小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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風邪ひきました。恐らく風呂を沸かすのが面倒だったからってシャワーだけで済ませて身体冷やしたのが原因です。皆さんも気を付けて下さい。更新です。

司君side

カシャ!

そんな音で目が覚める。

「あやや?目が覚めました?」

目を開けるとそこには文がカメラを構えて俺のベットに上り込んでいた。

「…文?何をしている?」

「何って…折角の機会ですので司さんの寝顔を一枚…」

「よし、そのフィルム渡せ。燃やすから。」

「そんな殺生な!?」

当たり前だろう?人間には肖像権って物があるんだ。それに…

「文にそんな写真を持たせてたら記事に載せたり金とって写真を売ったりしそうだ。だからそのカメラを寄越せ、壊すから」

「より酷くなってますって!分かりました!絶対に記事にしませんし売ったりもしません!だからカメラだけは勘弁してください!」

「………仕方ない。」

「ありがとうございます…これ高かったんですから…」

一応反省はしてるようだしこれ位にしておこう。

「そういえば…」

「はい?」

「何でお前ここにいるんだ?」

「…え?」

そこから約五分かけて昨日の『お泊り会』を思い出したのは内緒だ。

そんな事があってから三日がたった今日は12月24日のクリスマスイブ…何?手抜き?仕方ないだろ?イベントが特に無かったんだから。むしろそんなにイベントが立て続けにあってたまるか。

「司君、今日はやてちゃんの所にサプライズでお見舞いに行くんだけど一緒にどうかな?」

終業式が終わって帰ろうとした時にすずかから声がかけられる。振り向くとそこにはすずか、アリサ、フェイト、なのはがいた。

「本当は文ちゃんも誘ったんだけど今日はやりたいことがあるからって言われちゃったの。」

なのはが説明するように言うが…

「いや、何でそこで文の名前が出てくる?」

「最近司君と文ちゃんって仲がいいから…」

その言葉を言った本人と聞いた三人が若干テンションが下がったが…

「仲がいいって…確かに話はするがそんなに親密って訳でもないぞ。」

「「「「本当!?」」」」

何やら俺の言葉で一気にテンションが上がった。

「本当だ。ところで、俺も今からはやての見舞いに行こうとしてたから良いぞ。」

そうして一緒に病院に向かっている最中だ。アイツ(・・・)に会ってしまったのは…

「おーい!なのは、すずか、アリサ、フェイト。一緒にはやての…って何でお前なんかが一緒にいるんだよ!?」

光城だ。何でって俺の台詞だよ。

「・・・何でお前がはやての事を知っているかは置いておくとして、俺は元々見舞いに行く予定だったところを誘われたから一緒に向かっているだけだが…」

「うるさい!黙ってろこの馬鹿野郎!何時も俺の邪魔ばっかしやがって…さ、こんなやつほおっておいて一緒に行こうぜ。」

そう言うと光城は病院に向かって歩き出した。

「「「「「はぁ…」」」」」

全員で隠しもせず溜息を吐いた。

司君side out

現在地ははやての病室の前。そしてすずかが代表してノックする。

コンコン

「は〜い、どうぞ〜」

中から少女の声が聞こえて扉を開く。そこにははやてと…闇の書の守護騎士のうち三人、シグナム、ヴィータ、シャマルがいた。

「はやてちゃん、お見舞いに来たよ!友達も一緒に…」

「久しぶりかしら。」

「アリサちゃん!」

アリサがはやてに挨拶をした後に光城が声をかける。

「よう、久しぶりだなはやて。」

「何でアンタがおんねん!?」

「そう照れるなって。心配しなくても俺たちは友達だぜ?」

「アンタと友達になった覚えはないわ!」

光城の挨拶(?)にはやてが拒否反応を出し始めたところで司が間に入る。

「あ〜…はやて?俺は出ていったほうが良いか?」

「司君は助けてくれ!私が傷物にされてまうって!」

そしてなのはとフェイトは…

「…久しぶりだね、はやてちゃん。」

「…具合はどう?大丈夫?」

「うん、なのはちゃんにフェイトちゃんも久しぶりや。至って快調やで。」

なのはとフェイトは何とか普通に挨拶したが内心では驚愕していた。ここ最近の事件で毎度自分達が戦ってきた相手が目の前にいるからだ。

その後表面上は滞りなく見舞いは終了し、帰宅しようとした時に光城はトイレに行くと言って別れ、なのはとフェイトは途中で忘れ物をしたと言って病院に戻っていった。

司君side

「………」

まいったな…まさかなのはたちとシグナム達が鉢合う事になるとは…

「ねぇ、司君。なのはちゃん達どこか変じゃなかった?」

「確かに何か何時もと違ったわね。」

二人ともよく気が付いたな。俺は守護騎士もなのはたちも知っているからそこまで驚かなかったし光城も(恐らく)原作のイベントだから最初から分かっていた可能性が高い。

「…ん?ああ、何かに驚いていたな。大方、はやてだけだと思っていたけど部屋に家族の人がいて驚いたって所じゃないか?じゃ、俺は買い物してから帰るからそろそろお別れだ。気を付けて帰れよ。」

「あ、うん。またね。」

「司も気を付けなさいよ。」

こうして二人と別れた俺はそのまま買い物に行こうとしたんだが…

「駄目だな…」

なのはとフェイトだけなら大丈夫だろうがまだ光城がいる…仕方ない。

「一応見に行ったほうが良いか。」

振り返って病院に向かう。しかし…

「結界!?クソ…いやな予感が当たったか…」

途中で結界が張られた。

「急いだほうが良いか…オーラ!」

『了解です!』

俺の身体がバリアジャケットに包まれ、背中から魔力の羽が生える。そのまま空を飛び病院に辿り着く。そしてそこには…

「ブラックさん!?」

「ブラック!?」

「な!?またテメーかよ!?」

なのは、フェイト、光城、そして…

「お前は…」

背中に黒い翼を生やした銀髪の女性が佇んでいた。




キリが良いのでここまでです。
明日には再び投稿します。感想お待ちしております。








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