小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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今回はAs編最終話で(尺の都合で)描けなかった部分を書いていきます。Str編は殆ど原作とは違うことになる予定です。色々オリジナルだったり別作品の人(組織)が出る予定です。あ、関係ないですけど青鬼の小説を買いました。卓郎君のイメージが崩れました。今度出るゆめにっきの小説も買う予定です。

司が消えた後の光達は小学校に通っている。もちろんなのは達とは違う学校だ。入学の際には超高性能人口頭脳『フィリップ』の活躍があったと記しておく。

光は物静かで頭のいい文学少女、葵は元気いっぱいのボクっ娘、咲夜はその二人のお姉さん的な立場となっており、学校では大変な人気者だった。しかし…

「では、頂きます。」
「「頂きます。」」

家では三人で食事をとる。一つだけ空席がある食卓で。

「なんで司はボク達に何も言ってくれなかったのかな…?」

葵は空席を見つめふと浮かんだ疑問を呟く。そう広いわけでもなく、静かな場所だ。光と咲夜にも聞こえていた。
「ボク達の事…信用できなかったのかな…?」
「葵!!」

葵の言葉を聞き、咲夜が大きな声で止める。

「そんなことを言うな…また悲しくなる…だから言うな…」

咲夜も何度か考えたことだった。何で言ってくれなかったのだろうと、自分たちは家族ではなかったのかと。

「司の事です。きっとみんなに言うのだから一度に言えばいいとでも思っていたのでしょう。司は面倒事は嫌う人でしたから。」

光の顔に悲しみは見えない。まるで何も気にしていないとでも言うように。咲夜はその態度が気に入らなかったがここで追及してもいいことは無いと思い放置することにした。

数時間後…

「…泣き疲れたか…」

咲夜は葵と一緒にベットに横たわっていた。決して百合という訳ではない。葵はまるで犬のように司に懐いていた。だが何の覚悟もないままいきなり司を失い、ぬくもりを求め姉の様な立場の咲夜にすがったのだ。最近の夜は葵は何度も泣いて、泣き疲れて寝る。いつもなら咲夜もそのまま寝るのだが…

「眠れないな…」

今日は何故か寝付けない。夕食の時の葵の一言のせいだろうか。

「水でも飲むか。」

咲夜は一言呟くとリビングに向かった。しかし其処には先客がいた。

(光…?なんだこんな時間に…)

良く見ると光の前にはあるものが置いてあった。

(チェス…?)

光が以前から好んでいたゲームだ。咲夜は光が言っていた言葉を思い出す。

『自分ならどんな手を打つか、相手は何を狙っているか、そうやって考えていると一人でも結構な暇つぶしになります。』

その言葉を思い出し、咲夜は怒りが込み上げてくるのを感じた。

(司が消えてしまったのに…何でそんな遊びに集中することができる!?)

昨夜はそのまま光を怒鳴りつけそうになり、そして気が付いた。光は盤面を見ていない。盤面を通して相手を…司を見ている。スムーズに動いていた光の手が止まり、キングの駒がとられる。

「司…何で…何で私たちに何も言ってくれなかったのですか…?」

光が消え入りそうな声で呟く。咲夜はそれを聞いて自分が光の事を何もわかっていなかったことを悟る。

「私達の事…そんなに信用できなかったんですか…?私達は…家族にはなれなかったんですか…?」

夕食の時に葵の言葉を気にしていない筈がなかった。恐らく声に出すのさえ怖かったのだ。

「…光、風邪をひくぞ…?」
「!?咲夜…ですか…何時から…?」

光は咲夜に気が付くと驚いたように聞く。

「キングがとられるほんの1分前ほどだ。光の声も聴いた。」
「…そうですか…お恥ずかしい所をお見せしました。」

光が心配させまいと何時もの表情に戻そうとするがうまくできないらしく、泣きそうな顔になったいた。咲夜はそんな光の肩に手をかけ、抱きしめた。

「強がるな。辛い時、悲しい時、そんな時は素直に泣けばいい。私も、葵もいる。光…お前は一人じゃない…」
「咲夜…ぅう…ぅぁ…エグ…!!」

この時光は、司が消えて初めて泣いた。これまでため込んでいたものを吐き出すように。







さて、オレの出番か…ん?お前誰だって?オレだよ、この世界のオリ主、『光城神威』様だよ!

全く、地上のヤツらは大した実力もないくせにエラそうな奴が多くて困るぜ。ま、俺が強すぎるってのも大きいんだがな。なんか噂ではあのイレギュラー野郎は転校したらしいし、これでなのは達も遠慮なく俺とイチャイチャできるって喜ぶ…いや、なのは達はもうちょっとお淑やかか?惜しいことに文はあのイレギュラー野郎が転校した時期から休学らしい。俺が忙しくなったのと同時期だからオレに会えなくて寂しくなって…クソ!オレがもうちょっと構ってやれたら…。
だいたい、何で地上本部の前線部隊ってのはこんな野郎が多いんだよ!?女なんて数えるほどしかいねえじゃねえか!
いや、落ち着け。リインフォースもまだいるんだし、もうすぐマテリアルの三人も出てくるはず。そうなれば局内でも最強で事件に関わりがあるオレが呼ばれない筈がない。その時にフラグを立てればいいか。それに四人はすぐ消えちまうんだし、なのは達にはできないこともやりたい放題…

「フフフ…」

「何を笑っている!?サッサと仕事をしろ!」

ちぃ!?またうるさい上官がきやがった。見てろよ、俺が昇進したらお前なんかすぐに最前線で最も危険な場所に送り込んでやる!


おかしい…もうそろそろAs編が終わって1年だぞ?未だにマテリアルの事聞かないどころかリインフォースははやての補佐として現役?なのは達も俺の所に来ねえし…は!?まさか誰かに邪魔されて俺に会いにこれねえのか?こうなったら機動六課の設立まで…いや待てよ?確か入局2年でなのはが陸との訓練中に撃墜されるってのがあったな…良し、そこでオレが助ければなのはは完璧だし、親友のフェイトとはやてもさらにオレの株が上がる。良し!これも神の試練と思ってやってやるぜ!

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