第七話 新たなデッキ
「あなた私の彼氏にならない?」
「なぜ俺なんだ…」
「あなたの攻撃最高だったわ。顔も良いし、デュエルも強い。最高じゃない!」
「い、いや、でも…」
「じゃあお試しってことでどう?」
これ以上は食い下がりそうにないな…
「仕方ない。だが、期限は一週間だぞ。」
「わかったわ。じゃあ早速お邪魔してもいいかしら?」
と、言いながら腕を組んできた。
「わかった。良いから腕を離せ。」
と、言うとすぐに腕を離した。
ゼオス家
「あなた、お金持ちなのね…私の家も大きいけど、これは…」
「本当にすごい家ね。」
「何で明日香がいるのかしら?」
「べ、別にいいじゃない。」
よくないだろ。
「まぁいい、上がっていけ。デッキの調整してやる。」
「まず、明日香のは…ファンデッキ丸出しだな。実用性が皆無だ。作りたいデッキとかないのか?」
「今日、あなたが使っていたHEROのデッキ、興味はあるかな…」
「ついでに私は、私とのデュエルで使ってた、神光の宣告者デッキね。相手に何もさせないっていうのが好きだわ。」
ま、別にいいかな。
「やるよ。」
「「え?」」
「だからデッキあげるって。」
「本当にもらっていいの?」
「あぁ、別にいいぞ。」
「「あ、ありがとう。」」
「あと、デッキの使い方教えるから、学園行ったら、毎日俺の部屋にこい。」
「なにからなにまでありがとね。」
「気にするな。暇だからやるだけだ。」
「じゃあ、今日は失礼するわね。あと、いつか必ず恩は返すわ。」
「私は泊まっていい?」
「ダメだ。はやく学園に帰れ。」
「じゃあまた明日。」
「あぁ。」