小説『Blood of the scarlet.』
作者:樹緑()

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「今日はここまで、日直号令」
「きりーつ、気をつけ、れーい」
「「「さようならー」」」
「気をつけて帰るんだぞ」


ようやく数A、英?という地獄から開放された…。
精神的にずいぶんとダメージを負ってしまったようだ…。
そして、まだ部活の体験入部は始まっていないのでまだ見学しか出ない部活など出る気も無く。
兄妹は自転車に乗りまっすぐ家路に着く。


「「ただいま」」
「お帰りなさい、もう少しでおご飯できるから着替えてらっしゃい」
「「はーい」」


二人は自分達の部屋(二人とも一緒の部屋)へと向う。


「というわけで、夜ご飯がもう少しでできるみたいだな」
「そうみたいだね、夜に勉強してるときに『忘れ物』を思い出すって手はずだよね、お兄ちゃん?」
「うん、そうだ。着替えたことだし降りるか」
「今日のおご飯は何かな〜〜」


そして、再びリビングへ。


「わー、おいしそーー」
そういう桜花の目の前にはカレーライスやから揚げがあった。
「今日は豪華だね、お母さん」
「今日は腕を振るって作っちゃったからね、残さず食べるんだよ?」
「そういえば、お父さんは?」
「会社の同僚と夕食を食べてから帰るって、だからちょっと豪華にしちゃった」
「なるほど…まぁ、お父さんだけ贅沢をするのは許せないからね」
「んじゃ、食べよ食べよ!」
「っと、そのまえに手を洗ってきなさい」
「「はーい」」




そうして、兄妹と母の3人はいつもよりちょっと豪華な夕食を食べて。

いつもどおり兄妹の二人は自分の部屋で勉強して。

さりげなく、兄妹は忘れ物をしたから取りに行くと言い出し。

しょうがないねと母はそれを許す。

そして、着替えた兄妹は自転車を走らせ。

学校に着いた兄妹は『閉ざされた祠』の入り口まで来た。


「開けるぞ」
「うん…」


そして、二人の運命の歯車は噛み合いはじめた…。

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