4.5話『種族?人間だよ!嘘じゃないよ、一応』
日が沈み、部活帰りの生徒の声が静寂とした部室に聞こえてくる
「とりあえず皆さん、過去の大戦はお分かりですよね?」
「ええ、四大勢力戦争のことね」
どうやらアッチでは、一般教養らしい
「では話が早い、その大戦で断絶した種族は?」
「断絶した種族・・・・・・っ!? 貴方、まさかーー」
他のメンバーは疑問符を浮かべるが、驚きの表情をするリアス先輩。まぁ、当たり前でしょうな
「悪魔勢4割、堕天使勢6割、天使勢5割まで戦力を減らした。戦闘にては群を抜き、能力が高かった種族・・・ここまで言えば、皆様もお分かりでしょう」
リアス以外のメンバーも驚愕な表情をしたと同時に警戒体勢を取る
「・・・修羅、なの? 貴方」
信じられない と言わんばかりの表情で聞いてくるリアス先輩
「ええ、正確には修羅の能力を持った と言いましょうか・・・さてここでリアス先輩に質問です。
修羅と聞いたとき、貴女はどう思いましたか? 怖い、恐ろしい、感じたことを言ってください。質問ですし、俺個人の興味本意ですので、あなた達を拒絶などはしませんし、怒りも恨みもしません。」
「う〜ん、怖い恐ろしい云々より、まずは驚いたわね。断絶した種族が生きているなんてね・・・次に感じたのは、嬉しかったわね。修羅を下僕に出来るなんて夢にも思わなかったしね」
リアス先輩が淡々と答える
「皆様は?」
木場達に聞くがーー
「ん? 僕は驚いたぐらいで、恐れとかは特に」
「・・・木場先輩と同じく」
「私は、大体部長と似ていますわね。唯一付け加えるとしたら、面白そうな子が入ってきた ぐらいですわね」
どうやら聞くだけ無駄だったらしい・・・
「何か質問したのが馬鹿らしく思えてきました・・・それでは改めて皆さん、宜しくお願いします」
改めて言い、軽く微笑む・・・と
「よろしくね、暁斗君」
木場は軽く微笑み、握手をするがーー
『ッ///!?』
女性陣が顔を赤らめているように見える・・・あぁ、夕日でかな?