小説『転生はメリットしかない?現実はそう甘くない』
作者:Ratchet()

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俺とあいつと魔王様(幼)

 よう。真面目そうな神様に転生させらた3番目の転生者事哀崎曲里だ。

因みに現在は転生してから5年経っている。

何?何で飛んでいるのかって?別に俺が赤ちゃんの時の話なんて需要がある筈も無いからな。飛ばした。

俺は今親父とお袋との3人暮らしをしている。親父の容姿はかの殺人鬼集団、零崎一賊の零崎三天王の一人、少女趣味(ボルトキープ)事零崎曲識に間違いない。

職業も世界的に有名な音楽家だし口癖も「悪くない」だ。それに親父にはこの世界に存在する殆ど全ての楽器の扱い方を学んだ。更に親父より何歳か下の親戚に顔に刺青のある「汀目」と言う名前の親戚が居たし、親父より2〜5歳年上の親戚には、妙に体が細長い、まるで針金細工のような身体で眼鏡を掛けている背広の人と、麦藁帽子を被った「だっちゃ」が口癖の野球のバットケースを背負った人が居たからな。

まあ、音楽家と言う職業のせいか家にいる事は滅多に無い。でも1月1回は絶対何処で公演して様と家に帰ってきてくる。・・・いやちゃんと言うとお袋に(・・・)顔を見せに来ている。

お袋の容姿はあの人だ。どう見ても哀川潤さんだ。てか確実に哀川潤だ。・・・可笑しい。黒髪と赤髪の子供が何故茶髪になるんだ?不思議だ。

そして俺が何故お袋の事を哀川潤だと断定するに至ったか。それは昔お袋にどんな職業をしていたのかを質問した時だ。お袋は俺にこう言った。

「あたしの昔の職業?う〜ん、そうだね・・・。まあ簡単に言えば何でも屋と代行業だね。どんな種類の依頼でも依頼主の代わりに完璧に完遂する・・・。それがあたしの昔の職業さ」

これを聞いて俺のお袋は哀川潤なんだな〜と理解した。それからはお袋が破天荒な事をしても「ああ・・・。まあ、哀川潤なら普通か・・・」と思うようになった。

話は戻るが、両親は今でも新婚か!って位にラブラブの熱々だ。

俺はいつも見ていられないから外に遊びに行っている。

その時でもあの両親は「「人様を怪我させるなよ」」と言うだけだ。普通は俺に怪我をするなよと言う物だろうと思って聞いてみた所

「潤の子供が怪我をする訳が無い」

「私の子供が怪我するわけないだろ?」との事だ。

お袋の親戚に心さんって言うオレンジの髪の人もいるみたいだし親父の親戚の背広の人にこの前

「私の『妹』になる気は無いかい?」って聞かれて親父が

「レン。僕達 の息子にそんな事を言うなんて、いい度胸だね」と普段は見せない少し怒った様な雰囲気でそう告げていた。

その間に俺は脱出したんだが、帰ってきたら玄関が 崩壊していてあの時は唖然としたな。で、家の中では親戚の人と親父がお袋に怒られていた。玄関壊したのは誰か聞いてみると「あたしだ」とお袋が言ったので少し俺が説教した。意外と普通に聞いていたので吃驚した。どうやって壊したのかを聞いた所「普通に殴った」だそうだ。

そうそう言い忘れていたが親父の名前は「哀崎(あいさき)識(しき)」でお袋は「哀崎(あいさき)潤(じゅん)」だ。

まあそんな回想をしているが元に戻り俺は今日も外で遊んでいる。

っと。俺の親友も来た様だな。

「おう!悪いな曲里!遅れちまったよ!」

「別に気にしていない。それより今日は・・・サッカーか?七夜」

「おう!久しぶりにやろうぜ!」

「まあ構わねえけどよ・・・」

「よしっ!じゃあやるか!」こいつは俺の親友であり2番目の転生者事神谷七夜だ。

こいつとの出会いは今から一年前。出会ったのはこの公園だ。















 〜〜回想・一年前。海鳴市海鳴臨海公園〜〜

 はぁ〜。今日も飽きずにあの二人(両親)はいちゃラブで寛いでいるから居辛い事この上無いぜ・・・。

さて今日は何して遊ぶか。・・・。うん?あそこにいる男の子が何かこっち睨んできているんだが・・・。

「なあ。俺睨んでいるけど何か用か?」

「・・・。お前は輪を外れたか?」

「!」

「その反応を見れば正解か。お前のせいで俺の人生は壊れた。報いを受けてもらうぞ!」

そうその少年が言うと結界が公園全体に広がった。「・・・おい。行き成りなんで結界なんて張りやがんだよ」

「手前がハーレムなんて作ろうとするからだろう!投影・開始(トレース・オン)!」

呪文を呟くと少年の手には白と黒の剣が握られていた。・・・待て。ハーレム?

「・・・。お前に聞きたい事がある」

「何だよ!」

「お前を転生させた神は『女性』だったか?」

「?あ、ああ。女性だったぜ」

「お前は2番目の転生者か?」

「そうだが?・・・。もしかしてお前って・・・」

「ああ。俺は『3番目』の転生者だ」

「・・・。すまん!俺の勘違いだった!」だろうな・・・。こいつ3番目を忘れていたようだな。

「いい・・・。それより俺はあいつからお前に改善して良いとことか聞けって言われているから教えてもらえるか?」

「ああ。良いぜ。まずは〜〜〜〜〜とかだな。」

成る程。そうなっているのか。「お前の能力も聞いて良いか?」

「ああ。俺のは「宜しいですか?主」ん?何だ?ガウェイン」

「私達デバイスをリンクさせれば情報の交換が出来ますよ」

「それ早く言ってくれよ、ガウェイン。なあ哀崎」

「曲里で良いぜ。神谷」

「おっ、そうか。じゃあ俺も七夜で良いぜ。お前のデバイス見してくれるか?俺のは円卓の騎士の一人ガウェイン卿がモデルのデバイスだ」

「始めまして。私はガウェインと申します。宜しくお願いしますね、哀崎様」

「俺のデバイスはシャナのアラストールだ」

「始めましてだな。私は“天壌の劫火”のアラストールだ。宜しく頼むぞ、神谷七夜」

「お!宜しくな!じゃあデバイスをリンクさせるか」

「ああ・・・。」

そしてこの後情報を交換し連絡先と住所(あいつは隣の遠見市に暮らしているようだ)と家族構成(あいつの親は二人とも元管理局員で父親が地球人で母親が ミッド人らしい。俺の親が曲識と潤であろうと伝えるとかなり驚いていた。そして俺の能力を確認して納得していた。理不尽だ)を交換して小学校はこの世界に関係のかなりある(らしい)「私立聖祥学園」に入学する事を確認しその日は解散した。
 〜〜回想終わり〜〜






それからほぼ毎日二人で遊んでいる。と言っても結界を張って能力を鍛えている時もあるし、実際に模擬戦闘をする事もある。あいつは相当神話の本を読み込んでいるのか今では俺の依頼した『とある宝具』以外にも赤原猟犬(フルンディング)も使用出来るように(と言っても本人に弓の腕が無い為今はまだ全然使えないが)なっているし斬り抉る戦神の剣(フラガラック)も威力は無いが牽制として使える位にはなっている。後は最初から投影できる物は構造が大分マシになっている。それでも士郎以上エミヤ以下だが。

後はデバイスとのシンクロ度が現在で最高が80%まで上昇している。それでもまだデバイスの真名開放は出来ないらしいが。


・・・。俺か?俺は親父の手解きを受けて楽器が十全に、それこそ何でも弾ける様になって音使いのスキルが勝手に上昇していた。それでもまだまだなレベルだけどな。

曲弦師の方はお袋が「将来役立つ!かもだぜ」と言って俺に仕込んでくれたお陰でこれは嘗ての使用者を後少しで越えられる。・・・恐らく実戦経験が足りないのでまだまだ超えられないだろうが。

人形師の方だが此方は芳しくない。今の所曲弦糸ないし音による精神感応が無いと使用が出来ない為るれろに比べる事も出来ない位上達しない。まあ。これはまだ放置で行こう。

暗器術だが此方は最初からレベルが高い為苦労はしていない。・・・武器類は何処から来るのかと思ったら修行を始めた4歳の頃に「こういう武器が欲しい」と 両親に言った所10日後位にプレゼントされた。駄目元で言ったのに用意された時は嬉しかった。しかしその後に親父が言った「流石は『罪雪』さんだ・・・。良い仕事をするよ」と言っていたので俺は嫌な予感がしたため、誰なのかを聞くと

「昔僕の小さなピアノバーに来ていた知り合いさ」と答えた。・・・てことはこの武器は罪口商会製なのかよ・・・。まあそう思うと納得できるがな。罪口商会以外にこんな短期間に質の良い武器を提供できる企業はないだろうしな・・・。

因みにスナイパー・ライフルはデバイスの為無く、刀も5歳と指定した為無かった。しかし翌日七夜が俺に指輪を渡して来て

「これさ〜。何かお前にって神さん が俺に送ってきたんだけど」と言い展開すると俺が頼んだライフルだったので

七夜に「・・・悪いな。ありがとよ」とお礼を言っておいた。

だから今は指輪は左手の人差し指に着けて他の武器類は全て暗器術でしまってある。これで敏捷は下がるが自分に危険が迫れば対処できるし普段から体を鍛えられるし一石二鳥だ。

剣なんだが最近になって届いた。一緒に手紙もあって読むと『その刀の銘は鋼と言います。それは切れ味がとても良く簡単に鉄も切り裂きます。後所有者の腕次第で魔法も切り裂けるようになります。しかしその刀は剣士が持つと”人を斬りたい”と思ってしまうようになってしまいその”毒”に犯されるとだれかれ構わ ず切りたくなります。ので使用は完全に屈服させてから使用してください』と書かれていた。

そして刀を両親に見せた。親父には「お前はまだ精神が達しきっていないからそれを使うのは小学校入学まで待ちなさい」と言われ、お袋には「その刀の毒に耐え切って屈服させんのにはお前はまだ早い。せめて小学校まで待ちな」と同じような事を言われた。

そんなに早くて良い物か聞いてみた所「「お前は同年代の子より精神が熟し過ぎているからな。小学生になるまででも遅いかも知れないな(ねーな)」」と答えられた。・・・因みに普通の人は毒に耐え切るには何歳位なのか聞いてみた所「「普通は30こえる位だな」」と二人に声を揃えて答えられた。


魔法に関してだが知識は無い為アレス(アラストールの愛称。普通に呼ぶと最初の転生者にばれる為)と七夜(こいつは属性が『剣』に固定されているだけで知識はかなりあった)に指導してもらっている。今の実力は無印のフェイト位なら単独で倒せると言われた。

魔力封印具に関してはおそらく正常に働いている。前に封印具を七夜に渡して着けてもらった所魔力量は変化しなかったし、俺が着けていても七夜とガウェインは俺の魔力量はC-と誤認しているので正常に機能はしているようだ。

アレスとは未だ「契約」はしていない為俺は未だ「炎髪灼眼の討ち手」には覚醒していない。何でも「契約するのにはまだ時期が早すぎる。マスターが19になってからでも遅くは無い」と言われたからだ。これには俺は大人しく従っている。早めに契約すればそれがあると慢心が生じるからだ。

でも「炎熱」の練習はしている。魔力を変換して炎熱系の技を放ったりして練習はかかしていない。しかしアレス曰く「私の炎熱は此方の物とは文字通り次元が違う。だから使用には心して気をつけよ?マスター」との事だ。

ハッキングはお袋の親友?いや商売敵である人の奥さんの友達である人に見てもらっている。あの人は本来なら未だ塀の向こう側の筈なのだがお袋が何とかしてくれたようだ。

そうして見て貰っていると「どうだい?私とチームを組んで世界を破壊しないかい?」と言われたが丁重に断っておいた。今俺はハックとクラックが中々のレベルで使用できる。・・・今度どっかの大企業のサーバーに入り込んでみるか。これも未だ実践(?)が足りないしな。

後お袋の得意技であるものまねも習得した。しかも態々アニメの声優さんやトップクラスの歌手さんまで呼ぶ始末だ。謝罪をした所来ていた中の一人、何だか自由そうな雰囲気の人が「俺たちは潤さんにお世話になったからね。これは小さいけど恩返しだよ」と真面目な事を言ったのにお袋が「杉田!そんな真面目な事は良いからさっさと声出せ!」と言っていた。てかキョンかよ・・・。まあそのお陰で色々な人のものまねが出来るようになり、ご本人達から『何時でも何処でも俺達(私達)のものまね(歌マネ)して良いぜ(良いよ)!』と言われる位に成長した。

まあこれで回想は終わるか。

  〜〜回想 end〜〜


「お〜い!曲里!どうしたんだ?」

「ああ・・・。何、俺達の邂逅を思い出していたんだよ」

「うっ!・・・あの時は本当にすまなかったわ〜」

「まあ気にはしていないがな」

「本当にあの時の主は・・・。私がまず話をしてから戦闘にしましょう、と言っても聞きませんでしたし・・・」

「まあ大事無かったし良いでは無いか。ガウェインよ」

「そう言って頂けるとありがたいです、アレス殿」

「あ〜〜もう!お前らも言いすぎだぞ!とり合えず曲里!サッカーの続きするぞ!」

「逃げたな・・・。まあ良いがな」そう言って俺たちはサッカーの続きをしだした。





「あっ!悪い!曲里!」あいつがそう言うとボールがブランコの方に飛んでいった。

「お前の方向音痴は直らないのかよ・・・」

「うっ!し、仕方ねえだろ。サッカーなんて殆どやった事ないし・・・」

「じゃあ何故にチョイスしたし」

「やりたかったからだよ!」

「開き直んな、馬鹿。取りに言って来る」

「すまん・・・」

そう言い俺はブランコの方に行くと栗毛色の髪をツインテールにしている少女が何やら寂しそうな顔をしてブランコに座っていた。

俺はすこし考えてその少女の下に向かった。

その少女の前に立った。少女は此方を見上げている。

そして俺は少女に言い放った。

「なあ。俺達と一緒に遊ばないか?」







  〜〜???Side in〜〜

 私は今一人で公園にいます。家族が居ない訳じゃなく家族とも仲が悪いというわけでもありません。

むしろ家族とはすごく仲がいいです。でもお父さんが仕事で大怪我をしちゃってからみんな変わっちゃいました。

お母さんはお父さんの分まで頑張る為に必死で喫茶店で頑張ってます。朝早くに出て夜遅くに帰ってくるなんて当たり前です。とても疲れているから迷惑をかけないように良い子にしています。

お兄ちゃんはお父さんが怪我をしてから一層修行に力を注いでいます。最近は凄く怖くて話しかけても「・・・うるさい」としか言いません。だから構ってとも言えません。

お姉ちゃんはお母さんを手伝う為に空いている時間は喫茶店でお手伝いをしています。私も何か手伝うと言っても「ごめんね、なのは。お姉ちゃん手伝いに行かなきゃ」って言ってきちんとお話を聞いてくれません。

だから私は家で良い子にしてなきゃいけません。でも家には怖い雰囲気のお兄ちゃんしかいません。

だから私は毎日公園で一人でブランコに乗っています。時々お母さんと一緒に遊んでいる男の子を見て何で私はお母さんと遊べないんだろう、と考えてしまいます。

でもお母さん達はなのは達の為に働いているので我侭は言えません。言えばしてくれるかもしれませんが負担が凄くかかっちゃいます。

だから、私は・・・。

そんな事を考えていると私に陰がかかりました。なんだろう?と思って顔を上げるとそこにはなのはとはまた違う茶色の髪で目が凄く綺麗な青色をした男の子?がいました。

どうしたのかな?と思っているとその男の子がこう言いました。

「なあ。俺達と遊ばないか?」


  〜〜???Side out〜〜









「なあ。俺達と遊ばないか?」この少女・・・面倒だな。幼女が何やら羨ましそうに子連れの親を見ていたから一緒に遊ぶ相手がいないと思って声かけたんだが・・・。返事が無い様だしいらぬお節介だったか?

「迷惑なら良い。気にするな」そう言って去ろうとした時に「迷惑じゃないよ!でも・・・」

「でも?何だ?」

「初対面の私が一緒で迷惑じゃないかな?」何てのたまった。

はあ〜。何でそう思うかね?何か返そうと思った時に

「おーい!曲里!どうしたんだ〜?」と七夜がこっちに走って寄ってきた。

そして俺の近くにいる幼女を見ると何やら驚いた顔をしてこっちに走ってきて俺に念話でこう言って来た。

<おい!この子!この世界の主人公だぞ!>

<はっ?マジかよ・・・。俺は唯寂しそうにしていたから声かけたんだが>

<それには理由があるらしい。何でもこの時期の事が彼女の後々の歪みになるらしい>

<詳しい内容は知らないのか?>

<悪い・・・。そこまでは知識は無いんだ>

<そうか・・・。まあその事はまた今度考えよう。この子と遊ぶのお前は反対か?>

<いや。別に構わないぜ>

<じゃあ俺の話に合わせろ>

<了解>

そういうやり取りをした後「なあ七夜」

「ん?何だよ、曲里?」

「俺とお前って最初から知り合いだったか?」

「はっ?い、いや違うぜ」

「だよな。そんなお前も俺とは今では親友だよな?俺はそう思っているんだが」

「当たり前だろう?寧ろ俺だけが親友と思っていると思ったぜ」

「サンキュ。・・・。まあそう言うわけだ。最初から知り合いなんて有り得ない。皆初対面から友達になっていくんだ。だからお前が何を恐れているのかは知らないが俺達と遊ぼうぜ。」

「っ!・・・。うん!私も遊びたい!」

「よし。じゃあまずは自己紹介だな。俺の名前は哀崎曲里だ。曲里で良いが好きに呼んでくれ」

「俺は神谷七夜。俺も基本的には下の名前で良いぜ!何なら渾名をつけてくれても構わないぜ」

「私は高町なのはです!私もなのはで良いよ。宜しくねまー君!なー君!」

「成る程。俺たちの名前の頭文字をとったのか・・・」

「良いんじゃねえの?まー君」からかい口調でそう言ってきたので

「じゃあサッカーで良いか?なのは。そこのなー君は凄く下手だからお前でも直ぐに追い越せるぞ」

「うおい!事実なだけに微妙に怒り難いじゃねえか!」

「じゃあ行くぞなのは。」

「うん!」

「おい俺を置いていくなよ!」

こうして俺たちは日が暮れるまで三人で遊んだ。

・・・予断だがなのはは運動が苦手みたいでちょくちょく転んでいたが俺が走り方を教えてやると直ぐに効果は現れて上手に走っていた。それに本当にパスの精度も七夜より上になったし。と言ってもなのはが5回に1回上手く行って七夜は10回に1回なんだがな。

?俺か?俺は10回に1回失敗する程度だぞ?これでも前世は運動は得意だったし今世ではお袋に鍛えられたから上手くなってるしな。

そして日が暮れたので今日は解散する事になった。

「・・・日も暮れたしそろそろ帰るか」

「そうだな〜」

「・・・うん。そうだね・・・」何やらなのはは沈んでいる。

「・・・なあ。なのは」

「・・・何、かな?」

「”今日”はこれで終わりだが、また”明日”遊ぶだろ?」

「えっ?」

「何だ、用事があるのか?」

「う、ううん!無いよ!・・・でも何で誘ってくれるの?」

何でって・・・。そんなの「なあ。七夜」

「ああ。曲里」そう言って俺たちは顔を見合わせた後同時にこう言った。

「「そんなの”友達”だからに決まっているだろう?」」








  〜〜なのはSide in〜〜

私は今日出会った男の子二人と遊んでいました。

一人は黒い髪に茶色の目をしていて活発だけど、少しサッカーが苦手な神谷七夜君。本当に最後の方は七夜君よりサッカーが上手くなっていた。

七夜君も「なのはってサッカー向いているかもな」と笑いながら言ってくれました。

そしてもう一人は茶色の髪に青色の瞳をしている、サッカーが凄く上手で冷静な性格の哀崎曲里君。私は運動は凄く苦手で直ぐに転んだりしても、嫌な顔をしたりせずに私に走り方を教えてくれました。教えてもらったお陰で全然転ばなくなりました。

それにボールの蹴り方も教えてくれて楽しかったです。

でも日も暮れてもう帰る時間です。楽しかったけどそれももう終わりです。凄く悲しい・・・。

そう思っているとまー君が「・・・なあ。なのは」と言ったので私は返事を返しました。

「・・・。何、かな?」少し声が暗かったかな?でもその後に私が思っても見なかった事をまー君は言いました。

「”今日”はこれで終わりだが、また”明日”遊ぶだろ?」

「えっ?」思わずそう尋ねてしまいました。

「何だ、用事があるのか?」そう聞かれたので私は慌てて

「う、ううん!無いよ!・・・でも何で誘ってくれるの?」と答え同時に疑問に思ったことを尋ねました。

何で初対面の私をここまで誘ってくれるのか?それが疑問だった。

でもそうしたらまー君となー君が顔を見合い同時に私にこう言いました。

「「そんなの”友達”だからに決まっているだろう?」」

私はその言葉を聞いて呆然としました。私がまー君となー君と”友達”?

「私達、”友達”なの?」思わずそう聞いてしまいました。

「何だ・・・?俺だけがそう思っていたのか?」

「いや。俺もそう思っていたんだがな・・・」二人は少し落ち込んでいたので直ぐに否定しました。

「う、ううん!違うよ!初めて会った私を友達って言ってくれて驚いて・・・。でもどうしたら友達になれるの?」

そう聞くと二人はまた顔を見合わせ「「そんなの相手の名前を呼び相手もこっちの名前を呼んだらその時点で友達だ(ろ)」」と言われました。

私は嬉しくて泣いちゃいました。なー君があたふたしていてまー君は冷静でした。

「じゃあ”また明日”な!なのは!」

「うん!”また明日”!まー君、なー君!」

「・・・”また明日”。二人とも」そう言って解散しました。

私は早く明日にならないかなっと思いました。だって”明日”になればまー君に、二人に会えるんだもん。

 この時の私はまー君に対して抱いた気持ちに気付けませんでした。もっと早くに気付けば、あんな事にはならなかったかも知れません。


  〜〜なのはSide out〜〜








  〜〜???Side in〜〜


 何だよ!あいつ等!俺の”なのは”にべたべたしやがって!

見てろよ。あいつ等の化けの皮、この転生オリ主様である「神皇子 刹那」様が暴いてやる!!

ハーハッハッハッハ!!

  〜〜神皇子Side out〜〜

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