小説『黒子のバスケ〜超越した者〜』
作者:蒼炎(小説家になろう)

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すいません!!昨日はごたごたしてて更新できませんでした。
では、どうぞ。
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*人生楽しむって大事だよね*


「よーし、全員揃ったな。1年はそっちな。」
2年生が指示を出す。


「なぁ、あのマネージャー可愛くね?」
「2年だろ?」
「けど確かに!でもあれにもうチョイ色気があったらなぁ。」と、1年が話していると…

「だアホー、違うよ!」と後ろから日向に小突かれる。

女子生徒がみんなの前に立つと、
「男子バスケ部カントク、相田リコです。みんなよろしく!」と、堂々と言う。


「「「「えぇ〜!!」」」」1年は驚く。

「じゃ、じゃあそこに居るのは…」誰かがつぶやく。

「あれは顧問の先生よ。見てるだけ。」

「(えぇ、マジ!?てかアリなの!?)」1年はそう思う。そこにリコが、

「じゃあ、まずは…服を脱げ!!」





「「「「えぇ〜〜〜!!!」」」





上半身裸になった1年をリコが見て歩く。
「キミ、ちょっと瞬発力弱いね。反復横とび50回/20secぐらいでしょ?バスケやるならもうチョイほしいな。」

「キミは体が硬い。風呂上がりに柔軟して!」 「キミは…」
と、どんどん言っていく。


「マジ…!?合ってる…。」 「どゆこと!?」 「てか、体見ただけで…?」
リコの言ってる事に固まる。


それを見て日向は、
「彼女の父親はスポーツトレーナーなんだよ。データを取ってトレーニングメニューを作る。毎日その仕事場で肉体とデータを見続けているうちに身についたとくぎ。体格を見れば彼女の眼には、身体能力が全て数値として表れる。(まぁ、カントクたる所以はそんだけじゃないけどな。)」
そう答える。

と、そこに
「「すみません!!遅れました!!」」と、2人の女子が入ってくる。


「え!?誰あれ!?すげぇかわいい!」 「マネージャーじゃね?」 「てか、ムサい集団を見て悲鳴上げない事にツッコメよ。」

皆驚いたり、困惑したりと色々な反応を見せる。

「あ、マネージャー志望の子?」 「「はい。」」 「じゃあ、自己紹介よろしくね。」
リコが言う。

「えっと、桜井優奈 (さくらい ゆうな)と言います。皆さんよろしく!」紅の髪の子が敬礼のような仕草をする。

「紅瀬綾乃 (こうせ あやの)です。皆さんよろしくお願いします!」黒色の髪の子がお辞儀をする。

その二人を見て、皆(((可愛い…)))と思うのも仕方ないだろう。

「さて、続きをするから並んで」リコは声を掛け歩き始める。しかし、ある所で立ち止まる。
光哉の所である。

「…ん?なんですか?俺の体にみとれてますか♪……うおっ、なんか寒気が!?」
光哉がそんな事を言うと優奈達がさっきのようなものを飛ばす。

「(何コレ!?すべての数値がずば抜けてる!?しかも伸び代が見えない…。 うっわ、生ではじめて見た……天賦の才能!!)」
リコはそんな事に気づかず、棒立ちになって光哉を見つめる。

「カントク!いつまでボーッとしてんだよ!!」声を掛けられ再稼働を始める。

「…ごっごめん!!で、えっと……」慌てて振り向く。
「全員視たっしょ。光哉がラスト。」

「あっ、そう?……れ?」 「どした、カントク?」

「……黒子君て、この中に居る?」リコは皆に尋ねる。

「あっ、そうだ!!帝光中の…」 「えっ!帝光ってあの帝光!?」にわかに騒ぎ出す1年と2年。女子2人は微笑んでいる。光哉はプルプルと震えていた。笑いと粛清(ww)されたためである。…主に後者だったりするのだが。

「(あれー、あんな強豪にいたんなら視りゃすぐにわかると思ったんだけどなぁ…。)今日は休みみたいね。いーよ!じゃあ、練習を始めよう!」
リコが練習を始めさせようとすると、


「あの、すみません」リコの目の前に人が現れる。
「黒子は僕です」


「きゃあぁあぁぁぁ!!」リコは驚きその場に座り込む。

「うわぁ何?…って、うおぉ!いつから居たの!?」他の皆も黒子の登場に驚く。そんな中、

「くっくっく。ヤッベェ、もう無理。ちょ、マジ笑い止まんない。テッちゃん影薄すぎww」光哉は笑い転がる。

「光哉、フフッ。そんなに笑っちゃテッちゃん可哀想だって。」優奈もお腹を抑えながら言う。

「優も笑ってるよ。でも、テツ君すごいね。まったくばれないなんて。」綾乃は微笑みながら黒子に話しかける。

「いえ、すごいという訳じゃないんですけど…。」黒子は困ったように言う。

「(目の前に居て気付かなかった…!?……え?いま黒子って言った?えぇ?………ってゆーか影薄っすっっ!!虹坂君達は知ってたっぽいし…なんなの?)」
リコはまだ呆然としている。

「あ〜、大丈夫ですか?てか、ごめんなさい。驚かせよーと思ったんだけどまさかこんなに驚くとは…。」
光哉は謝りつつリコに話しかける。

「え、えぇ…。大丈夫よ。というか、驚かせようって…。」

「だからやめようと言ったじゃないですか。最初から教えてればこうは…。」
黒子は少し責めるような口調で光哉に言う。もちろん、光哉はにこやかに、こう返す。

「やめるという選択肢はないよ、テッちゃん。いつも言ってるでしょ。楽しまなきゃ損だって。とゆーか、テッちゃんが教えてればよかったじゃん。」

「はぁ…。楽しむのは良いんですけど限度と言うものをお願いします。それに、僕自身が言っても無駄です。気付いてないんですから。」

黒子は疲れたように言う。「えぇー、テッちゃんも楽しかったでしょ?」と言う声は無視した。

「ちょ、ちょっと待て。おまえは黒子で良いんだよな?」  「はい」「ばっちしですよー。」

「…え?じゃあこいつが!?『キセキの世代』の!?」 「まさかレギュラーじゃ…」皆がまたざわめく。

「いや、それはねーだろ。ねぇ、黒子君。」日向がにこやかな笑みをしつつ聞く。

「? ……試合には出てましたけど…」 「コイツはスタメンでしたよー。」2人は口々に言う。

「だよなー……うん?」 「え?…えぇ?」

「「「「「えぇぇぇぇぇぇ〜!!」」」」」 (信じらんねぇ〜!!)

「ちょ、シャツ脱いで!!」リコは慌てて言う。 「え?もう着ちゃった…。」

リコはみて黒子の体を見て固まる。
「(こ、この身体能力は…!!)」

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