小説『ONE PIECE 大海賊時代に転生』
作者:ねこぱんち()

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5.あれから10年

SIDEルーク
早いもので師匠との修行ももう10年になる。
師匠は時々いなくなることもあったが、長くても1か月ほどで戻ってきては修行をつけてくれた。それに、師匠のもとを訪ねてくる色々な人にも修行をつけてもらえた。
原作に出てきた人とは今のところ出会ってはいないが。

修行の内容は、基礎トレーニングに、剣術、六式、それから航海術や医学など、様々だった。ある時は無人島に放り込まれて1か月生活させられたり、またある時はシャボンディ諸島にやってくる海賊狩りをしたりである。

ちなみに六式は完全習得とはならなかった。鉄塊は全身を覆うことができず、どうしても一部しか作動しなかった(具体的に言うと指先から肘までの範囲くらい)。月歩は今のところ1分ほどが限界である。しかし剃と指銃は得意で、嵐脚と紙絵はそれなりである。
ちなみに剣術はそこそこ。師匠が言うには、一流にはなれたとしても、決して超一流にはなれない、とのこと。航海術や医学に関しても、せいぜい二流どまりである。
覇気に関しては、武装色の覇気は強力だが、見聞色は二流、覇王色に関しては私見ではあるが、ルフィほどではなさそうである。5万人も一気に倒せるわけない。

そんな15歳のある日、俺はいつものように修行である海賊狩りをしていた。
そしていつものようにお宝を奪っていると、箱の中に気持ち悪い模様の木の実を発見した。
「悪魔の実…か。確か師匠の家に悪魔の実図鑑があったなぁ。食べるかどうかは確認してからにしようかな。」

そしてその日の夜。
「あー…わからん!載ってねぇし!」
部屋で悪魔の実図鑑を見ていると、師匠がやってきた。
「何を騒いでいるんだ?」
「あ、師匠。実は…」
俺は今日の戦利品である悪魔の実を師匠に見せた。しかしやはり師匠にも何の実かはわからなかった。
「ふむ…食べてみてはどうだ?図鑑に載っていないほど珍しいものかもしれんし、今より弱くなることはなかろう。それに、悪魔の実はまずいらしいが、ある意味では珍味ではないかな?『おいしいもの』が食べたいルークの望みではないかもしれんが、珍味だと思えば食えんこともなかろう。」
確かに…そう言われると食べてみたい気もする。
「なら、食べてみます。…まずぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」

隣で師匠は爆笑しているが、あまりのまずさに俺は涙目である。
「して、何の実だったのかね?」
「えーと…うーん…。」
「なら、心を落ち着けて、力を解放するようにして…。」
師匠の言うとおりに心を落ち着かせ、力を…解放…っ!

ガルル…

「ほぅ…これは…。」
「え…トラ…?」

SIDE OUT

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