やっほ〜、ガウェインだよ〜。どうも、ロ〇ラ風に挨拶してみました。そういえば第一話と第二話に出てきた(その内また出る予定)の神様もこんな口調だったな…(作者はその時ロー〇の事を見たことも無くまったく知りませんでした。)更新です。
司君side
あれから四日経った。カラスは三日ほどで怪我も良くなりもう野生に帰っているだろう。それから、どうもあのカラスは普通に比べて人間慣れしていたようでよく俺の膝でも平気で寝ることがあった。可愛かった。
「よ…っと。良し、弁当もできたし、いい時間だな。」
時刻は7時50分 何時もより若干早いが学校に向かうのにいい時間だ。
普段は通学途中でフェイトなりすずかなり誰かと会うんだが何時もより早いあまり人と会わない。だが教室に着くと、普段はいないのが一人…いや、二人いた。
司君side out
「そんなに恥ずかしがらずにバンバンインタビューしてきて良いんだぜ?俺は文みたいに可愛い子の味方だからな。」
「いえ、ですので私は別の人に用事がありますので…」
1人は上の上と言えるイケメン男子。その顔はニコ、と効果音が付きそうなほど笑顔だがはっきり言っていやらしいとも取れる『光城神威』。
もう一人はやはり美少女と言えるがその顔は明らかに困っているが頑張ってどうにか営業スマイル浮かべてますっという感じで若干引き攣っている『烏丸 文』。
二人はAクラスに在籍しているはずなのだが何故かBクラスの、それも司の座席付近にいる。司は非常に入り辛そうではあるが自分の席に荷物を置かないと何も始まらないため、なるべく気配を消すように意識して近づく、が…
「あ、天宮さん。お待ちしておりましたよ!」
「あん?なぁぁぁぁ!?テメエは…いい加減にしやがれ!いつもいつも俺の邪魔ばっかしやがって…そのせいでなのは達も俺と一緒の時間が取れなくて困ってんだろうが!!」
「……??」
意味が分からずに立ち止まる司。まあ仕方ないだろう。自分の座席に近づいただけで一方からは‘待っていた’と言われ、一歩からはいきなりからまれた挙句訳が分からないことを言い出される。
「待ってくれ、状況が分からない。一人ずつ説明してくれ。」
「ちぃ!オレは、インタビューしたいけど恥ずかしがって中々インタビューに来ない文の手伝いとして自分から申し出たんだよ!」
司が烏丸に目を向けると、向けられた本人は光城から見えないのを良いことに顔を顰めつつ首を横に振っている。
「で…なのは達が困っている…とは?」
司が取り敢えず今一番気になっていることを聞いてみる。
「いいか!?お前が付きまとってるせいであいつ等が俺と過ごす時間が無くなって困ってるって言ってんだよ!」
あまりの言い分に少し呆然としながらとりあえずスルーする方向で決めた司は烏丸に話しかける。
「…そっちの烏丸さん…だったよな?そっちの待っていたってのは?」
「あ、ハイ。前回の特集が予想以上に好評だったので今回は密着取材!なんて思っていたのですが…」
「ああ、なるほど。しかし…」
司が返答しようとするが生憎、この場所にはそれを黙って見過ごさない奴がいる。
「なんだって!?文、本気か?コイツはフェイトやなのはの弱みを握って自分に従わせようってな奴だぞ!?」
「「…………」」
一瞬返答に困り司と烏丸が目を合わせる。
‘とりあえずコイツ黙らせてからで良いか?’
‘はい、是非お願いします。出来れば今回の記憶が無くなるくらい思いっきり。’
一瞬のアイコンタクトでそんな会話が出来てしまう程今の心境は一致していた。即ち…
((コイツ、邪魔。))
「あ〜…光城さん?」
「なんだい、文?」
何時やらか司とフェイトで行った様に烏丸が注意を引き…
「…せいや!」
ドス!
「ぐぇ!?」
司が止めを刺す。そのまま動かなくなった(死んではいない、残念ながら。)光城を外に捨てて烏丸との会話をつづけ始める司。
「密着取材ってまさか家に泊まったりしないだろうな?」
「何をおっしゃっているんですか、泊りですよ。駄目ですか?」
烏丸の爆弾発言。しかし司は何時ものように何処かずれた答えを返す。
「俺は構わないが…そっちの両親とか…」
「あ、今両親は旅行中でして…今はお祖母ちゃんの家にいるんですよ。」
「じゃあ、お祖母ちゃんとやらは…」
「大丈夫です!」
「その根拠は?」
烏丸があまりにはっきり断言するから司はその根拠を聞く。すると…
「お祖母ちゃんが言っていました。仕事は納豆のように粘り強くするものだって。将来ジャーナリストになるための訓練と言えば絶対に大丈夫です。」
どこぞのカブトムシさんが言っていた言葉を口から発した。しかし確かに一概に間違っているともいえないので…
「分かったよ…で?何時からなんだ?」
「え?今日からですよ?折角の金曜日なんですから。」
許可を出した瞬間これだよ。
「そんな訳で天宮さん!またお会いしましょう!」
司君の家で『ドキ☆美少女密着お泊り会!』の開催が決定した瞬間であった。
…放課後…
「何故こうなった…」
司の後ろには烏丸、なのは、すずか、アリサ、フェイトの五人が立っていた。
司君side
ああ、確かに俺は烏丸さんが泊りに来る事は了承したさ。だが…
「おい、お前たちの家は方向が違うんじゃないか?」
俺が問いかけると
「何言ってんのよ?」
「私たちも今日は司君の家に泊まるんだよ?」
「私も前から行ってみたかったし…」
「お父さん達も『司君なら問題ないだろう』って許可してくれたの。」
全員綺麗に答える。因みに上からアリサ、すずか、フェイト、なのはの順。
「……食材足りるかな…足りないだろうな…はぁ…」
こうなってしまっている以上ここから俺の意見でこいつらの意志が変わることは無いんだろうな…
「買い物してから帰るぞ。」
「あやや…手伝いますよ。一応私にも責任があるようですし。」
おお…一見非常識な奴かと思いきや意外と常識も持ち合わせているんだな…
「つ、司!私も手伝うよ!」
「あ、文ちゃんもフェイトちゃんもずるい!私も手伝う!!」
「ふ、ふん!どうしてもって言うなら手伝ってあげるわよ?」
「アリサちゃん、素直に手伝おうよ。」
…大変な夜になりそうだ…
此処で切ります。何名かの方からヴィータのヒロイン化が希望として出ましたがヴィータは妹的な立場になる予定の為現状は難しいです。しかし、今回の作者も想定していなかった『烏丸 文』の再登場のように書いている途中で変わってくる可能性がございますのでご希望等は反映されるかどうかはわかりませんが一通り目は通すので感想お願いします。