小説『ハイスクールD×D〜転生せし守り手〜』
作者:ブリッジ()

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Life.21〜限界突破、主のために・・・〜















コオオオオ・・・。

俺の身体から黄金色の光が天に昇り、そして俺を包み込んだ。

「七星閃氣・・・、廉貞、解放」

ドォォォォッ!!!

そして俺の身体を激しく光らせ、俺の身体に膨大な力が溢れてきた。

ブチィッ・・・。

「くっ・・・」

発動させた直後、俺の身体の筋肉の一部が千切れる音がした。それと同時に激痛が俺を襲う。

七星閃氣・・・。それは氣功闘法の最終奥義。一時的にあらゆる者を圧倒する力を得ることができる。七星とは夜空に輝く北斗七星のこと。その名の通り、7段階に分けて力を解放する。1の星の貪狼から7の星の破軍まで順々に。星は7に進めば進むほどより強い力を得られる。だが、進めば進むほど身体にかかる負担も激しく、7の星まで行ったらその者は死ぬ。

ブチィッ・・・。

また1つ筋肉が千切れる。

やっぱり、久しぶりに使った上に、悪魔になって肉体が大きく変化したせいか、前世に使用した時より負担が激しい。もたもたしてたら先に俺がくたばっちまう。だから速攻で勝負を決める!

「行くぞ・・・」

俺がポツリと呟く。

「お前・・・いったい何を・・・」

バキィィィッ!!!

ライザーが俺の変化に戸惑い、何かを言いかけたが、俺はそれを言い終える前に地を蹴り、ライザーに飛び込み、ライザーを殴り飛ばした。

ドコォォォン!!!

ライザーは猛スピードで吹っ飛び、後ろの壁に激突した。

「ぐっ!」

身体がまた1つ悲鳴をあげる。

「まだまだ、これからだ!」

「くそ! 何だ貴様のこの力は!」

壁から這い出てくる。

ドン!!!

それを確認し、すぐさまライザーに突撃した。

ドゴン!!!

俺はライザーを殴り飛ばす。ライザーはグラウンド方向に吹き飛んだ。

「っ!」

ドン!!!

俺も同時にその後を追い、吹っ飛んだライザーに追いつき、両手を組みながら頭上に掲げ・・・。

ズゴン!!!

振り下し、ライザーは地面に叩き落とされる。

ドォォォォォン!!!

ライザーは地面に激突する。グラウンドはライザーを中心にクレーターができあがる。

「オォォォォォッ!!!」

ゴォン!!!

俺はさらに追撃をかける。地面に叩き落としたライザーに落下のスピードを利用し、そのままの腹に拳をぶちこんだ。

まだまだぁっ!!!

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ・・・!!!」

バキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッ・・・!!!

倒れるライザーの上に立ち、力の限りの拳を乱打でぶちこんでいく。

身体の筋肉や神経が次々とブチッと切れ、ついには鮮血まで飛び散っていく。

負けねえ! たとえ命を削ろうともなぁ!

バキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッバキッ・・・!!!

糧になる敗北もある。だが、得なければならない勝利もある! もてよ! 俺の身体ぁっ!!!

















          ※ ※ ※


リアスside

昴の提案通り、私は女王『クイーン』と戦っている。けれど、思った以上に私の疲弊は激しく、勝負は長期化している。早く、昴の援護に・・・。

ドコォォォン!!!

「っ!?」

大きな爆音が私の耳に響き渡る。音の方向に視線を移すと、黄金の光に包まれた昴がライザーを圧倒していた。

昴にはまだあんな力が、けど・・・。

先程から昴の様子がおかしい。時々顔を歪ませているし、何より、昴の身体からは血が噴き出している。

状況はわからない。でも、これだけはわかる。昴はとても危険な力を使っている。もしかしたら、命さえも捨て去ってしまうような力を・・・。

「ライザー様!」

ライザーの女王『クイーン』のユーベルーナが私を無視してライザーに向かっていく。

「っ!? 待ちなさい!」

私が慌てて後を追う。

「邪魔よ!」

ボォン!!!

「くっ!」

ユーベルーナは得意の爆発を私に放った。私はなんとか防御魔方陣で防いだけれど・・・。

「!? しまった!」

いけない! ユーベルーナを行かせてしまった!

私もすぐさま後を追った。

















          ※ ※ ※


昴side

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ・・・!!!」

俺は一心不乱にライザーを殴りつけていく。

まだまだだ! 俺が限界を向かえるのが先か、ライザーの精神が潰れるのが先か、勝負!

俺が拳を振り上げたその時・・・。

ガチィ!!!

「っ!?」

俺の身体に何かがしがみ付き、俺をライザーから引き剥がした。

「ちぃ! 女王『クイーン』か! 無駄だ! お前ごときでは俺は止められ・・・っ!?」

俺が振り払おうとした時、女王『クイーン』の身体が赤く光り始めた。

「やらせない。あなたにライザー様はやらせないわ! 私と一緒に、消し飛びなさい!」

「くそ! てめ―――」



















ドゴォォォォォン!!!!!!

















俺を中心に大きな爆発が発生した。爆炎は天にまで昇っていき、1本の炎の柱を創った。

『ライザー・フェニックス様の女王『クイーン』1名、リタイヤ』

アナウンスがうっすらと聞こえる。

「がはっ!・・・く・・・そ・・、自爆・・・しやがった・・・」

近距離で大爆発をくらったせいでもう身体が・・・、リタイヤ寸前だ。

俺は激痛と焼けるような火傷を負った身体に鞭を打ち、何とか立ち上がろうとする。

「ったく、ユーベルーナの奴、余計な真似を・・・だが、今回ばかりは責められないか・・・」

声がする。その声の持ち主はライザーだ。復活し終えたライザー・・・。

「ぐっ!」

俺は膝立ちのままライザーを睨みつけた。

「正直、お前を侮っていた。下等の転生悪魔と蔑んだことは訂正してやる。認めてやるよ。俺の対等の敵としてな」

ライザーが俺のもとまで歩み寄る。

「御剣昴・・・だったな? 俺はお前を認める。だから敬意を持ってお前にトドメを刺してやるよ!」

バキィッ!!!

「がはっ!」

俺の顎を蹴り上げられた。俺は後ろに仰向けで倒された。

「ハァ・・・ハァ・・・」

もう視界もぼやけ、意識も途切れ途切れ。身体からは激痛が走り、指一本動かすのも辛い。

グイッ!!!

ライザーが俺の襟首を掴みあげ、無理やりに俺を宙に浮かせた。

「いたぶったりはしない。この一撃で終わりにしてやる」

ライザーはもう片方の手で拳を作った。

「これからも支えてやれ。このライザー・フェニックスの妻のリアスをな」

「っ!?」

プチン・・・。

その時、その言葉を聞いて俺の中の何かが切れた。

『たとえ甘えだと言われても、私はグレモリーを抜きとして、私を愛してくれる人と一緒になりたいの。私の小さな夢よ』

部長は以前にそう言った。

何・・・やってんだよ、俺・・・。

俺は部長のために戦うと誓ったはずじゃないか。なにこんなところでボーっとしてんだよ!

俺は悲鳴をあげる身体に鞭を打ち、震える手で俺の襟首を掴みあげているライザーの腕を掴んだ。

「もうよせ。お前はよくやったよ。これ以上は『か・・・つ・・・』あん?」

俺は手に力を込める。

「勝つ・・・部長と・・・約束したから・・・。絶対に勝つ。たとえ・・・命と、引き換えにしてでも!」

俺は閉じかけていた目を大きく見開き、ライザーを睨み付ける。

「武曲・・・解・・・放ぉっ!!!」

コオオオオオ・・・・。

再び俺の身体に力が溢れてきた。先ほど以上の強い力が・・・。

ドォォォォッ!!!

俺の身体が激しく黄金色の光が包みだす。

ブチィィィィィッ!!!

「ぐぅっ!」

俺は俺を掴みあげているライザーの腕を握りつぶした。

「オォォォォォッ!!!」

バチィィィィィッ!!!

空いている手でライザーを思いっきり殴り飛ばした。ライザーは目にも止まらない速度で吹っ飛んでいった。

ブチッ!!! ブシュゥゥッ!!!

その瞬間、俺の筋肉は裂け。身体から血が噴水のように噴き出した。

「命を削るなんて甘えたことは言わない・・・。命と引き換えにしてでもお前を倒す!」

俺はさらに溢れる力を取り込んでいく。それと同時に身体はどんどん壊れていく。

「ダメよ! 昴、これ以上は!」

部長の声が耳に響く。

大丈夫。絶対に勝つから。そこで待っていてくれ。

「お願い! もうやめてーーーっ!!!」

















「オォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」































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