#4
「おつかれでした」
三下子分の見送りを受け俺はやっと自宅に着いた
「若頭、明日の予定は?」
黒ベンツのドアを開けられて、車からです俺に質問が手向けられた。
「ん〜〜、まだ考えちゃない。明日入れる。」
それだけ言って家に入る。
後ろで返事が聞こえた。
うちは、江戸の世から続く任侠一家。
羽丹組
親父が抗争のさなかに死んだのが7年前、今は俺が若頭に入って
古武道と仁義を教えてくれた。祖父が組長である。
部屋に、入るとプライベート用の携帯電話にメールが入っていた
実部からだ
“連絡待つ、電話にて”
ピッ
電話帳から実部の番号を出し、電話をかける
「おれだ、」
数秒のコール音の後に聞こえた実部の声
「おう、若頭ご無沙汰だなげんきか?」
兄弟杯を交わしたこいつは、一応の組員でもある。
「内容を言え、」
「榊高校を知っているか。」
実部の質問に俺は眉をひそめる
榊高校といえば私立高校で生徒の大半が、IQ160以上であり成績優秀、運動能力でもオリンピック候補生もゴロゴロ居るような超名門高校
「うちらとは、一切関係のないお坊ちゃん学校だ」
想いたった学校であっていることであることを肯定する。補足が入った
「わかる」
実部の質問が続いた
「犬園 凛は?」
「聞いた事ある。確か井田と楓の幼馴染。俺を怖がったヤツ」
「なら話が早い。」
「なんだよ、内容を言え」
「シマが荒らされてる。」
「誰に?」
「エリートのずる賢い狐にさ」
「内容がわからん」
そのあとの事を聞いて俺は電話を切り、三下長に連絡を入れた
その後、直ぐに楓に連絡を入れた。