小説『ハイスクールD×D 修羅を宿す者再び』
作者:風薙()

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         四話『告げられる真実、非日常への第一歩』


「んぬぅ・・・good after school! ・・・zzz」

あの後寝れたのは3時で、起床が7時・・・約4時間程度しか寝ておらず、学校に着くとすぐさま机にひれっぷし、授業時間の半分、昼休みを睡眠時間費やし、果てには放課後までを費やそうとしている
そこにーー

「寝てるとこ悪いけど暁斗君、起きてくれるかな?」

目を擦りながら机から顔を上げ、正面にいる人物を見上げる

「・・・木場か、もしかして昨日の件か?」

「うん、理解が早くて助かるよ」

「・・・OK、んじゃ、行こうか」

軽く背伸び、肩を回し席を立ち、木場の後を着いていく

「あの二人が並ぶと絵になるね!」

「・・どっちが攻めで、受けなんだろう・・・」

「どう見ても、暁斗君が攻めで木場君が受け・・・逆もイケるわよ!」

「みんな何を騒いでいるんだろう?」

「それより早く行こうぜ、はよ帰って寝たい」

木場祐斗君、君は 腐 と言うものを知らずに生きてゆけ・・・つか、知らないほうが我々男性陣にはいいんですから

「そういや、部長って誰?」

「ん?リアス先輩だよ」

へ〜、あの人部長だったんだ・・・初耳だなぁ



「ここに部長がいるんだよ」

場所は旧校舎の二階にある、とある教室だった。その教室にプレートが張ってあり、そこには 『オカルト研究部』 と書いてあった

「部長、連れてきました」

木場が引き戸の前からに確認をとると、「えぇ、入ってきてちょうだい」 と中からリアス先輩の声が聞こえた

戸を開け入ると、室内の至る所に妙な謎の文字を刻まれており、床や壁、天井には面妖な文字が記されており、そして極めつけと言わんばかりに、部屋の中央にある魔法陣らしきものがこの部屋の大半を占めていた
その他に、ソファーやデスク等がいくつか存在していた
そこに、ソファーに座っている小柄な女の子と目が合った

「よっ、小猫」

軽く手を上げ、挨拶をする

「・・・どうも」

ペコリと軽く頭を下げ挨拶をする

「いつも世話になってる、感想ありがとうな」

お菓子や軽食系統を作るとき、たまに小猫に試食を頼んで感想やアドバイスをもらったりして結構感謝している

「こちらこそ・・・美味しい物をありがとうございます」

恥ずかしいのか、少し俯きながらお礼の言葉を言う

シャーー
小猫と話していると向こうの部屋の奥から、水が流れる音がする。

「木場、この水の音何だ?」

「あぁ、部長がシャワーを浴びているんだよ」

ん?部室にシャワーってある物だっけ? じゃなくて、俺此処にいたらマズいのでは?

「・・・終わったら呼んでくれ、外に居るから」

そう言い、戸に手をかけた時ーー

「もう終わったから出ていく必要は無いわよ」

後方を向くと着替えが終わったであろう制服を着ているリアス先輩の姿があった
紅く美しい髪は、濡れており艶っぽかった

「ゴメンなさい、少し汗をかいたからシャワーを浴びていたわ」

・・・別に浴びるのは構いませんが、普通に男子が居る時にシャワーはやめてけろ・・・

「あらあら。初めまして、私、姫島朱乃と申します。以後、お見知り置きを」

笑顔で丁寧に挨拶をしていただいた

「龍ヶ崎暁斗と申します。記憶の隅にでも、この名を覚えていただければ幸いです」

割に合わない挨拶だが、礼儀は礼儀なので挨拶交わした

リアス先輩はそれを見て 「うん」 と言い頷く

「全員揃ったわね。龍ヶ崎暁斗君、いえ、アキト」

「ん?」

「私たちは貴方を、オカルト研究部に歓迎するわーー


悪魔としてね」

ーーッ!? 予想的中ってわけですか・・・
バイバイ日常、イラッシャイマセ非日常



「粗茶です」

「あ、どうも」

いかにも高そうなソファーに案内され、朱之さんに出されたお茶を飲む
・・・うん、美味い

お茶を飲んでいると、俺の向かい側にリアス先輩が腰をおろす

「単刀直入に言うわね、私達は悪魔なの」

「ええ、でしょうね」

「・・・それは私達の事を前々から知っていたと言うこと・・・?」

若干だがリアス先輩や、木場達が警戒している

「取り敢えず言っときますが、俺はあなた方の敵ではありません。祓魔師でもないし堕天使でもないし天使でもない」

「・・・そこまで知っているなんて・・・何者なの、貴方?」

少々疑いの目が向けられる・・・まぁ、そりゃそうか

「後に話しますよ・・・それより俺、悪魔になったんでしょう?」

「・・・そうよ、貴方は今日の明け方に恐らく堕天使に殺されたのでしょう。堕天使の反応があって公園にいったが、堕天使は居なく、貴方が心臓から大量の血を流していた。
そこで私は貴方を助ける道を選んだ」

今更だが、俺の腕が墜ちたもんだなぁ〜、気配すら気付けないなんてな〜

「今更だけど、裕斗」

「前にも自己紹介したけど、改めて、僕は木場裕斗、悪魔です。よろしく」

「・・1年生、塔城小猫です。よろしくお願いします。・・悪魔です」

「3年生、姫島朱乃ですわ。一応、部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします、これでも悪魔ですわ。うふふ」

それぞれが自己紹介をすると、リアス・グレモリーの背中から黒い翼が生えた

「そして私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、暁斗」

「・・・分かりました・・・リアス・グレモリー、貴女に生かされたこの命、貴女の盾となり剣となり貴女を守り抜きます」

片膝をつき、片手の親指を肩の前につけ、礼をとった

「ええ、よろしくね暁斗」

「・・・まだ時間はありますよね?」

「ええ、まだ少しありますけど、どうかしましたか?」

朱乃さんが疑問符を浮かべながら聞いてくる

「・・・多分、リアス先輩が一番聞きたかったことだとおもいますが?」

「もしかして、貴方自身の事かしら?」

「ええ、貴女の下僕となりましたから、言っておく必要があるかと」

どうせ隠していてもいずれ気づかれることだしな

-4-
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