小説『ONE PIECE 大海賊時代に転生』
作者:ねこぱんち()

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6.ついに旅立ち

SIDEルーク

動物系古代種 ネコネコの実 モデル・サーベルタイガー

これが俺の食べた実である。
あれから3年が経ち、俺はついに旅立ちを迎えた。
本来は15歳で旅に出る予定だったのだが、俺が悪魔の実を食べたことで、その制御の訓練をしていたのである。肉食獣の悪魔の実だったことと、俺自身に悪魔の実を操るセンスがなかったため、3年もかかってしまったのである。今では肉食獣特有の凶暴性もほぼ制御できている。
ちなみにこの悪魔の実の力は、パワーとスピードが大幅に強化されるようだ。ただ、サーベルタイガーがモデルなので、スタミナについてはほとんど強化されないようだ。また、しっぽと犬歯についてはある程度制御できるようで、犬歯は現在、鉄以上に硬化することができ、長さも50センチ程まで伸縮自在となっている。さらに訓練の時に犬歯を折ってしまったことがあったが、数日すれば元通りになり、また、折れた方の犬歯は加工すれば鉄以上の硬度をもつ武器として使えるようだ。今は2本のダガーとなっている。しっぽは指銃や嵐脚を放つことができるようだ。さらに、獣型のときのサイズは2.5メートル程の大きさで、獣型と人獣型のときのしっぽはなかなか触り心地がよかったと記しておく。
よって現在は、人獣型の時には犬歯はほとんど使わず、強化されたパワーとスピード、そしてしっぽを使っての戦闘。獣型の時は犬歯としっぽをメインに戦っている。
賞金稼ぎとしてはある程度有名になり「剣牙(けんが)のルーク」と呼ばれている。ちなみに賞金首にはなっていないため、海軍にも仲の良い人物ができた。

「さて、ルーク、準備はできたかな?」
「師匠、これまで本当にお世話になりました。」
「こちらも楽しかったし、気にしなくていい。それに、疲れたらいつでも戻ってくるといい。私はいるかどうかわからないが、シャッキーはいるはずだ。ところで、行き先は決まっているのか?」
転生して、世界中で食べ歩きをすると決めてから、必ず行きたかったところがあった。
「はい。先日潰した海賊団のコックたちが、東の海の海上レストランに働きに行くというので、それについて行こうかと。護衛をするかわりに乗せていってくれるそうなので。」
「なるほど…。しかしわざわざ東の海まで行く必要があるのか?海の上のレストランなんて珍しいが、ここから向うほどではなかろう。」
「(うまくいけば原作組に会えるからなんて言えないし…)実はそのレストランのオーナーが『赫足のゼフ』という話で…おいしい料理が食べられるし、世界の料理の話も聞いてみたいと思いまして。」
「それなら東の海に行ってみてもいいかもしれないな。同行者もいるなら、航海に慣れるにはいいかもしれないな。うむ、気を付けて行ってきなさい。」
「はい。それではいってきます。」

さて…ルフィたちに会えるかどうかはわからないけど、ゼフさんに色々な料理の話を聞いて、食べるもののリストを作らないとなぁ。そうだ、世界中の料理を食べて、それを本にしよう!幸い絵を描くのは得意だしな。これから楽しみだなぁ。

SIDE OUT

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