八話『クソ神父って、某通行さんに似てねぇ?』
朝起きた途端、昨日のデキゴトがフラッシュバックし、羞恥心からか朝飯も喉を通らなかった
緋奈鞠はと言うと、妙に艶っぽくなっており、昨日の事で散々イジられた・・・貴女には羞恥心が無いんですか!?
とまぁそんな感じで半日を過ごし、予定の契約取りの時間となった
◇
今回は散歩を兼ねて、徒歩で依頼者の元へ向かっている
「えぇ〜と、確かここら辺・・・お、あった・・・あ?」
目的の家を見つけたのはいいが、無防備にも玄関のドアが開いていた・・・近づいてみるとドアの奥から、何やら不安な雰囲気が漂ってくる
「止めてくれよ、開けた瞬間に殺人現場とか・・・ありそうで恐ろしいな」
自分で言ったことに悪寒を覚えつつドアに手をかけ、中に入る
「・・・失礼しま〜す、グレモリー眷属の者ですが・・・ッ!?」
中で目にしたのは、切り刻まれた体に腹からは臓物が出ている無惨な死体だった。
幸い吐くことは無かったが、顔をしかめた・・・
あまり見るに耐えないものだが、死体は逆十字の格好で貼り付けられおり、その死体の腕、足、胴体には太くて大きい釘で打ち付けられていた
「常人の殺し方じゃない・・・つか、アンタは元から常人じゃないよな、神父さんよ?」
後ろを振り向きながら問うとそこには、白髪で同年代らしき少年が祓魔師のような格好をしていた
「お、アンタ鋭いねぇ! クソ悪魔の分際でここまで分かることなのかね? ま、いいや。殺せば、万事解決だしねぇ!!」
神父は何か動いたと思うといきなり銃と光の剣らしき物を構え、こちらに向かってきた
「イエス・キリスト様もこんな神父がいるなんて聞いたら、ロンギヌス無くてもショック死で死にそうだな!」
紅の修羅神の籠手を展開し、跳躍する
「ったく、今日も平和な一日で終わるって思ってた矢先にこうだよ・・・悪魔も楽じゃないねぇ」
愚痴をこぼしつつも、神父の攻撃を2、3撃とかわしていく
「ヒョイヒョイかわしやがって、ちっとは当たってくれませんかねぇ! 主に俺の為にさぁ!」
「悪いが、こちとら三度目の人生が掛かってんだ。そう簡単にくたばるかよっ!!」
横なぎの攻撃をしゃがんでかわし、足ばらいをかける
「さぁ〜て、反撃開始といきますか・・・」
足ばらいで倒れた神父の顔面を思い切り踏みつけ、襟を掴み、テーブルがある方向へ殴り飛ばす