【主観的クリーム解釈】
今日、僕はクリーム色の電車に乗って旅に出ました。
電車の中は、顔のない腐りきった人たちがいっぱい乗ってて、あー!とか、うー!とか、呻いてた。
僕は冷たい人間だから、人のことなんか知ったこっちゃない。
人が何を話そうが、聞き取れない。
聞きたくない。アー!
しばらくすると、電車は『女子高校生の国』に着いて、いっぱい女子高校生が乗ってきた。
彼女たちは大人になったら、どこに引っ越すのだろう?
居場所なんて誰も見つけられやしないのに。
にぎわいだした電車の中で、知的障害の子が大声で笑いだした。
周りの人たちよりも、ずっと楽しそう。
キミが不幸だなんて、キミ以外の誰が決めるのさ?
そうして、僕は『無料動物園駅』で降りた。
もちろん、『パンダさん』はいない。
僕の動物園じゃ、白黒なんて関係ない。
変色するカメレオンくんが重宝される。
そして必要なのは、無料であることと、良い天気であること。
この二つで、世界は正しく、激しく歪む。
メガネをはずせよマジョリティ。
近視の方が世界は美しいのだろう。
矯正された世界はいらない。
矯正された『ソイツ』が欲しいのだ!!
さぁ、さぁ、ご飯ですよ!!
みんな行こうぜ!『アルマジロの国』へ