Side三人称
藍の作戦が発動(?)する少し前…
ここは、レーティングゲームを見るためのモニターが設置してある所。
そこに転送されたイッセー達は画面が二つに分かれているモニターを見て、
「…………これは…」
「あらあら」
「あはは…」
「………」
「…(おろおろ)」
「はぁ、なにやってんだよあいつら…」
全員モニターの片側をみて驚愕していた。
左半分に映っているのは焼き鳥眷属の状況。こちらは何度かゲームを経験しているためか、とてもスムーズに行動している。ただ、皆の注目を集めているのはモニターの右半分、つまりはフランたちが映っている方だ。
そこに映っていたのは、なんともやる気のなさそうな面々だった。
(こんなんで大丈夫なのかよ…)
そう思いイッセーが頭を抱えていると、
「どうやらやっと動き出すようね」
リアスの声につられて、モニターを見上げるとその言葉通りやっと動き出したようだ。
「彼女たちは勝てる気でいるのかしら?」
「ふふっそこについては問題ありませんわ」
「「「「「!!??」」」」」
リアスの呟きに答えるように誰かの声がきこえた。
皆がはっとして後ろを振り返ると、そこには誰もいなかったはずが二人の女性が立っていた。
「あ、あなたたちはだれかしら…?」
「申し遅れました。私は八雲 紫ですわ」
「紫の友人の西行寺 幽々子よ」
リアスが二人に聞くと、そう返してきた。
「あなたがたはいったい…?」
「そんなことより見てないと終わってしまいますわよ?」
その言葉につられてモニターを再び見ると、そこに映っていたのは…
Side幽香
やっと私視点がきたわね。
今私と萃香は体育館に向かっているところよ。
「ねぇ、萃香?」
「なんだ?」
「普通にやっても面白くないからちょっと縛りを入れましょう」
「一体何を縛るんだ?」
「スペカよ」
「ふーん、面白そうだな」
「でしょう?」
「ついでに撃墜数で勝負しないか?」
「負けても文句は聞かないわよ?」
「はっそれはこっちのセリフだ」
そんな事を話していると、体育館に着いたわ。
「それじゃ、入りましょう?」
「先に入らせてもらうよ」
そういって萃香は扉を開けて入っていった。さて、敵はどれくらい強いのかしら。せめてがっかりさせてもらいたくないわね…
あ、帰ったら庭園の手入れをしないといけないわね。私としたことが久しぶりの戦闘に舞い上がっているのかしら?少しは落ち着かないと…