小説『ソードアート・オンライン 未来から転生した魔王少年のお話し』
作者:沙希()

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第2話 戦闘か、人間以外に相手すんのは初めてだ




俺では当てにも成らないのでユウキがクエストを受けに行く事にし、俺はワープゲートの前に居る
ゲームなんて、P○Pのモン○ンか、P○3のA○と鉄○くらいだしな
などと思っているとユウキが戻って来た




「クエストゲット出来たよ。えっと確か『第一層目の草原のモンスターを30匹倒してこい』だったかな」




「ウィンド見て確認しろ。取り敢えず雑魚モンスターか。へっ、面白くなってきた。実際に体を動かした?戦闘ってのを一度だけやってみたかった」




「あ、あはは、エミルって、そういう性格だったけ?」




「あん?別にどうでも良いだろ。取り敢えずはダンジョンに行こうぜ。さっそと雑魚モンスターを血祭りにあげてやる!!」




「あ、待ってよ〜、エミル!」




俺は意気揚々とさせながらダンジョンへと向かって行くのだった











ここは草原フィールドである
地平線に広がる緑生い茂る草が風と共に靡いている
本当に現実世界と変わらない様な映像だ
取り敢えずは感覚が無いのが少し物足りないが、まぁ良いとしてだ




「で、そのモンスターてのは特定されてんのか?」




「ううん。全般的に倒していいと書いてある。で、もしかしてだけどこれってよく言うエンカウント制?」




「なわけない「ガァアアアアアアア!!」うるせぇ!!」




ザシュッという音が響き、俺の後ろから飛びかかって来た何かを切り落とした
振り返ればそこにはオオカミがそこに居たのだ
するとオオカミが動かなくなり、粒子状となって消えてしまった




「さっきの奴、じゃないかな?」




「あぁ、そうみてぇだな」




「でも凄かったね、エミル。後ろから来たのによく気が付いたね?」




「勘と経験」




「そういえば、私と同じ小学校のいじめっ子を逆に虐めてたね。池に犬神家させたり、逆さ吊りして学校の時計に吊るすし」




「まぁ、どうでも良いだろ。取り敢えずはモンスター狩りだな。もう相手がお出ましだぜ?」




わらわらと無数のオオカミやスライム?らしきものに、巨大な蜂?まぁ、見た目がスンゲェグロいモンスターが大量発生しました
これって絶対30体じゃねぇよな?
だがよ・・・・・・・・




「こりゃ、少し時間が掛かりそうだねって、笑ってないエミル?」




「あん?そうか?」




「笑ってるよ?もしかして、戦闘狂って人?」




「だろうな(実際に未来の日本では戦争が趣味の様なもんだったからな)」




「あははは。じゃあ、直ぐに終わりそうだね」




『ガァアアアアアアアアアア!!』




「魔神剣!!」



ユウキに飛びついて来たモンスターをバシュンッと斬撃を放ち、消し飛ばす
肉片が飛ばないのは戦闘をしている感じがしないが、まぁそれでも闘っている感じがするし、俺がその世界で闘っているみたいだ




「ユウキ!付いて来い!!」




「分かった!!」




「逃がさねぇ!!秋沙雨!!」




連続突きで敵を一つ一つ串刺しにしていく
対するユウキは一つ一つ平等にダメージを与えている
体力バーの減りが少ないのは、多分武器の強さが違うのだろう
俺は1,2撃でくたばるが、ユウキの場合は4、5撃くらいだ




「ユウキ、どけろ!!虎乱蹴!!」




「おっと、危ない危ない。エミル、後ろ!!」




「助かる!!くたばりやがれ!!鳳翼旋!!」




踏みつけては切り裂いて突き刺しの繰返しをしている
もう数百回くらい繰り出しただろうが、中々敵が減らない
おい待てやこら、マジでこれ本当に30体か?
取り敢えずは・・・・・・・・




「49匹目!!」




「じゃあこれで、50だね!!」




だが50と言えどもまだまだ出てくる
草原フィールドだからか?それともバグの使用か?
まぁどうでもいいが、そろそろ俺疲れた




「ユウキ、お前のHPはどれくらいだ?」




「30ちょい。エミルは?」




「110ちょい」




「40しか減ってないよ?」




「お前は結構やばそうだな取り敢えず、ほれ。ポーション」




「ありがとう、助かった。エミルも危なくなったら言ってね?ポーション各自一個しかないし」




「あいよ。さて、まだまだ来るぜ!!」




まだまだ続く敵に俺とユウキは突撃し斬り付ける
取り敢えずこの面倒な闘いを済ませる為に早急に技を連発させまくりながら闘い続けるのだった












数分後
最後の一匹はユウキが仕留め、俺とユウキはその場に座りこんだ
おい誰だよ、モンスター100匹倒せって言った馬鹿野郎は?




「クエスト持ちだした老人だよ。はぁはぁはぁ」




「ぶち殺しに行くから先に宿屋へ行ってろ。その爺を逆さ吊りにして河に落してやる。ぜぇは、ぜぇは」




「昔のG○O見たいに河に沈めるのはやめてね。はぁはぁはぁ」




「じゃあ安心しろ。高台に上って地面に目掛けて人間ダーツしてやる」




「それもダメだよ!?」




息を何度も吸ったり吐いたりして、疲れを取る俺とユウキ
取り敢えずは立ち上がり俺が剣を納める何やら上空にウィンドが現れた




『クエストクリア。経験値と資金を送ります』




そう言った途端何やら俺のウィンドが勝手に開かれ、経験値ゲージが膨れ上がり、そしてピンッピンッと何十回も上限に到達するたびに音が鳴り、レベルが第1層目とは思えないほどのレベルが上がった




エミル


LV.15


HP  1000



攻撃力 690    回避率  ボスには5割で後は8割
防御力 210    攻撃速度  かなり速い
敏速  320    命中率・クリティカル率  ボスに5割で後は9割
幸運  良好



スキル
『片手直剣』・250   『魔王モード』・コンプリート
『武器防御』・コンプリート   『威嚇』・コンプリート
『剣気』・400      『索敵』・800     
『料理』・コンプリート     『体術』・550



ソードスキル
『崩蹴脚』『空牙衝』『魔神閃光断』『砕覇双撃衝』『雷神裂光刹』を獲得した




と、書かれていた
はぁ、滅茶苦茶上がってんなおい




「ユウキ。お前のステータスはどうだ?」




「私も上がったよ。レベルは15で、ソードスキルも漸く覚えたし、後はそうだねぇ、なんか『魔王の弟子』ってスキルが出たけど」




「茅場のマニュアルには乗ってなかったスキルだな。というかそれギャグか?」




「さぁ?あはははは」




「はっはっはっは!!」




などと言って笑う俺達
いやぁ、疲れたけど、それでもなんか充実した感じがするのが良いな
取り敢えず、宿に戻ってこの層をクリア―するとしますかね





これが俺達の日常であり、その日常が壊れるのが、この先起こる事は俺やユウキ、他の誰もが知らない


-5-
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