小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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更…新!!(仮面ラ〇ダー アクセル風に)あ、司君の家は二階建ての(見た目は)普通の家です。


司君side
現在地は俺の家の玄関。買い物が終わり俺が二つ、他は一つずつ袋を持っている。

「使う材料はキッチンに置いて、後は冷蔵庫に入れて…」

部屋に入って俺が荷物を確認していると烏丸以外の四人が物珍しそうにリビングを見渡している。

「意外と普通ね。」

「アリサ、お前は俺の家に何を求めている?」

最初の感想がそれって…

「でも、司らしく落ち着いた感じがするよね!?」

「フェイト、あんまりフォローになって無い。」

落ち着いてる=普通だからな?

「司君、私手伝うよ。」

「あ、私もなの。」

「いや、人数が人数だから作るときは手伝ってもらうが、今はゆっくりしてろ。」

そう言えば、一番騒ぎそうな奴が静かにしてるな…

「烏丸?どうした?」

ビク!

「あ、あやや?いえいえ、ちょっとどんな記事になるか考えていたら呆っとしてしまいまして…天宮さん、申し訳ありませんがお手洗いをお借りしますね。」

どうも反応が気になったが…まっすぐトイレに向かっていった。なんだったんだ?

「…ん?」

そう言えばアイツ…何で初めて来たはずなのにトイレの場所知ってるんだ?

「ま、良いか。」

家の間取りなんて大体わかるし…ジャーナリスト志望ならそれ位外からでも大体わかるか。

「今日のメニューは何にするか…」

買ってきたものと冷蔵庫にあったものの組み合わせを考えながら先ほどの疑問を振り切った。

司君side out

烏丸はトイレの近くにある階段を足音をなるべく消しながら登っていた。

烏丸side
「この機会に天宮さんの部屋の写真も頂きたいですね〜。」

確か天宮さんの部屋は…こっちでしたね…お、ありました。そのままドアノブをひねって部屋に忍び込みます。お手洗いと言ってある以上そう時間はかけられませんし…

「おお〜前に入った時と変わりませんね(・・・・・・・・・・・・・・)あの時はカメラがありませんでしたし…。」

お、本棚発見!これで天宮さんの意外な趣味なんて…

「学校の教科書類と…『世界の犬図鑑』『世界の猫図鑑』『仮面〇イダー 設定資料集』…今までに解っている事の域を出ませんね…む?『野鳥の生態〜カラス編〜』…あの時(・・・)のですか…」

いえ、きっとこの『仮面ラ〇ダー 設定資料集』のカバーはフェイクで中身を開いたら…

[ン・ガ〇オ・ゼダ]
・グ〇ンギのボス。
・凄まじき戦士と同等の力を持つ。
・出演作品…仮面ライ〇ー ク〇ガ(2000年放送)

普通の本でした。

フフフ…私をだませると思ったら大間違いですよ、天宮さん。天宮さんの見られたくない本の隠し場所は…

「ズバリ、本棚の裏!!」

…何もありませんでした。となると、

「ならば、ベットの下!!」

無い…もしかして…そういう本なんて持っていない?

「いや、そんな筈はありません。天宮さんだって年頃の男の子なんですから、どこかに…あや?」

天宮さんの部屋の入口とは別に扉が有るのを見つけました。クロゼットでもありません。

「もしやこの奥に天宮さんの秘密が…」

早速開けます。ジャーナリストは戸惑ってはいけないのです。

「え?階段?」

…行きましょう。何か秘密があるに違いありません。

少し降りるとそこには倉庫のような空間がありました。しかし倉庫とは全然違います。壁には幾つものホワイトボードが付いており、見たことも無いような数式が幾つも描かれています。机には何処かの専門の大学で使うような複雑な力学などの専門書が幾つも置いてあります。

「これは…」

『やあ、司。今日は早いね、どうしたんだい?』

「!?」

いきなり部屋の奥に置いてあったコンピューターが起動して声を出しました。

『あれ?司じゃない?』

「は、初めまして。一応天宮さんの友人なんてやらしてもらってます。烏丸 文と申します。」

『ああ、初めまして。僕は…』

「おい、烏丸!」

コンピューターが名乗ろうとした時に聞き覚えがある声が部屋に響きました。あ…そういえば随分と時間がたってます。どうしましょう…

烏丸side out

「何でここにいる?お前はお手洗いに行くと言っていた気がするんだが?」

「あやや…申し訳ありません。天宮さんの部屋がどうしても気になったので、つい…」

司の目が鋭くなる。何時もの無表情ではなく明らかに怒っている。しかし…

『司、彼女は君の恋人かい?』

「「…はい!?」」

『いや何、君が友人を招くなんて今まで無かったからね。ほら、僕に紹介するために連れてきたのかと…』

「お前のAIにそんなことを組み込んだ覚えはないぞ、≪フィリップ≫。」

『フフ、人工知能といえど日々成長するものだよ、司。そうだ、自己紹介が途中だったね、烏丸さん。僕の名前はフィリップ。コンピューターの管理と検索の補助を行う人工知能…いや、電脳生命体とでもいうべきかな?とにかく、これから宜しく。』

「あ、はい。お願いします。」

「おい、フィリップ、何でまた会うような事言ってるんだ。」

『司、もうバレたんだから、烏丸さんには隠さなくてもいいだろ?僕も色んなデータは見るけど実際に司とオーラ以外と話すのは初めてなんだ。』

「「………」」

フィリップの言葉に考え込む司と烏丸。

(烏丸が変なことをしなければいいんだが…)

(オーラって誰でしょう?女性の名前?…何故か解りませんが、あまりいい気分ではありませんね…)

『………』
「………」
「………」

「烏丸」

「あ、はい!」

司が沈黙を破り烏丸に声をかける。

「このことは絶対に漏らさないと誓えるか?」

「はい!もちろんです!」

その言葉を聞き司が考え込んで…答えを出す。

「…何かどうしても調べたいことがあるときくらいはフィリップに頼っていい。地球上の情報でごく一部以外フィリップに調べられないことは無い。」

『そういわれると悪い気はしないね。』

「は、はい!ありがとうございます!」


「…早くいくぞ。もうすぐ食事の準備だ。」

「おお!天宮さんの料理ですか!楽しみです。あ、フィリップさん!また会いましょう。」

『ああ、楽しみにしているよ。』

そのまま部屋を出てリビングに向かう二人。

「そういえば、天宮さん。」

「なんだ?」

「…オーラさんって、どんな方ですか?」

「フィリップと同じような人工知能だよ。それも含めて今後絶対に口に出すな。」


そして1時間後、食事中

「司、お醤油とってちょうだい。」
「はら、アリサ。」

「司君、これなんていう料理なの?」
「ああ…なのは、これは…」

「司、今日の宿題なんだけど…」
「フェイト…教科書の今日やったページを見ろ。それでできなければ教えてやる。」

「ねえ、司君。」
「どうした?すずか」

(………)
「あの…」
「どうした?烏丸。」

「私だけ他人みたいで…その…居心地が悪かったので…私も名前で呼んでくださいませんか?」

どうやら一人だけ名字なのが嫌なようだ。

「しかし…そこまで親しいわけでもないし…」

「天m…いえ、司さん。私達はほんの一時間前に二人(・・)で秘密を共有した仲じゃないですか!」

ピシィ!!

他の四人が固まり…

ギギギギ…

壊れかけのブリキ人形のような動作で司と文を見る。

「「「「司(君)?どういうこと…?」」」」

その後納得してもらえるまで二時間に及ぶ説得が行われたらしい。司は結局折れ、烏丸から文と呼ぶようになった。


文side
フフ…今日は気分が良いです。司さんと幾らか親密になれましたし…なんでしょう…二人だけの秘密…

「フフ…」

思わず笑いが出てしまいました。司さんなら…託してもいい(・・・・・・)かもしれませんね。
私自身も司さんといるとなぜか安心できますし…そんな雰囲気を持っているからこそ多くの人や動物、それに私まで(・・・)惹かれるんですかね?

文side out

そんな訳で第…何話だっけ?…ま、いいや。今回はいろいろ複線を張ってみました。誰がフィリップの登場を予想したでしょうか?因みに作者は予想してませんでした。(え!?)

書いてる途中でぱっと浮かんできたので勢いで載せました。よって今後出てくる予定がありません。(嘘ぉ!?)

いや〜、当初の予定では烏丸 文はぽっと出の使い捨てネタキャラの筈だったんですが…まさかこうなるとは…

因みに大体予想できている人もいると思いますが…断言します!最後にはその予想の斜め上を行きます!(ぴったりだった人、その時に居たらごめんなさい。)では、また次回お会いしましょう。










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