小説『絆の決闘者と夜天の主』
作者:吉良飛鳥(自由気侭)

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 「ナイト・オブ・スターダストドラゴン…」

 「はやてちゃん、凄い…」

 地縛神の瘴気を吹き飛ばし、夜の闇に浮かぶ龍騎士。
 白銀の鎧を纏った龍と、其の背に立つ白銀の騎士服を纏った少女。
 右腕に煌煌と翼の紋様を輝かせ、金の杖を携えた其の姿は正に『夜天の絶対支配者』。

 其の姿に、地上のなのは達は只驚くばかりだ。

 そして其の絶対支配者たる少女――はやてはスターダストの背で目を瞑り剣十時の杖を水平に構えている。
 其の隣で、遊星もまた目を閉じている。

 「書の呪いは此処で断ち切る…」

 「地縛神との因縁も此処で断ち切る。」

 「「終わらせる!すべての因縁を今此処で!!」」
 「キョァァァァァァァァ!!」
 星屑龍の騎士(ナイト・オブ・スターダストドラゴン)−はやて:ATK5000


 其の目を開き、鋭い眼光が地縛神を射抜く。
 其れは紛れも無く『英雄』と『夜天の主』と言うに相応しい姿だった。













  遊戯王×リリカルなのは  絆の決闘者と夜天の主 クロス28
 『邪神と闇が消える時』











 『っと!通信回復!!クロノ君、何が有ったの?てか何この凄い魔力反応!?』

 「エイミィ!いや、僕達は何とか大丈夫だ。遊星が戻ってきたおかげでね。」

 地縛神の登場で寸断されていた通信回線が復旧し、エイミィが通信を入れてきた。
 クロノ達の無事を心配するのは当然として、アースラが観測した凄まじいまでの魔力反応が気になっている様子だ。

 「其の魔力反応は…アレさ。」

 『ドレドレ…ってアレって遊星君とはやてちゃん!?嘘、2人とも魔力が測定限界超えてるよ!?』

 とんでもない事を聞いた気がするが、今更驚く事は無かった。
 遊星の、ある意味『何でも有り』の規格外さは最早周知の事だ。

 「遊星が今更何をしようとも驚かないさ。其れよりも作戦は続行する。アルカンシェルは引き続き発射準備を。」

 戦場に於いて最も大切な事は、戦況を見極める冷静な判断力と戦術眼。
 凄まじい力を持った龍騎士の登場にも取り乱さずに、あくまで冷静に指示を出すクロノは正に『指揮官』。

 「なのはとフェイトは遊星とはやてを攻撃面でサポート!残った僕達は防御面、補助面でサポートだ!」

 「「了解!」」

 「よ〜し、いっちょやるか!」
 「えぇ、やりましょう!」
 「もう一頑張り…うん、大丈夫!」
 「今度こそ終わらせましょう。」

 若き指揮官の凛とした姿は、現場の士気向上にも繋がっていた。








 ――――――








 さて、龍騎士が降臨した此方では、究極地縛神にも変化が起こっていた。

 「Gauuuuuu…」
 地縛神Algoshx:ATK6300→4000


 「グゥ不動遊星…相変ワラズ目障リナ!」

 遊星の起こした奇跡によって、内部からリインフォースの力を失った地縛神は大きく其の力を減衰させていた。
 それだけではなく、先程までの邪悪ながらも美しさを放っていた姿は崩れ去り、今あるのは醜悪な肉塊…
 果たして其れを生き物と定義していいのかすら迷うような外見へと変貌したいた。

 「あっちゃ〜〜〜…リインが居なくなった途端にアレかい。影響大きかったんやね…」

 『私が最後の1ピースだったようですから、失われれば此れもまた然りでしょう…』

 其の醜悪な肉塊を前にして尚、はやてには…いや、勿論遊星にも恐れなど無い。

 「オノレェ…コウナッタラ!見セテヤロウ我ガ執念ヲ!魔法カード『融合』!Algoshxニ私自身ヲ融合スル!!」

 「何だと!?」
 「なんやて!?」

 余程追い詰められたのだろう。
 アラクネーは有ろう事か自らを地縛神に融合させると言う暴挙とも取れる行動に出たのだ。

 無謀なる捨て身とも言うべきこの一手に、流石に遊星とはやても驚く。
 だが、其れを尻目に、発動した融合は其の効果で地縛神とアラクネーを合体させ、新たな存在を生み出す…

 「ミ…ミタカフドウユウセイ、ヤガミハヤテ!!コレガワガシュウネン…ダガァァァァァァアァァァァァアッァ!!!」
 混沌地縛神Urutplyd(ウルトプライド):ATK6000


 「此れは…」

 「ウゲ…気持ちワル…。趣味悪いでホンマに…」

 現れたのは巨大な蜘蛛――の様な化け物。
 蜘蛛の頭に当たる部分からは人間の女性の上半身が生え、身体部分からは何十本もの人の腕が蠢いている。
 それだけでも生理的な嫌悪感を催しそうだが、極めつけは全身に現れた無数の目。
 其れがぎょろぎょろと動き、言い様の無い気持ち悪さと不気味さを醸し出している。

 「ワガヤミグバァァァ!!!!」

 其の力は強大…故に代償もあるようだ。
 融合が完了してから、如何にも言葉が片言で安定していない。

 アラクネーの自我が喰われているのだ。

 7体の地縛神、そしてナハトヴァール。
 これだけの力の前にはダークシンクロモンスターの存在など矮小なものでしかない。
 それが無理矢理に強大な力との融合を成した結果、力に浸食され己の自我を保てなくなったのだ。

 「アガァァァァァァァ!!!!」

 そして自我の崩壊を示すかのような咆哮。
 周囲の全てを破壊しつくさんばかりの其れは言うなれば『フィールド上のこのカード以外のカードを全て破壊する』と言った所か。

 「全体破壊効果か?だが、コズミック・ブレイザー・ドラゴンが存在する限り、
  相手の発動したフィールドのカードを破壊する効果は無効となりゲームから除外される!」

 其の咆哮を掻き消す様に、コズミック・ブレイザーが放った光の膜が現れ、地縛神と化したアラクネーを包み込む。
 このまま除外出来れば、そこで終わりだが…

 「ガァァァァァ!!!」

 矢張り一筋縄ではいかない。
 再度の咆哮で光の膜を吹き飛ばす。
 恐らく『カード効果ではフィールドを離れない』効果も有るのだろう。

 「効果破壊は無理みたいやな。戦闘で倒すしかあらへん!」

 「あぁ。そうだな!」

 直接叩くしか方法が無いとなれば、其れを行うのみ。

 「遊星!」
 「はやてちゃん!!」

 クロノの指令を受けたなのはとフェイトも到着し、攻撃面での戦力は充分。
 更に、

 「ストラグルバインド!」
 「チェーンバインド!」
 「リングバインド!」
 「ライトニングバインド!」
 「フィールドバインダー!」

 防御&補助を担当する、クロノ、ユーノ、アルフ、リニス、プレシアがバインドでUruyplydを拘束。
 スピードスペルの効果で回復したとは言え全快ではない。
 にも拘らず全員が戦闘に参加したのだ。



 暗く邪悪なる歪んだ闇を消し去る為に!



 「作戦は続行ってクロノ君が!」

 「アレのコアを露出させてアルカンシェルで消し去る!」

 誰1人として諦めてはいない。
 勿論其れは遊星がこの場に戻ってきたと言うのが大きいという事は間違いない。

 奇しくも遊星は己の役割を果たしたのだ。
 『人と人を繋ぐ遊星粒子となる』と言う役目を!

 「遊星…!」

 「あぁ、みんなの頑張りと思いに応えるぞはやて!星屑龍の騎士の効果発動!!」

 終幕に向け先ず最初のカードを切る。

 「1ターンに1度、私以外のシンクロモンスター1体を墓地から特殊召喚できる!戻ってきてやシャマル!!」

 シュベルトクロイツを掲げて魔方陣を作り出し、其処からシャマルを呼び出す。

 「えっと…私で良いのはやてちゃん?」
 風の治癒騎士・シャマル:ATK2300


 「当然や!アレのコアを取りだすんはシャマルにしか出来へん。頼むで?」

 「…!はい、頑張っちゃいます!」

 呼び出されたシャマルも、己が主に期待をされたと有っては応えない訳には行かない。
 補助組の方に向かい、準備をする。

 まだまだ此れで終わりではない。

 「はやての第2の効果発動!」

 「1ターンに1度、デッキから魔法カードを墓地に送って其の効果を発動する!私が選ぶのは『Sp−シンクロンチャージ』!
  この効果でデッキからシンクロンと名の付くチューナーを2体まで特殊召喚する。来てや『ライトニング・シンクロン』『バスター・シンクロン』!」
 「ラ〜イ!」
 ライトニング・シンクロン:ATK1300

 「ムッハイ!」
 バスター・シンクロン:ATK1300


 呼び出された2体のチューナ。
 其れは更に新たな力を覚醒させる。



 ――キィィィン…!



 「「!!!」」

 2体のチューナーが現れると同時に、なのはとフェイトの腕に赤い痣が浮かび上がる。
 なのはの左腕には竜の心臓の痣『ドラゴンハート』。
 フェイトの右腕には竜の腕の痣『ドラゴンズアーム』が夫々浮かび上がる。

 「此れって…!」

 「私となのはもシグナー…?」

 「如何やらそうみたいだな。行くぞ、なのは、フェイト!!」

 「「うん!!」」

 はやてに続いて覚醒した2人のシグナー。
 迷う事は何も無い。

 「先ずは、なのはにバスター・シンクロンをチューニング!」

 バスター・シンクロンが3つの輪になりなのはを包み新たな姿へ進化させる。

 「集いし不屈の心が、星の軌跡を照らし出す。光射す道となれ!シンクロ召喚、撃ち抜け『不撓の魔導師−なのは』!」

 「真っ直ぐ行くんだ…何処まででも!!」
 不撓の魔導師−なのは:ATK2700


 先ずはなのはが進化。
 バリアジャケットのラインが桜色になり、瞳も翡翠色に変化している。
 何よりもあふれ出す魔力は並みの魔導師を遥かに凌駕している。

 そしてなのはが進化したとなれば、

 「続いて、フェイトにライトニング・シンクロンをチューニング!」

 今度はフェイトだ。
 先程と同じように、今度はライトニング・シンクロンが3つの輪になりフェイトを包む。

 「集いし金の閃光が、未だ見ぬ速度の地平へ導く。光射す道となれ!シンクロ召喚、切り込め『雷光の魔導騎士−フェイト』!」

 「何時だって…どんな時だって!私は…!」
 雷光の魔導騎士−フェイト:ATK2800


 新たな力を得たフェイト。
 其の髪は銀色に輝き、瞳は纏う雷光を思わせる金色に変化。
 なのは同様にあふれ出す魔力も凄まじい。

 更に、

 「私の3つ目の効果!シンクロモンスターがシンクロ召喚されるたびに攻撃力が1000ポイントアップ!
  なのはちゃんとフェイトちゃんがシンクロした事で、私の攻撃力は2000ポイントアップする!」
 「クォォォォォォ!!」
 星屑龍の騎士−はやて:ATK5000→7000


 一気に攻撃力がアップ。

 「更にシンクロしたなのはちゃんとフェイトちゃんが居る事で、相手フィールド上のカード効果は全て無効になる!」

 正に最強。
 新たなシンクロ進化が地縛神の力を無効にする。

 「負けてられない!私は墓地の魔法カード1枚に付き攻撃力が300ポイントアップ!
  遊星さんの墓地の魔法カードは合計5枚!攻撃力が1500ポイントアップ!
  それからはやてちゃんとフェイトちゃんが居るとき、相手モンスターの攻撃力を半分にするの!」
 不撓の魔導師−なのは:ATK2700→4200
 混沌地縛神Urutplyd:ATK6000→3000


 「私だって!私は通常の攻撃に加えてフィールドに存在する私以外のシンクロモンスターの数だけ攻撃できる。
  そしてなのはとはやてが存在する時、私はカード効果では破壊されず、攻撃力は800ポイントアップする!」
 雷光の魔導騎士−フェイト:ATK2800→3600(効果耐性)


 恐るべき強力効果。
 もしも此れが通常のデュエルであったならば、この時点で勝利が確定するだろう。

 だが、此れはデュエルではない。
 悪しき闇を撃ち砕く戦い。
 引いては人の未来を護るための負けられない戦いなのだ。

 「人の未来を護るため、俺達の世界を護るため、今此処で全ての、邪悪で歪んだ闇を消し去る!
  スピードスペル『Sp−The Battle Of Ace』発動!俺のスピードカウンターが7個以上有る時に発動できる。
  エンドフェイズまで俺のフィールド上のシンクロモンスターの攻撃力は発動時のスピードカウンターの数×200ポイントアップする!
  俺のスピードカウンターは12!よって、全員の攻撃力が2400ポイントアップする!!」


 「「「フルドライブ!!」」」
 「ガァァァァァァ!!」
 星屑龍の騎士−はやて:ATK7000→9400
 不撓の魔導師−なのは:ATK4200→6600→6900(自身の効果)
 雷光の魔導騎士−フェイト:ATK3600→6000
 コズミック・ブレイザー・ドラゴン:ATK3800→6200


 一気に全員がパワーアップ。
 なのはの効果で力が半分になった地縛神を倒すには充分だ。


 「ウガァァァァァァ…!!」

 「そうはさせるか!デュランダル!!」
 「OK Boss.Eternal Coffin.」

 バインドを引き千切って暴れだそうとする地縛神をクロノがエターナルコフィンで凍結させ、動きを封じる。
 隙は無かった。

 「今だ!なのは、フェイト、はやて、遊星!!」

 先程は不発に終わった止めの一撃。
 今度は其処に遊星も加えて、改めて発動する。

 「全力全壊!スターライト…!」
 「Starlight Breaker.」

 周囲の魔力も掻き集め、桜色の魔力が集中。

 「雷光一閃!プラズマザンバー…!」
 「Zamber Breaker.」

 金色の雷が天を切り裂き、其の力を高める。

 「永い時に亘る呪いも此処で終わりや…」

 『新たな未来の為に…』

 「響け終焉の笛!ラグナロク…!」
 「クァァァァァァ…!」

 シュベルトクロイツに正しき闇の力が、スターダストの口元に風の力が集結。

 「5000年に及ぶ戦いも今度こそ終わりだ!いや、例え何度蘇ろうとも俺達は負けない!この絆が有る限り!
  コズミック・ブレイザー・ドラゴンで混沌地縛神Urutplydを攻撃!シューティングフォース…!」
 「ゴォォォォォォ…!」

 コズミック・ブレイザー・ドラゴンに大宇宙の力が宿り、臨界を迎える。


 「「「「ブレイカァァァァァァァ!!!」」」」


 放たれた強烈無比、絶対無敵の一撃。
 桜色、金色、銀色、純白の魔力が混沌の地縛神を打ち据え、其の身体を破壊して行く。

 「ウガァァッァアァッァァアァ!!!」

 断末魔とも取れる叫びを上げ、生体部分が剥がされ崩れて行く。

 「…!捕まえた!!」

 更に待機していたシャマルが『旅の鏡』でコアを探し当て露出させる。
 ナハトヴァール、7体の地縛神、そして地底のアラクネーのコアが1つになった強大なリンカーコアを。

 「「転送…開始!!」」

 そして其れはスタンバイしていてたユーノとアルフによって転送される。
 軌道上で待機中のアースラの前に。


 「対象、高速で転送中!」

 「て、転送されながら生体部分が再生!物凄い早さです!!」

 アースラのブリッジも最後の一撃を放つ為の準備は出来ている。
 後は座標を狂わせずに撃つだけだ。

 「此れは…!超巨大な質量来ます!艦長!!」

 「出現ポイントに座標を固定!艦の運行に必要な最低限のエネルギー以外は全てアルカンシェルに集中!!」

 航行及び解析に必要な最低限のエネルギー以外は全て最大の一撃に集中。
 リンディも今は完全に戦場に身を置く『一個艦隊の艦長』だ。


 ――グググ…バシュアァァァ!!


 「――――!!――――――――!!!!」

 空間を引き裂き現れたモノ…其れは既に生物ですらない。
 確かに超高速で生体部分の再生をなしたのだろう。
 だが、其れはただの肉塊。
 いや、肉塊と言うのもおこがましいほどの『只の物体』。

 只只管に再生を繰り返したソレは、小型の衛星サイズにまで肥大している。

 もう、其処に嘗ての強大な闇は見て取れない。
 有るのは、醜く哀れな呪いの成れの果て、それだけだ。


 「全て終わりよ…。アルカンシェル、発射!!」

 其れをブリッジで一瞥し、リンディは自ら最後の一撃のトリガーを引く。


 撃ち出された消滅砲の光。

 あらゆる存在を抹消する断罪の閃光。

 其れが巨大な物体を直撃し有無を言わさずに消し去って行く。


 そして…




 ――カッ!…パシュゥゥゥゥゥゥ…




 一瞬の閃光。
 其れが晴れると、其処には何も無かった。
 そう、塵でさえも。


 「対象…完全に消滅!再生の兆候もありません!」

 エイミィの報告にホッと息をつき、次の命令を出して行く。

 「警戒レベルを中にして継続。残存エネルギーを艦の航行に。」

 「了解♪」






 そして地上でも。


 「うん、うん、分かった。アレはアルカンシェルで完全に消滅した。再生の兆しも無い。作戦…成功だ!」

 クロノが作戦の成功を伝え全員に安堵の表情が浮かぶ。


 「やったなはやて。」

 「うん、皆のおかげや………あは、アカン。ほっとしたら何か一気に来たわ…」

 作戦の成功を喜ぶ遊星とはやてだが、はやてのシンクロが解け、倒れそうになる。

 「はやて!」

 慌てて遊星が其れを抱きとめ、何とか倒れずに済む。

 「我が主!」
 「主はやて!」
 「はやて〜〜!」
 「はやてちゃん!!」
 「主…。」

 シンクロが解けた事で、シャマル以外騎士達も現われはやての周りに集まる。(勿論シャマルも来ている)

 「遊星、主は…!」

 「…心配ない。眠っているだけだ。書の呪いを超え、未だ慣れていない魔法を使い、更にはシンクロまでしたんだ疲れるのは当然さ。」

 遊星の言うとおり、相当に疲れたのだろう。
 腕の中で、はやては静かに寝息を立てている。
 其の顔に浮かぶのはやり遂げた満足感だ。

 「夜天の主として覚醒して、休む間も無く大儀を成されたせいだ。今は、休んで頂いた方が良い。」

 そう言いながら、リインフォースははやての髪を撫でる。
 永い事求めていた『真の主』、其の存在を確かめるように。

 「ありがとう、赤き竜の戦士よ。お前には感謝してもし切れないな。」

 「仲間を助けるのは当然さ。其れに、今回の事は俺の力だけじゃない。皆の力があったからこそだ。」

 感謝は受け取り、しかし驕らず謙虚に遊星は言う。






 間も無く日付が変る。
 聖なる夜もお終いだ。


 だが、この聖なる夜に永き呪いと深い歪んだ闇は、確かに砕かれたのだった。













   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 星屑龍の騎士(ナイト・オブ・スターダストドラゴン)−はやて
 レベル12   神属性
 ドラゴン族・リミットオーバー・アクセルシンクロ/効果
 シンクロモンスターのチューナー1体+「夜天の王−はやて」+「スターダスト・ドラゴン」+チューナー以外のシンクロモンスター1体以上
 このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。このカードの種族は「魔法使い族」としても扱う。
 1ターンに1度、自分の墓地から「はやて」と名の付くシンクロモンスター以外のシンクロモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
 また1ターンに1度デッキから魔法カード1枚を選択して墓地に送り、其の効果を発動できる。
 自分フィールド上にシンクロモンスターがシンクロ召喚されるたびにこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
 自分フィールド上に「なのは」「フェイト」と名の付くシンクロモンスターが存在する場合、相手フィールド上のカード効果を全て無効にする。
 ATK5000    DEF5000



 不撓の魔導師−なのは
 レベル8    風属性
 魔法使い族・シンクロ/効果
 「バスター・シンクロン」+「高町なのは」
 このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×300ポイントアップする。
 自分フィールド上に「はやて」「フェイト」と名の付くシンクロモンスターが存在する場合、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力を半分にする。
 ATK2700    DEF2700



 雷光の魔導騎士−フェイト
 レベル8    光属性
 魔法使い族・シンクロ/効果
 「ライトニング・シンクロン」+「フェイト・テスタロッサ」
 このカードは通常の攻撃に加え、自分フィールド上のこのカード以外のシンクロモンスターの数だけ攻撃できる。
 自分フィールド上に「はやて」「フェイト」と名の付くシンクロモンスターが存在する場合、このカードの攻撃力は800ポイントアップし効果では破壊されない。
 ATK2800    DEF1200



 混沌地縛神Urutplyd(ウルトプライド)
 レベル12   闇属性
 悪魔族・融合/効果
 「地縛神 Algoshx」+「地底のアラクネー」
 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの融合召喚に成功したときフィールド上のこのカード以外の全てのカードを破壊する。
 このカードはカード効果ではフィールドを離れない。
 ATK6000    DEF4000



 Sp−シンクロンチャージ
 スピードスペル
 自分のスピードカウンターが5個以上あるときに発動できる。
 デッキから「シンクロン」と名の付くチューナーを2体まで特殊召喚する。



 Sp−The Battle Of Ace
 スピードスペル
 自分のスピードカウンターが7個以上あるときに発動できる。
 自分フィールド上の全てのシンクロモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで自分のスピードカウンターの数×200ポイントアップする。

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