小説『異世界転生物語〜え?リリカル?なにそれ?〜』
作者:ガウェイン()

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前書き
今回は日常です。別名フェイトフラグです。


「今日は新しいお友達が来ます。」
教室に入ってきて開口一番に先生がそんなことをのたまった。要するに転校生ということだ。
それを理解した生徒が少し騒がしくなる。

ワイワイ ガヤガヤ

言葉にすればそんな感じである。
「先生、その子は男の子ですか?女の子ですか?」
「女の子です。皆さんが静かにしないといつまでも入ってこれませんよ。」
前半の言葉で男子のテンションが上がりかけたが後半の言葉を聞いてすぐに静かになる。なかなか素直な生徒たちだ。
「では、テスタロッサさん、どうぞ。」
その一言と共に教室のドアが開き、生徒たちの注目が集まる中一人の金髪の少女が入ってきた。
「は、初めまして!ふぇ、フェイト・テスタロssっ!!テスタロッサです・・・」
噛んだ。結構盛大に噛んだ。これは痛い。その後質問タイムが始まった。


司side
何故だ、何故あの時の(恐らく)原作キャラの一人がこのクラスに転校してきた?普通は(恐らく)原作キャラであり主人公の高町がいるAクラスじゃないのか?

「じゃあ、質問はそこまで。テスタロッサさんはあそこの空いてる席に座ってね。」
「は、はい。」
そんな声が聞こえてみてみると先生が俺の隣の空席を指さし、テスタロッサが向かってきた。なるほど。道理で昨日までなかった机と椅子が今朝来たらあったわけだ。そんなことを考えてる間にテスタロッサが隣にやってきた。
「よろしくね、えっと…」
「ああ、自己紹介していないな。天宮 司だ。天宮でも司でもクロでもタマでも呼びやすいように呼んでくれ。」
「ク、クロ?タマ?え?どういうこと?」
「疑問符が多いな。何、緊張してるように見えたからな、冗談を言ってみただけだ。隣というのも何かの縁だし、宜しくなテスタロッサ…いや、長くて呼びずらいな。フェイトと呼べばいいか?」
「はぅ///うん。よろしくね、司。///」
なに?原作と関わらないんじゃないのかって?できれば関わりたくなかったがもう関わってしまったんだから情報は集めないといけないだろ?頑張って友好的に見えるように笑顔作ったんだぞ?何故俯く?

「「「「・・・・・///」」」」
おい、この空気を何とかしてくれ。そこの女子たち、呆然としてないでテスタロッサに何とか話しかけてくれ。

司side out

「授業するわよ。みんな算数の教科書出して。」
そう教師が言うと教科書を出す生徒たち。司も一応教科書とノートを出す。が、隣で・・・
「あ、しまった…ど、どうしよう...」
「どうした?フェイト、まさか教科書忘れたのか?」
司がフェイトを見て聞く。図星を刺されて何も言えなくなるフェイト。
「・・・」
「・・・ほら。」
すると司はフェイトに自分の教科書を差し出す。
「え?貸してくれるの?でもそうしたら司が…」
「内容は覚えてる。問題ない。」
そういってフェイトに教科書を渡してししまった司に、フェイトがランダムに開いたページから問題を出す。
「答えは(3)だ。さらに言うとその問題は58ページの問6。上から4行目だな。」
ここまで完璧に答えられてはフェイトも反論できない。
「うん。本当に困らないみたいだね、ありがたく貸してもらうね、司。」
司のおかげでフェイトは無事に授業をきりぬけた。

フェイトside
午前の授業が終わって今、屋上でなのは達と弁当を食べている。今日は本当にいろいろあったな、転校して初日に教科書忘れるなんて・・・でもそのおかげで司とも仲良くなれたと思うし・・・はう///あの笑顔は反則だよ・・・
「それで、フェイトちゃん?クラスには馴染めた?」
「Bクラスには一人変な奴がいるから気をつけなさいよ?」
「まあまあ、アリサちゃん。」
上からなのは、アリサ、すずかの順番。
「大丈夫だよなのは。みんないい人だったし、それにアリサの言う変な人がどんな人か知らないけど、隣になった人が優しい人でね?いろいろ助けてくれるから、大丈夫。」
「へえ、よかったねフェイトちゃん。」
「ところでフェイト、その隣の人ってどんな奴なの?」
「あ、私も気になるな。」
アリサがドリンクを飲みながら聞いてくる。
「うん、天宮 司って言うんだけd・・・」
「へ!?」
「え!?」
「っぶ!?」
えっと・・・私はこの状況にどう対処したらいいのかな?
「みんな知ってるの?あとアリサ、ドリンクを吹き出すのはどうかと・・・」
思うよ?と続けようとしたとき
「そいつよ!私が変な奴って言ったのは!!」
「で、でも、私が緊張してると思ってほぐすために冗談言ってくれたりしたし、教科書忘れて困ってる時に教科書貸してくれたよ?それに笑顔がすごく綺麗というかカッコいいというか・・・はぅ・・・///」
思い出して心臓が少し高鳴った。こんなの初めてだ。

その後、アリサの話を聞いて司がどんな人間かよく分からなくなったけど、とりあえず司と話したらいい人ということはわかりました。

-8-
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