どうも、ガウェインです。この前書きを書いている時刻は午前0時10分。バイトが終わって帰った、ご飯食べた、風呂入った。眠いな〜、疲れたな〜、明日は母親いる日だな〜、書けないな〜……書くか……そんな訳で更新です。
司のクラス内におけるクラスメイト達の印象
フェイトが転校してくる前(司の笑顔を見る前)
「なんか何時も不真面目でよく寝てるし、怖いよね。」
「うん。ああいうのを不良って言うんだろうね〜。」
「お休みの日はゲームセンターに入り浸ってそう…」
「声が大きいよ…聞こえてたら何されるか…」
フェイトが転校してきた後(笑顔を見た後)
「司君ってかっこいいよね!」
「うん!それに頭もいいし相談すれば丁寧に答えてくれるし、すっごくいい人だよね。」
「お休みの日はブラックのコーヒーを飲みながら推理小説を読んそうだね。」
「カッコいい!!」
以上、クラスメイト(女子)たちの印象でした。現在司は…
「そんな訳で天宮さんの休日の過ごし方をインタビューしたいのですが。」
「いや、訳が分からないから。と言うか俺、君の事知らないんだけど…」
教室でインタビューを申し込まれていた。
「アヤヤ?…おぉ!そういえば名乗っていませんでしたね。私はAクラスの『烏丸 文(からすまる あや)』と申します。新聞記者を目指しています。」
何やら聞いたことがあるなんて考えてはいけない。作者の頭の中は色々とカオスなのだ。
「名前は分かったが…烏丸さんは何で俺にインタビューなんて…」
「良いですか天宮さん!!私が所属するAクラスにはこの学校の中でもトップ4に数えられる美少女が三名も在籍しています。そしてあなたはその三名と交友があり、更に自クラスの、挙句隣の席にはトップ4の一人であるテスタロッサさんです。そして、天宮さんは以前は良い噂は聞きませんでしたが今となっては良い噂しか聞きません。皆さんが、主に女子生徒が!天宮さんのことを知りたいと思っているのです!そして私は新聞記者志望。ここでインタビューしない手はありません!!」
「…俺の休日なんて聞いても誰も得する事がないと思うが…それにインタビューしたいならAクラスには光城…だっけ?が居るだろ?あのイケメンにした方が…」
「…新聞記者を志す者として情けないのですが…あの男はどうも気に入りません。確かに、顔だけは良いのですが、それだけです。…むしろなんて言うか…気持ち悪い、とさえ感じます。まるで世界は自分を中心に回っているかのように振る舞い、勝手に女子の頭を撫でようとしたり…」
「烏丸さんも…その…大変だな。」
「うぅ…解ってくれますか?この気持ちを…」
「ま、まぁ…そんなに苦労してるんならインタビューくらいは受けてもいい、かな。」
司がいい加減に気の毒に感じたため烏丸のインタビューを受けることにしたようだ。
「ありがとうございます…では早速、休日の過ごし方について教えて下さい。」
「朝の5時30分に起床。起きたら柔軟体操をして、ランニングして、それが終わったら朝食作って食べて…」
此処まではある程度予想通り。クラスメイト達も‘朝、早!?’や‘やっぱり鍛えてるんだ…男らしい…’なんて思っていた。
「その後は?」
烏丸が続きを促す。
「この間の日曜日で言うと…」
烏丸が、いや司を気にしている女子たちが一言も聞き漏らすまいと聞き耳を立てる。そして…
「『仮〇ライダー ウィザード』を見た。」
ズザァァァ!!!!
ずっこけた。クラスの中で一番大人らしいと思ってた司がクラスの中で初めて子供らしい発言をしたからだ。その後も予想外の司の言葉は続く。
「そのあとは、DVDで『〇面ライダー O〇O』の映画を見て…」
「あの、天宮さん?」
「む?なんだ?」
司の言葉に烏丸がストップをかける。
「まさかとは思いますが…一日中そんなんではありませんよね?」
「当たり前だ。流石に午後は出かけたよ。」
‘出かけた’その一言に烏丸は素早く反応した。
「ほう?因みに何処へ出かけたかお聞きしても?」
「行きつけの喫茶店だ。」
喫茶店でブラックコーヒーを飲みながら小説を読む司。そんな姿を瞬時にイメージする女子たち。そして…
「何を注文したんですか?」
「オレンジジュースとシュークリーム。あとは、ショートケーキにプリン他には…」
そのイメージはガラガラと音を立てて崩れる。ブラックコーヒーの‘ブ’の字も出なかった。プリンの‘プ’の字なら出たが。
「えっと…?コーヒーなどは…?」
「俺は苦いものと辛い物が嫌いなんだ。」
ここにきて今日一番の子供発言。
「その後は…友人の検査の為に一緒に病院に行って、その帰りに図書館に入ったな。」
「ご友人が病気なんですか?」
「ああ。最近症状が悪くなっている。今度検査入院だ。」
「……暗くなってしまいましたね、方向を変えましょう。図書館でどんな本を借りましたか?」
「『Nekomimi The World 〜鋭い爪と愛らしい瞳〜』だ。読んでいると癒される。」
「…そうですか…ご協力ありがとうございました。いや〜、天宮さんは面白い方ですね。インタビュー前のイメージが木端微塵ですよ。最悪の場合、適当に改竄して面白くしようかと思いましたが、これならば改竄の必要はありませんね。」
「おい、新聞記者!?」
後日発行された『アヤヤ新聞』は一部の女子たちに非常に好評だった。このインタビューの後のクラスの女子達の司のイメージは『頭がよくてかっこよくて優しい。でも偶に子供らしくってそのギャップが良い』となった。
数日後…歩く司と物陰に隠れながら尾行するすずかとアリサ。どうもあの新聞を見て自分たちで確かめようとしたらしい。
アリサside
「ねえ、アリサちゃん…やっぱり良くないよぉ…」
「でもすずかも気になるでしょ?司のことをよく知るチャンスよ!」
そう、これはすずかの為…すずかの為なのよ。決して私がもっと知りたいからすずかを誘った訳じゃないわ。
司と友達になって数日たつけど…あの新聞に載ってた司を私は知らない。初めて見る司だった。ま、まぁ確かに司は優しいし、一友達としてもっとよく知っておくべきでしょ!?そんなことを考えながら歩いていると人通りが少ない道に出た。そのまま歩いていたとき…後ろから車が来て覆面を付けた男数人が私とすずかを無理矢理車にひきこんだ。
「きゃぁあああ!!」
隣りですずかが叫んでいる。
「なんなのよアンタ達!!」
男たちが言う。
「月村とバニングスの娘だな?」
「お前たちは人質だ。」
ヤダ…まさか…誘拐?
「あ…あ?…」
恐怖で声が出ない。嫌だ…誰か…
「たすけて!司!!」
駄目だ…いくら司でも何人もいる大人を相手にはできない…でも…
「すずか!!アリサ!!」
司の声が聞こえた。
アリサside out
司君side
俺が歩いていると後ろから聞き覚えのある声…しかも叫び声が聞こえてきた。振り向くとすずかとアリサが数人の覆面を付けた男たちに車に連れ込まれそうになっていた。
(誘拐?何で…!?クソ!!そういえばあの二人はお金持ちのお嬢様だ…こんなことしている場合じゃない、助けないと…)
「すずか!!アリサ!!」
駄目だ…間に合わない…
「(オーラ!!追跡しろ!!)」
『(了解です!!)』
即席でマーカーを作り車につける。これで追跡できる。
「待ってろ二人とも!!俺が助けに行く!!」
その言葉は無事二人に届いたようだ。二人とも俺を見て頷いてくれた。
「ハァッ、ハァッ…オーラ、あの車はどこに向かっている?」
『山の方向ですね。恐らく10分もすれば山に入ります。根城もその付近にあると予想されます。』
「よし、追うぞ。認識阻害の結界をやってくれ。」
『……OK 結界作動しました。』
「栄光の原点起動!」
『set up』
オーラのバリアジャケットが展開し身に纏う。
「『ウィング』」
その言葉に反応し背中から魔力でできた羽が生える。
「行くぞ!!」
マーカーの反応を確かめながら近づく。オーラの予想道理に山に入って少し行くと広い倉庫のようなものがあった。辺りを確認しながら侵入する。そして、最も奥に居た。
「(犯人は…5人か…拳銃があるとは、厄介だな…)」
「絶対に司が助けに来るわ!!アンタたちなんてすぐに捕まるわよ!」
おい、アリサ…犯人を刺激するな…
「司君って?あぁ、あの時近くにいた男の子?残念だけど来ないよ。車で飛ばして10分以上かかるんだ。それに…」
「来るもん…」
「はぁ?」
すずかも…頼むから…
「司君は…冗談も言うし…人をからかったりするけど…」
すずか…おまえ…
「絶対に嘘はつかないもん!司君が「助ける」って言ってくれたんだから絶対に来るもん!!」
「来たとしても…それまで君たちが無事かな・・・?」
仕方ない…そこまで言われちゃ…
「残念ながら…」
影から出る
「誰だ!?」
ジャキ!! 銃が一斉にむけられる、が。
「間に合ったりするんだな、これが。」
助けない訳にいかないじゃないか。
「通りすがりの魔法使いだ!覚えなくていいぞ。」
さて、人質救出だ。
司君side out
「ハハ…ガキじゃねぇか!よく出てくる気になったなぁ!」
誘拐の主犯格と思われる男が声を出す。それに追従するように部下たちから下品な笑い声が聞こえる。が…
「うるさいよ…」
ドシュゥ!!…………
「がぁ!?」
ドン!ガラガラガラ…
誘拐犯の1人が吹き飛び積まれていた荷物に激突して気絶する。司はサイズを調整したバリアジャケットを部分展開して魔弾を放ったのだ。が、当然犯人たちは解っていない。
「テメェ…何しやがった…?」
「関係ないだろ?今からお前たちはすぐに同じ道をたどるんだから。」
「ちぃ!?野郎共!!相手は一人だ!囲んで殺っちまえ!!」
「「「応!!!」」」
囲まれても司は慌てない。接近してきた相手にはブレードで殺さない程度に切り付け、離れた相手には魔弾を放ち、接近と遠距離で緩急をつけ、敵を翻弄し…10分もしないうちに起きているのは主犯格だけになった。
「残りはお前だけだ。おとなしくしろ。」
「ふん!!馬鹿め!!こっちには人質がいるんだ!」
「すずか!!」
追い詰められた犯人は近くにいたすずかを拘束し、銃を突きつける。
「動いたらコイツの命はねぇぜ?形勢逆転だなぁ、」
「……クッ…」
「アリサちゃん、司君も逃げて!!」
すずかは二人に逃げるように言う。
「美しい友情だなぁ…化け物のくせによぉ。」
「!?」
「すずかが化け物…どういう意味よ!?」
犯人の言葉に訳が分からないとばかりに叫ぶアリサ。犯人は下品な笑顔を作って喋りだす。
「コイツの…月村の一族はなぁ…」
「やめて!!言わないで!!!」
「吸血鬼…化け物の一族なんだよ!!」
「嫌ぁぁぁあああああ!!!」
勝利を確信しているのか上機嫌な犯人、知られたくなかった秘密を暴露されて泣き叫ぶすずか、呆然とするアリサ…だが1人誰とも違う反応の人物がいた。
「それがどうした?」
ドゥン!!
「ぐぇ!!」
司が魔弾を放ち犯人を気絶させた。
「すずか、アリサ…二人とも無事か?」
「来ないで!!」
二人の拘束を解いて無事を確かめようとした司にすずかが拒絶するように声を出す。
「私は…人間じゃないんだよ?血を吸う事が出来て…人を殺せることもできる吸血鬼なんだよ…」
「すずか…」
アリサが声をかけるよりも先に司が声を出す。
「すずか…お前は馬鹿か?」
「な!?」
「・・・え?」
司の言葉に驚く二人。
「すずかが吸血鬼だとして…それがどうした?何か問題でもあるのか?」
「でも…」
「じゃあ、アリサ。お前はすずかが吸血鬼だとして…それで友達やめるほどの理由になるか?」
「…ならないわね。たとえ吸血鬼でもすずかは私の大切な友達よ!!」
「俺も同意見だ。すずか?お前は優しい子だから、俺だって友達になってもいいと思ったんだ。」
「アリサちゃん…司君…グス…ぇ…うぇぇぇ…ひっ…」
その後、匿名で警察に連絡し、犯人たちは逮捕され事件は無事終息した。
アリサside
司…あの時アンタが助けてくれなかったら私もすずかも無事じゃすまなかったわ。それに、約束通り助けに来てくれた…全く…何が「通りすがりの魔法使い」よ……凄く…かっこよかったじゃない…。あぁ…もう自分をごまかせない…私は司の事…好きになっちゃったのね。…ライバルが多そうね。…やってやろうじゃないの!!
アリサside out
すずかside
アリサちゃんと司君に吸血鬼だってばれちゃったときは本当に辛かった。けど二人とも私の事を受け入れてくれた…フフ…「吸血鬼だから、それがどうした?何か問題でもあるのか?」って普通は言えないよね…それに「お前は優しい子だから」…優しいのは司君だよ。「通りすがりの魔法使い」…か。本当に『魔法』みたいに私の心が温かくなる…私…司君の事が好きになっちゃった。ライバルは多いと思うけど…私…負けないから…
すずかside out
どうもガウェインです。眠いです。寒いです。この後書きを書いている時の時刻は…午前3時45分!?
……寝ます。感想お願いします。1月31日修正しました。オ〇ズが実は伏字になって無い…