小説『ハイスクールD×D 修羅を宿す者再び』
作者:風薙()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

          八話『クソ神父って、某通行さんに似てねぇ?』

朝起きた途端、昨日のデキゴトがフラッシュバックし、羞恥心からか朝飯も喉を通らなかった
緋奈鞠はと言うと、妙に艶っぽくなっており、昨日の事で散々イジられた・・・貴女には羞恥心が無いんですか!?
とまぁそんな感じで半日を過ごし、予定の契約取りの時間となった



今回は散歩を兼ねて、徒歩で依頼者の元へ向かっている

「えぇ〜と、確かここら辺・・・お、あった・・・あ?」

目的の家を見つけたのはいいが、無防備にも玄関のドアが開いていた・・・近づいてみるとドアの奥から、何やら不安な雰囲気が漂ってくる

「止めてくれよ、開けた瞬間に殺人現場とか・・・ありそうで恐ろしいな」

自分で言ったことに悪寒を覚えつつドアに手をかけ、中に入る

「・・・失礼しま〜す、グレモリー眷属の者ですが・・・ッ!?」

中で目にしたのは、切り刻まれた体に腹からは臓物が出ている無惨な死体だった。
幸い吐くことは無かったが、顔をしかめた・・・
あまり見るに耐えないものだが、死体は逆十字の格好で貼り付けられおり、その死体の腕、足、胴体には太くて大きい釘で打ち付けられていた

「常人の殺し方じゃない・・・つか、アンタは元から常人じゃないよな、神父さんよ?」

後ろを振り向きながら問うとそこには、白髪で同年代らしき少年が祓魔師のような格好をしていた

「お、アンタ鋭いねぇ! クソ悪魔の分際でここまで分かることなのかね? ま、いいや。殺せば、万事解決だしねぇ!!」

神父は何か動いたと思うといきなり銃と光の剣らしき物を構え、こちらに向かってきた

「イエス・キリスト様もこんな神父がいるなんて聞いたら、ロンギヌス無くてもショック死で死にそうだな!」

紅の修羅神の籠手を展開し、跳躍する

「ったく、今日も平和な一日で終わるって思ってた矢先にこうだよ・・・悪魔も楽じゃないねぇ」

愚痴をこぼしつつも、神父の攻撃を2、3撃とかわしていく

「ヒョイヒョイかわしやがって、ちっとは当たってくれませんかねぇ! 主に俺の為にさぁ!」

「悪いが、こちとら三度目の人生が掛かってんだ。そう簡単にくたばるかよっ!!」

横なぎの攻撃をしゃがんでかわし、足ばらいをかける

「さぁ〜て、反撃開始といきますか・・・」

足ばらいで倒れた神父の顔面を思い切り踏みつけ、襟を掴み、テーブルがある方向へ殴り飛ばす

-10-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
新品 \630
中古 \339
(参考価格:\630)