小説『ひぐらしのなく頃にin北条悟史』
作者:厨二万歳!()

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第二話 共通ルート2


Side北条悟史(憑依者)

あれから10年たった。現在13歳で中1。
え?飛ばしすぎ?・・いや、だって他に言う事なんてないし。
ともかく、あれから変わった事を言おう。
まず・・・5歳くらいの時に高熱を出した。
意識朦朧の中で起こったのは色んな世界線の悟史と…何故か羽入の記憶だった。
まぁ、羽入の記憶なんてほとんど残ってないけどさ。というかそんな深く長く見れなかったし。

あれだね。高熱出して意識朦朧としてたのは一種の防衛本能だね。
だってあんなのまともに受け止めてたら絶対パンクしてただろうし…。

それとなんか能力があることが判明した。
それも二つ。時間操作と霊視。

霊視は普段常時発動で最初の頃は本当にびびった。みんな半透明なんだもん。
ちなみに触れるし話せる
多分一回死んだせいだと思う。
まぁ直死よりはマシだと思って許容した。

もう一つは時間操作能力。

超★便利。

まあ、使いすぎるとめっちゃくっちゃ疲れるけど・・。
完全な逆行はまだ出来ない。
今出来るのは【時止め】と【時間遅延】あとは、【時間加速】と【部分操作】。
【時止め】は自分以外の時間を止めてしまう能力。まぁ1回の使用は5分かそこらでインターバルは1分が今の自分の実力だけど。
【時間遅延】は自分以外の時間をゆっくりにすることができる。時止めよりも遥かに長く保てるし、労力も少ない。
【時間加速】は自分の時間を早める事でとても早く動く事が出来る。遅延と同じくらいの労力で同じくらいの時間保てる。
【部分操作】は一番労力を使わない能力。腕や足、空間の一部分を時間操作できる。これだけは時間を進める事も戻す事も自由自在に出来る。まぁ体は後で合わせておかないといけないけど。部分的に老化するのは変だしねぇ。

なんで使えるようになったかは…多分羽入の世界線を垣間見たから時間を多少操れるようになったのかな。
これらの能力を長く使えるようにするために自分なりに鍛えるようにしている。

「どうかしましたの?さっきからボーっとしちゃってますわよ。」

「え?あ、ああ。なんでもないよ。」

「ふ〜ん、そうですの。」

ちなみに今のは沙都子、2つ下の僕の妹だ。沙都子、気づいたらこの口調だったんだよね。
さて、もう既に気づいてると思うけど、ここは「ひぐらしの世界」だ。
いや〜、父さんは良い人だけど、目つき悪かったね。沙都子に怯えられてたし。

まぁ、そんなこんなでつい喧嘩して小学5年早々僕は1人暮らしを始めた…まぁ、この間二人とも死んだけど。
もうこの生活を二年続けてる・・んだけど

「今日から共同生活かぁ」

「いちゃ悪いですの?」

「みー、悟史ひどいのですよ〜」

「いや、別にそう言うわけじゃないけどさ・・」

住んでる場所はアパートの一室みたいな家。
バイトは3軒掛け持ち。
平日の早朝は新聞配達、夜は居酒屋のバイト。休日は配達のバイト。
大分馴れたけど・・正直今でもキツイ。

沙都子と梨花ちゃんは荷物を持ってきているところから今日からこっちで暮らすらしい。
ついさっき電話で公由のおじいさんがそう言ってきた。
まぁ前々から交流はあったから別にいいけどさ。

え?沙都子いじめ?
はは、あるわけ無いじゃないか。
そんなことがあったら僕は本気(能力有り)で喧嘩してるよ。

ちなみに一回本気でやったら勝利した。
相手は叔父だった。…なんかいきなり現れていろいろウザかったからつい勢いでやっちゃったんだよねぇ。
あ、殺ってはないよ。隠蔽とか面倒だしね。
…そういえば沙都子がお嬢様口調になったのもその頃だったっけ?…ま、いいや。
能力の事は言ってない。見てた沙都子にはただ身体能力がかなり高いだけと言っておいた。

「はぁ。まあいいや。沙都子、僕は買い物に行ってくるから。何か買う物ある?」

「ん〜、特にないですの」

「そ。じゃあ、いってくるね」

「いってらっしゃいませ〜」

「行ってらっしゃいなのです」

僕は荷物を持って商店街へと向かった。


Side out

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