小説『黒子のバスケ〜超越した者〜』
作者:蒼炎(小説家になろう)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

*1話*

―――全中バスケ決勝

「うしっ。今日はあいつらとかぁ。テンションあがるぜ!」
「何時に無くテンションが高いな、青峰。まぁ、俺も今日は常に無くいい調子なのだが。」
「ったく、オマエは占いが1位だからだろ?俺はあいつとやれるからだっつの。」
「…なんだと?それはちがうのだよ。大体お前は―――」
2人の男が良い合いをしていると、1人の女子が来る。


「だ、大ちゃん…。あのね、今日の試合のついてなんだけど。」
「あん?なんだよ、さつき。今日は全力で行くから心配すんな。つか、あいつには全力じゃないと勝てねぇしな。」
と、青峰は1人の男を考える。しかし、それを遮るようにさつきが言う。
「だから話を聞いて…、彼―――虹林光哉くんはアメリカに行っちゃっていないって優奈ちゃんと綾乃ちゃんが…。」
それを聞いた青峰だけでなく帝光中のレギュラー陣は驚く。
「えぇっ、マジっスか!?」

「え〜。こうちん居ないの?今度会ったらおいしいお菓子教えてくれるって言ってたのに…。」

「お前はお菓子しか頭にないのか、馬鹿め。…それにしても奴が居ないという事は、今日の試合は勝負にならないのだよ。」
…1人着眼点が違ったが。


「チッ。…興ざめだ。さつき、俺今日でないって伝えてくれ。」

「え!?だ、ダメだよ!いくら居ないって言っても相手は決勝まで残ってるんだよ?強いにき「それはないのだよ、桃井。」…え?」
さつきの言葉を男が止める。

「確かに強いかもしれないが俺達相手ではどこも変わらないのだよ。つまり今日のし「おいおい、そりゃ違うぜ緑間。」…誰だ?」
帝光中に向かって別のチームがやってくる。

「おーす、久しぶりだな帝光の皆さんよぉ。」
1人の男が前に出てくる。

「相変わらず騒がしい奴だな、氷上。それに違うとはどういうことだ?奴がいなければ俺達とは勝負にならないのは事実だと思うのだが。」
氷上という男に向かって緑間は話しかける。

「あのなぁ…。前提条件がおかしいぜ、それ。勝ち負け云々はともかく、こっちはお前らに照準を合わせて練習してきたんだ。簡単にゃ負けねぇよ。…それに光哉曰く俺はお前らと遜色ないって言ってたぜ?」
氷上はにやりと笑い、そう言う。

「…ほう?ならばそのち「マジか!?じゃあ、試合では俺とマッチアップしろよ!!」…青峰。人の話を遮るな。」
氷上の話を聞いた青峰はテンションが上がったようにそう言い放つ。氷上は苦笑しつつ応じた。その後、一言二言話し、互いのベンチに行った。









「―――それでは、帝光中対城磐中の試合を始めます!」
「「「「お願いします!!!」」」」

「おい、氷上。全力で来いよ?」

「もちろんだ、全力じゃないと勝てそうもないしな。」
青峰と氷上はそう言いあう。


「―――試合開始!!」












「…っはぁ…。おい、氷上。」
第4Q後半、青峰は氷上に話しかける。

「…なんだよ。」
「試合前は、あんなこと言ったワリに情けねぇな。…まぁ、まだ未完成みたいだがオマエは俺らとは違う。せいぜい秀才だ。」
そう宣告する。

「っっ!!…まだだ!!」
キレたように氷上は青峰からボールを取ろうとする。が、

「やっぱ、オマエはダメだ。光哉じゃないと話になんねぇ。…終わりだ。」
簡単に抜かれダンクが決まる。
―――ピピーッ!!

「試合終了!!113対41で帝光中の勝ち!」
「「「「ありがとうございました!!」」」」









「やはり氷上はダメだったか?」

「あぁ、未完成だからかと思っていたがあれは違う。俺らと同じとこには来ねえよ。」

「はぁ、最初はイイ感じに攻めてきたんスけどね…。」

「まぁいいだろう、高校には光哉が帰ってくるとあちらのマネージャーが言っていたのだからな。」
試合が終わったあと彼等はそんな事を話していた。

「…それにしても、光哉とはもっかいやりたかったぜ。アイツも未完成だったけど氷上とは違う。…多分俺らと同格だ。」

「そうだな。あのときは奴1人に翻弄されたからな。開花したら多分すごい事になるのだよ。」
そういい、彼等は去っていく。―――1つの物語を待つかのように。














―――2年後
「んん〜っ!!着いたぁっ!」
空港に1人の男が到着した。彼の容貌はどこかのモデルでもやっていそうなぐらい顔が整っていて、歩いてると何人もの女性が彼を見る。…彼は気づかないが。

「あ、いた!!おーい!!」
男はある人を見て駆け寄る。

「もう、遅い!!」
「まあまあ、飛行機なんだから仕方ないよ。…おかえり、光君。」
その人とは2人の女性だったようだ。彼等が話している姿を見て周りの女性はあきらめたように目を離す。その光景を見て2人はホッとため息をつく。

「ただいま。…いきなりため息をついてどうしたの?」
光哉は不思議そうに聞く。

「な、なんでもない!!…相変わらず鈍いのね。」
「そ、そうだよ。ただちょっとね…。…うぅ、つまりまたかぁ…。」
そんな光哉の様子を見てまたため息をつく。

「??…ま、いいか。そういえば優奈。俺がいない間なんか面白い事なかった?」
と、勝ち気そうな子に聞く。

「んー、特になかったわね。

「そっか、まぁここじゃなんだし、行こうか。」
「「ええ、そうね。/はい、そうですね。」」
光哉はそういい、空港から出ていく。―――それが新たな物語の始まりとなった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

いかがでしたか?…はい、すいませんまだ冒頭なので何も言えませんよね…。
まぁ、こんな感じで投稿させていただくのでよろしくお願いします。

ではでは。感想お待ちしております。

-2-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える