小説『黒子のバスケ〜超越した者〜』
作者:蒼炎(小説家になろう)

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*力の確認。どんくらい強くなった?*


―――夜
「ありがとうございましたー」
光哉はシェイクとバーガーのセットを買い、空いていそうな席を探して座った。

「(『キセキの世代』ね… あいつら歪んだのかそれとも…)ねぇ、そこんとこどう思う?」ふと、前を向く。

「…。どうも。…気付いてたんですね。それといきなりどう思うって言われても困るんですけど…。」
目の前に戸惑っている黒子が居た。

「あ、ゴメンゴメン。えっと、あいつら5人が変わったのか周りの認識が変わったのかってことなんだけど…。」光哉はそう黒子に尋ねる。

「…それは、たぶん両方だと思います。彼等は才能が開花してから周りが弱く感じ、ぞんざいに扱いました。周りの人はそんな彼らを見てはなれました。」
そう悲しそうにつぶやく黒子。

「なるほどな…。お互いに原因があるのか…。っよし!決めた、俺はあいつらにバスケは楽しくやってこそ意味があるって教えてやる!」
そう光哉は決心する。

「そうですか、なら僕も手伝います。」黒子は淡々と言う。

「そう?じゃあ頼むよ!!…ちょいと言い?」
光哉は何かを思い出したのか黒子をある場所へと連れて行く。





その頃、リコは1人悩んでいた。
(あれは何どーゆーこと?彼等は何者なの?……黒子君は能力値が平均よりちょっと上…!全ての能力値が平均値ってどういう事!?普通なら何か1つ秀でているのに…。とても帝光のような強豪でレギュラーを取れる資質じゃない…。)


そして彼―――光哉の事も考える。

(そして、光哉君は正反対と言っていい…。全ての能力値が平均をはるかに超えてる。しかも伸びしろが見えなかった…。視た事ないけど、あれはたぶん『キセキの世代』と同等かそれ以上と言っていいはず。なのに、『キセキの世代』に負けたって虹坂君が弱かったのか彼等が強かったのか…。ああもう、もやもやする!!彼等は一体…―――!?)






光哉達4人は公園に来ていた。
「呼んだ俺が言うのもなんだけどさ、…おまえら……来んの早くない?」
唐突と2人に問いかける光哉。

「え?別に普通だよねー?(光哉が呼んだんなら、ね?)」 「そうだよ、気のせいだよ?(うん、そうだよね?)」
優奈達2人はそう言う。裏でも会話があったが。

「?…ま、いいか。じゃあテッちゃん久しぶりにワンオンしよっか。」
光哉は黒子を見てそう言う。

「…大体光哉の真意は分かりました。いいですよ、僕も久しぶりにやりたかったんです。お互い力の確認をしましょうか?」
黒子は上を脱ぎ、そう言う。

「あちゃ、ばれてた?まあ、全力でいい?」
一度笑い、真剣な表情になる。…後ろではその表情にくぎ付けになっているのが2名いたが。

「良いですが、以前とは違いますよ?」
黒子も、その日で最も真剣な顔で言う。

2人はコートに入りワンオンを始める。




―――キュッ、ガシャッ!!
「うん、もういいかな。」
ダンクを決めた後、腕を頭の後ろに組んで光哉はそう言う。
「そうですね、これ以上は無駄ですしね。」
黒子もそう言い、ボールを取りシュートを打つ。

―――ッパ!!
「うーん、テッちゃん上手くなったねぇ。普通の人より良いんじゃない?―――2人とも俺らどうだった?」
光哉は優奈達に向き、尋ねる。


「「うん、データの結果はね――――」」

-7-
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