器からご飯をよそっていた司にすずかが声をかける。

「ん?どうした?」

「私ね?司君と友達になりたいの。だから、私の事は‘月村’じゃなくて‘すずか’ってよんで?」

「………すずか…これでいいか?」

「うん!」

どうやらはやての当初の提案通り、無事に司とすずかは友達に成れたようだ。その後は三人で楽しく鍋を囲んですずかの迎えが来るまで楽しんだ。

すずかside

今日はすごく楽しかった。司君と友達になれたし、司君の料理も美味しかったし、司君が可愛いものが好きってわかったし…あれ?はやてちゃんと遊んだはずなのに司君のことばっかり…どうしてだろ?

「おかえり、すずか。」

「ただいま、お姉ちゃん!」

いつの間にかすぐ近くにお姉ちゃんがいた。お姉ちゃんもお仕事とかある筈なのに、こうして迎えに来てくれるから大好き。

「あら?今日は随分とうれしそうね、楽しかった?」

「うん!今日は新しい友達が出来たの!はやてちゃんの友達で隣のクラスの男の子なんだけど一緒にいるとすごく安心できるんだよ?」

「あらあら…すずかにも春が来たのかしら?」

「?お姉ちゃん?今は冬だよ?」

新しい友達ができただけで12月なのに春になるわけがない。どうしたんだろう?

「ウフフ…今度そのお友達を紹介してね?」

「うん。じゃあ、お風呂入ってくるね。」

明日、フェイトちゃんと一緒にお昼の時間に誘って、みんなで食べよう。そんなことを考えながらお風呂に入って寝室でベッドに入る。明日が楽しみだ。

すずかside out







どうも、作者です。漸く更新できました。この話だけでも書くのに五時間くらいかかってます。いや〜、ハイパーゼットン超カッコいいです。大事なことなので二回言いました。そういえば、ハイパーゼットンと仮面ライダークウガのアルティメットフォームのカッコよさと比べたら非常にどうでもいい事ですがこの小説が殿堂入りなるものを果たしてしまいました。これも読者の皆様のおかげです。これからも宜しくお願いします。次の更新は29日の月曜日を予定しています。

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