小説『魔法少女リリカルなのは〜技術チートになった転生者…………なのか?〜』
作者:触手系男子()

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第9話 シリアスブレイク!(ようするに自重しない)





……生きてる
…生きてる!
流石にスターライトブレイカーも補助に特化した二人とスクライアで数年間修行してた俺の全力の防御は破るまでに殆ど威力が落ちたのか、軽傷ですんでる。魔力がほとんどないし服も結構ぼろぼろだけど。ああ、ユーノ達の服はほとんど大丈夫だったよ………ちくしょう。

「おい、ユーノ!アルフ!無事か!?」

「な、なんとか。」

「あ、あぁ…っ!?フェイトは!?」

……あ、なのはに抱えられて海から出てきた。

「良かった〜
…というよりアレは何だい!?あの極悪殺人砲撃は!?」

「いや、俺が聞きたい…」

あそこまで威力が高いとは…
非殺傷だから良かったが、殺傷だったら………考えない方が良いな。

―――ゴロゴロゴロゴロ

雷!?
プレシアか!?
フェイトには…間に合わねぇな。
なのはが雷に撃たれたフェイトを運んでるな、ユーノとアルフと一緒にアースラまで運ぼう。

「なのは!たぶんエイミィが、プレシア・テスタロッサがジュエルシードを転送した時に座標を特定したはずだ!とりあえずアースラに戻るからこっちに来い!」

「わ、わかったの!」

揃ったな、じゃあ

「トランスポーター・ハイ!」

…アースラに到着っと。



その後、フェイトの治療をし、着替えさせて拘束した。まあ、拘束って言っても手首を鎖で繋ぐ程度だけどね。ちゃんと跡も残らないようにしてるし。

「リンディさん!ただいま戻りました!」

「そう、お疲れ様。…それから、フェイトさん?
初めまして。」

フェイトは黙ったまま、バルディッシュを軽く握りしめた。

〔「母親が逮捕されるシーンを見せるのはしのびないわ。
なのはさん、ユーキ君、彼女を何処か別の部屋に。」〕

〔「は、はい!」〕

〔「分かりました。」〕

「フェイトちゃん、良かったら私の部屋…」

お、武装局員がプレシアのところまで行ったか。

『総員、玉座の前に侵入。目標を発見!』

『プレシア・テスタロッサ!時空管理法違反、及び管理局艦船への攻撃容疑で貴女を逮捕します!』

『武装を解除して、こちらへ。』

プレシアはその言葉に従わず、余裕そうだ。

『フッ』

鼻で笑いやがったし!ムカつくな!

あ、武装局員達が扉を見つけたようだ。
…プレシア、目がこえぇよ。アリシアを発見されそうで焦ったり怒ったりしてんのはわかるけど。

『こ、これは…』

武装局員が扉を開け、見つけたのは実験施設のようなところだ。木の根が蔓延ってるが
…掃除しろよ。

「「えっ!?」」

その中にあったものを見て、なのはだけでなく俺も驚いた。
アリシアが原作と違い、体に電極や点滴の様なものが繋がったまま培養槽(?)に入っていた。
何で電極や点滴に繋がってるんだ?
それに、何か違和感が…

『ぐわぁ!』

俺が考え事をしているうちに管理局員達がプレシアに吹き飛ばされていた。

『私のアリシアに近寄らないで!』

だから恐いんだよ!その顔は!

『撃てー!』

管理局員たちはプレシアに向かって砲撃を放った。

『五月蝿いわ。』

体に当たってもびくともしないのはランクの差ってヤツなのかな…

「危ない!防いで!」

リンディさんがそう叫んだ。

―――ゴロゴロゴロゴロ

室内で雷に撃たれるとか嫌だな。

『『『『あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!』』』』

『ふははははは!フフフフフフ!ハハハハハハハ!』

「いけない!局員たちの送還を!」

「了解です!」

大変そうだな。

「アリ…シア?」

フェイトもシリアスしてやがるし。

『もうダメね、時間がないわ。たった9個のロストロギアではアルハザードに辿り着けるかどうかはわからないけど…でも、もういいわ。終わりにする。この子を救えずにいるこの暗鬱な時間も、この子の身代わりの人形を娘扱いするのも…』

ん?救えずにいる?
なんか違うぞ?

『聞いていて?あなたのことよフェイト。せっかくアリシアの記憶をあげたのにそっくりなのは見た目だけ、それに貴女を作った目的すら果たせない。役たたずでちっとも使えない私のお人形。』

あれ?何かがおかしいぞ?
そうか!ガス管が古いn…いや、フェイトを生み出したのにアリシアの代わり以外の目的があるように聞こえる。

「最初の事故の時にね、プレシアは実の娘 アリシア・テスタロッサを亡くしt『違う!アリシアは死んでない!』え?」

なん…だと?

『アリシアはまだ生きてるわ!
確かに呼吸も心臓も止まってるけど、脳死にはなってないわ!
見た目は9歳のままで成長も止まってしまったけど、なんらかの原因でアリシアはまだ死んでないのよ!ただ眠っていて私が起こすのを待っているだけ。』

そうだ!どこか違和感があると思ったら、アリシアがフェイトと同じくらいなんだ!

…というか、心肺停止って半分ぐらい死んでますよね?

『目が覚めない原因を調べるために貴女 フェイトを作り出したのだけれど上手くいかなかったわ…』

「彼女が最後に行っていた研究は使い魔とは異なる…使い魔を越える人造生命の生成。」

「「っ!?」」

周りの人は驚いてるな。

「そして、死者蘇生の秘術。フェイトって名前は当時、彼女の研究に付つけられた開発コードなの。」

『よく調べたわね。そうよ、そのとおり。アリシアの起きない原因を見つけるまでアリシアの代わりにしようと思っていたけれどやっぱりダメね、作り物の命は所詮作り物。失ったものの代わりにはならないわ。』

プレシアがこっちを向く。
…コッチミンナ。

『アリシアは

〜娘自慢は省略させていただきます。〜

フェイト、やっぱり貴女はアリシアの偽物よ。せっかくあげたアリシアの記憶も、貴女じゃダメだった。』

「やめて…やめてよ!」

なのはがそう言った。

『アリシアを起こすまでの間に私が慰みに使うだけのお人形。
だから貴女はもういらないわ。
何処へなりと消えなさい!』

プレシアって結構な歳だろ?元気だな。

「お願い!もう止めて!」

なのはがまた叫ぶ。

『ふははははは、フ、ハハ、ふふふふ』

ああ、我慢していたけどもう限界だ。心の中だけでとどめておきたかったが…
壊そう、この雰囲気を…

『いいこと教えてあげるわ、フェイト。
貴女を作りだしてからずっとね、私は貴女が大k「ハックション!」だi「ハックション!」…』

「「「「…」」」」

おおう、皆の視線が痛いZE☆
……自分でもキモいと思う。

「しょうがないだろ?生理現象だ。」

「「「それでも空気を読め(なの)」」」

揃ってるなぁ〜
だが、間違いが一つある。

「俺は空気を読めないんじゃない!読んだ上で無視して行動しただけだ!」

「「「余計に質が悪い!」」」

「シリアスブレイカーの名は伊達じゃない!」

〔「まあ、これでお望み通り止めてやったけど?なのは。」〕

〔「っ!?もしかして、その為に?」〕

〔「言っただろ?空気は読んでるって。」〕

「まあ、そんなことはどうでもいい。プレシア、俺はお前の思考が気にくわねぇ。」

『何ですって?』

「クローン?人形?作り物の命?そんなものはどうでもいい。ようはお前が生んだ命だ、お前が責任をもって愛せよ、守れよ、育てろよ!たった一人にしかやれないぐらいの愛しか無いんだったら母親を止めてしまえ!」

『五月蝿い!』

「お前の方がうるせぇよ。
宣戦布告だ。これからお前を殴りにいく。」

『ハッ、来れるものなら来なさい!辿り着く前に私たちはアルハザードへ旅立つわ!』

「大変大変!屋敷内に魔力反応多数!」

傀儡兵か!

―――ヴーヴーヴーヴー

「次元震です。中規模以上!」

「振動防御!ディストーションシールドを!」

「ジュエルシード9個発動!次元震さらに強くなります!」

「転送可能距離を維持したまま影響の薄い区域に移動を!」

「りょ、了解です!」

「クロノ、俺は元凶を殴りに行くが、どうする?」

「僕も行く。」

「わ、私も行くの!」

「アタシもいくよ!」

「僕も行くよ。」

上からクロノ、なのは、アルフ、ユーノだ。

「分かった。クロノ、なのは、ユーノはあそこの駆動炉を止めに、俺とアルフはプレシアを殴ってくる。
あと、フェイトは落ち着いてからどうするか決めてくれ。」

「う、うん…」

暗いなぁ。

「よし、行くぞ!」

さて、悪い子はどんどんしまっちゃおu…性格を矯正しましょうね〜♪

「ファイティングギター、セットアップ!」

俺はストレージデバイス ファイティングギターを取り出した。

「「「ギター!?」」」

「さあ、いくぞ!」

「「「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」」」

皆は何か言ってるが、気にせず行くぜ!

次回を待て!

-10-
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魔法少女リリカルなのはtype (タイプ) 2012 AUTUMN 2012年 10月号 [雑誌]
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