小説『ONE PIECE【changed the course of history】』
作者:虹犬()

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【第18話 迷子救出】





ここは男子禁制の島、アマゾン・リリー。

賑やかな声が飛び交い、大量の飯と飲み物が目の前にある…まあ、要するに宴会である。
まあ、男子禁制の場所に男である俺がいるのが珍しいのは分かるが…
この大量に降り注ぐ、なにか別の動物とかを観察するような視線は何とかしてほしい。
別に目立つのが嫌いなわけじゃない、むしろ目立ちたがり屋なわけだけど…これはなんか違う……

「よかったな。ハンコック、無事に帰れて。」

というわけで、まあ、隣に座っているハンコックに声をかける。

「ありがとう…マサヤ。何とお礼を言ったらいいか……」

「いいよ。別に……てか、まあ、お礼はニョン婆とか、また、いつか会えたらシャッキーやレイリーに言っといて。」

とまあ、受け流しながら色々と話をする。
小さい時にここであったこと等、出来るだけ楽しい思い出の話を。
俺の昔話も聞きたいと言われたのでしていたのだが……あまり、良い記憶がない……どうしてだろ……?
と思ってたら不意に肩に重みを感じる。
見てみるとハンコックがこちらに寄りかかり眠っていた。
とても幸せそうで安心した表情だ。
初めて会った時はあんなに警戒心してたのになあ……
と少し前のことを思い出す。





そう……あれは5日前のこと……





「妾は、ボア・ハンコックじゃ!」

「………え?」

まじか…………こんなところで会うなんて…っていうかそうだよね、年代的にはこの時期に路頭に迷ってたところをニョン婆、レイリー、シャッキーによって助けられるもんね…

「マサヤと言ったな、そなた、妾達をどうするつもりじゃ?」

「どうって……どうもしないよ。助けてほしいんなら助けるし…ほっとけって言うんならほっとくよ。」

「……………」

「…ぉ姉さま……」

サンダーソニアとマリーゴールドが不安そうにハンコックを見る。

「だ、大丈夫じゃ……妾はそなたの…ぅ…」

ふらりと倒れかかる。
かなりの疲れがたまっているのだろう…精神的にもかなり追い込まれている感じだ。

……そういえば、こいつらの身体ってえ〜っと、天駆ける…
そうそう、天翔龍閃――飛天御剣流奥義。超神速の抜刀術……じゃなかった……
天駆ける竜の蹄っていう烙印を背中に付けられてんだよな…それでずっと長い間、怯えながらもそれを隠すために隙を見せないようにあんな……
泣けるねぇ………
よし!ここは俺がなんとか……う〜ん…焼印も一応火傷だから傷だよな?この回復薬効くかな?
一応、あのショップで売っているもので回復薬は(小・中・大)がある。で状態異常の回復薬。この全てを99個ずつ持っている。このアイテムはHxHのグリードアイランドみたいな感じで出し入れできる。……って今更だな……
見えないように回復薬(大)を出し、

「これ、飲みなよ?疲れが取れるよ。」

「いらん!そんな怪しい物飲めるか!」

……ですよね〜。自分でも思ったもん。

「怪しくないって、ほら、俺も飲むから…ゴク…ゴク…」

ハンコックの目の前で半分くらい飲んで見せる。
うわ、体力全回復だ…っていっても最初からそんなに疲れてないんだけどね……
ハンコック達も飲み物や食べ物自体ない状態だったのだろう…凄く物欲しそうな顔でこちらを見ている。

「ここに置いておくから……」

といい、ハンコック達の側に回復薬を置きすぐに離れる。
まずは私が試すとハンコックが回復薬を飲む。
すると、ぼろぼろになってきれいな肌にできていた擦りキズなどが急速に治っていき顔色も良くなった。

「…なッ!……なんじゃ……これは……」

それをみて、サンダーソニアとマリーゴールドも回復薬に手を伸ばしそれを飲み、ハンコックと同じように回復する。

「それ、幻の療水でね。身体に出来た傷ならなんでも治してくれるんだ。切りキズでも擦りキズでも火傷でもね」

「え…」

火傷と聞きハンコックは、はっとなり、背中を触るがそれじゃあ…わからんだろ……
妹2人に背中を向け服をたくしあげる。う〜ん。なかなかエロい風景だ。と、心のシャッターボタンを押す、俺は駄目人間ですね。
その背中を見た二人は

「……消えてる…。紋章が消えてるよ!」

といい泣き、抱き合う。
それを見たハンコックも目に涙を浮かべ…

「ありがとうございます!」

といい抱きついてくる。うわ、良い感触……って、俺、絶対に石にされるよね?
無心になれ無心になれ無心になれ……

「まあ、なにがあったんか知らんけど、家来る?見たところ行くあてもなさそうだし…」

すぐに頷く3人。
まあ、すぐにシャッキーさん達に預けてもいいんだけど……
もう少し、気持ちが落ち着くまではそっとしといたほうがよさそうだしな…




…こうして、3人は俺の家に来た。
張りつめていた緊張の糸が切れ、凄い勢いで泣きだし、その後、疲れ果てて眠った。
体力的にはかなり回復したんだろうけど…精神的にいっぱいいっぱいだったんだろうな……2日間は眠り続けていた。
起きたら、お腹がすいていたようで俺の作った料理をおいしそうに食べてくれた。
いやあ……幸せだなぁ。こんなにおいしそうに食べてもらえるなんて作りがいがあるってもんよ…
で、その後は3人…主にハンコックが自分達に何があったのかを泣きながら話してくれた。
俺は相槌を打ちながら聞き、泣いている3人を泣きやむまで撫で続けた。
これからどうするかという話になり、アマゾン・リリーに帰ることになった。
とはいっても男子禁制の島に俺が付いて行くのはまずいので、ここは原作どおりにシャッキー達に頼むのが無難だと思った俺はシャッキーのところへ行き事情を話しニョン婆にも会い、帰る計画を立てた。
まぁ、原作読んでるからこの後、ハンコックが恋煩いになったら困るのでショップで電伝虫を購入し、それをハンコックに渡し、ニョン婆の提案で俺も、アマゾン・リリーへ付いていくことになった。





で、今に至るというわけだな。
アマゾン・リリーに着いてすぐに俺は先代・皇帝(ハンコックの前の皇帝)に会い、まあ、感謝の言葉を貰い、皇帝が俺を客人として扱うことを島の全員に宣言して、今こうして宴会が開かれているというわけだ。
まあ、腹も膨れたし、話す相手もいないし、現在動けないので、これからどうするかを考える……
とりあえず、皇帝には好きなだけここに滞在してもいいと言われたので、2,3年くらいここで覇気の修行をするのもいいかもしれない。
あと、他の人達が聞かしてくれた。
伝説の白蛇の話も気になるので機会があれば調べてみたいなぁと思っている。
そういうわけで俺も寝るかなぁと思ったんだけど…
俺、今日、どこで寝ればいいんだろ……聞いてなかった……





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