小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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前書き
皆さん、漸く、よ・う・や・く!なのはが登場します。(あくまで登場するだけ。)

本文
司君side
 さて、今日は6月3日 金曜日。俺の誕生日なのだが生憎と祝ってくれるのは相棒であるオーラのみである。とはいっても、精神的には二十歳を超えてる俺である。自分の誕生日くらいもう何とも思わない。そして今俺の前には一人の少女がいる。名前はアリサ・バニングス。むう、何故こうなったのかな?

数十分前

「この前の学年共通テストの結果が出ました。」
今日最後の授業時間、このクラスの担任の言葉によって他のクラスメイトがざわめいた。なんでもこのテストの順位の上位20名は名前が公表されるらしい。別に小学校のテストくらいで一々気にすることもないと思うのは俺だけか?
そうこうしている間に結果が書かれたプリントが配られた。名前は男女別で名前、クラスが書かれている。そのプリントにはこう書かれていた。

学年第一位
女子 Aクラス アリサ・バニングス  男子 Bクラス 天宮 司
        500/500              500/500

つまり両名とも500点満点中500点というわけだ。それを確認したクラスメイトが皆俺を見て・・・

「うそ・・・」「バカな…」「何かイカサマでもしたんじゃないか?」
   がやがや、ザワザワ・・・
なんて反応をしているが俺からしたらこの結果は当然だ。一応俺、元大学生だぞ?小学生に負けるかって。

司は普段は授業中居眠りしたり起きても黒板を板書したりは殆どしない、理由は簡単、必要がないからだ。
しかし司のことをよく知らない人からして見たらただの不良にしか見えない。よってこの結果は驚愕するしかなかったわけだ。そんなことがあった授業の後、一人の女子生徒がクラスを訪ねてきた。
「Aクラスのバニングスだけど天宮 司っているかしら?」
「天宮君ならあそこに…」
そういって俺を指さすクラスメイトその1

「あなたが天宮 司?」

冒頭に戻る

「一応そうだけど何か用か?えっと・・」
「そうね、一応自己紹介しときましょうか。アリサ・バニングスよ。あのテストで満点とったの私以外初めて見たからどんな奴かと思って見に来たの。」
アリサ・バニングスね。
「いい名前だな。明るくて活発な印象を受ける。」
クラスの奴らがまたしても驚愕している。普段無表情な俺がまるでナンパのような言葉を口にしたからだろう。ただし…
「何言ってんのよ、煽てても何も出ないわよ。」
俺がナンパなんてことをやる筈がない。
「まあ、宜しくな、バーニング。」
空気が固まるのを感じた。
「バニングスよ!バ・ニ・ン・グ・ス!!」
やばい。こいつからかうの面白い。
「何を言ってるバーニンg…いや、言いにくいな。略してばーちゃんでいいか。」
「張り倒すわよアンタ!!」
「いきなり張り倒すとは、穏やかじゃないな。最近の子供はまったく…」
「あんたのせいでしょうが!」
「ばーちゃんはダメか?」
「ダメに決まってるでしょ?!むしろなんでいいと思ったのよ!?」
「仕方ない、アサリでいいか。」
「なんで食べ物になるのよ!?」
なるほど、そろそろ潮時か。
「おい、貝だって生きてるんだぞ?それをいきなり食べ物扱い。せめて海産物と言うべきだったぞ今のは。」
「ぐぅ、ああ言えばこう言うわね!」
「ま、アサリを略してアッちゃんでいいか。」
「アリサを略してならわかるけど何でアサリのほうに行くのよ!?」
「知っているか?掛け算と足し算は同じ数字を使えばどんな順番に並べても答えは変わらないんだぞ?アリサだろうがアサリだろうが答えはアッちゃんだ。じゃ、俺は帰るぞ?今日は用事があるんだ。」
「ちょっ、待ちなさいよ!」
当然、待つはずもない。今日はあの店に行かなくてはいけない。

司君side out

海鳴の某所にある店に司はいた。
「どれにするか……」
ケースの前でケーキをにらみつける司、すると店員が奥からやってきた。
「あら、司君。今日は一段と悩んでるわね?どうしたの?」
店員の名前は高町桃子、この喫茶「翠屋」のシェフである。
「いや、明日が友達の誕生日でしてね?どれがいいか悩んでたんですよ。」
司はこの店の常連だ。この世界に転生してから町の地理を覚えるために散策しているうちに見つけそれ以来よく通っている。
「それなら、特別注文ってことでバースデイケーキを作ってあげましょうか?」
「是非お願いします。」
桃子の提案に無表情ながら感謝の気持ちを込めてお願いする。
「明日の夕方に取りに来ますので。二人分お願いします。」
「あら、誕生日なのに二人分でいいの?」
「その友達、一人暮らしなんで。俺と二人分です。」
「そう、じゃあ、腕によりをかけて作るわね。」
「楽しみにしてます」
そういって司は入口に向かった。が、
「ただいまー」
入口から司と同じ学校の制服を着たツインテールの少女が入ってきた。目があって立ち止まる二人。
それだけな良かった。しかし
「なのはちゃん、どうしたの?」
「どうしたのよ、なの…ってアンタさっきの!」
「何!手前(テメエ)俺のアリサに何しやがった!?」
「アンタは黙ってなさい!ていうかなんでくるのよ!?」
「照れるなよアリサ、俺とお前の仲だろ?」
「気色悪い!」
その場に居たのはこの世界の主人公高町なのは、その親友である月村すずか、先ほど盛大にからかったアリサ・バニングス、金髪赤目の変態(イケメン)

(………遂に関わってしまった)

「お帰りなさい、なのは。アリサちゃんもすずかちゃんも、いらっしゃい。」


原作メンバー+転生者の4人がいた。

-4-
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