小説『ONE PIECE 大海賊時代に転生』
作者:ねこぱんち()

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10.ココヤシ村〜3〜

SIDEナミ
ルフィたちとの航海は楽しかった。あいつらといると、心の底から笑うことができた。アーロンからココヤシ村を買うための1億ベリーがもうすぐ集まるところだった。それなのに…。アーロンとつるんで不正を働いている海軍が、私の貯めたお金を持って行った。アーロンを問い詰めたけど、話にならない。このままじゃ、村のみんなが死んじゃう。村のみんなを止めないと…!
結局私には村のみんなを止めることはできなかった。村のみんながアーロンパークに向かったあとで、ルフィたちがやってきた。

「ルフィ…助けて…。」
「当たり前だ!!!」

あのレストランにいたコックもいる。でも、一人知らない人がいて、私に話しかけてきた。
「はじめまして。ルークと言います。一応俺も能力者で、一味にお世話になることになったから、よろしく。落ち着いたらまたきちんと挨拶するから、今は失礼するよ。」
それだけ言って、去って行った。私も…行かなきゃ!

SIDE OUT

SIDEルーク
さて…麦わらの一味としては初の戦闘だなぁ。一味のみんなの強さも知りたいし、やりすぎないようにしないとなぁ。少し離れたところで、ナミも歩いている。少し話してみるか。

「なぁナミ、もしルフィたちがアーロンを潰したら、一味に戻るのか?」
「助けてって言っちゃったけど…あいつら死なないかな?それにあなた…ルークだっけ?一味に入ったって言ってるけど、アーロンなんかと戦うべきじゃないわ。あんたがどれ程強いのか知らないけど、アーロンは…化け物よ。万が一あいつらがアーロンに勝てたら…。」
そう言ってナミは俯いてしまった。
「まぁ、どうするのかよく考えなよ。と言ってももう決まってるのかもしれないけどね。俺も一味としての初陣だし、やることやらないとなぁ。」

話しながらアーロンパークに向かうと、ルフィが突っ込んで行くのが見えた。
「アーロンってのはどいつだ?」
「うちの航海士を泣かすなよ。」
そう言って、ルフィはアーロンを殴った。

「なぁルフィ、今回は俺とサンジの初陣だろ?アーロンは譲るからさ、他はもらってもいいか?ゾロは怪我も治りきってないしさ。ウソップには悪いけど、今回は見せ場が欲しいんだけど。」
そう言うと、サンジも俺に同意した。
「そ、そこまで言うなら、お、俺は譲ってやってもいいぜ。」
ウソップはびびりながら同意してくれた。
ゾロは不満そうだったが、牙のことを話し、それを譲ることを条件に同意してくれた。
「アーロンは絶対俺がやるからな!ルークもサンジも、それが守れるならいいぞ!」
よし、船長の許可が出た。あちこちで魚人たちが怒っているが、関係ない。
「サンジ、あの格闘家っぽいやつ任せた。雑魚散らした後、タコと口がとがってるやつやるから。」
「おい待てよ。お前多いだろ。不公平じゃねぇか。」
「なぁサンジ、お前の相手はおそらくここのナンバー2だ。俺はお前が戦いやすいように、他を引き受けるんだぞ?」
そう言うと、サンジとエイの魚人は満更でもなさそうにし、他の魚人たちは怒り狂っていた。
「しかたねぇ…今回だけだぞ。」
サンジの同意も得られたし、モームも現れたし、開戦といきますか。

SIDE OUT

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