小説『魔法少女リリカルなのは〜技術チートになった転生者…………なのか?〜』
作者:触手系男子()

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第10話 ここでブレイクする勇気はない(ようするにクライマックス)





プレシアの家、時の庭園に着きました。

「ユーキ君!なんでギターなの!?」

何を言ってるんだ。

「お前のせいだぞ、なのは。
あの収束砲撃 スターライトブレイカーを防ぐ時に魔力の大半を使っちまったせいで大規模な魔法が使えねぇんだよ!
今使えるユーの魔法でA+の傀儡兵を倒すのはキツいんだよ!
だけど、コイツなら何とかなるから使う、分かったか!」

「ご、ごめんなの…」

防御に結構使った上、転位二回と結界の強化をしたせいで魔力が少ししか無いんだ。まあ、コイツなら…

「魔力収束システム起動!」

『Magical Power Convergence System.』

「ホームラン・プロテクション!」

『Home Run Protection.』

魔力収束システムは周りの魔力を収束し、魔法を使う助けにするためのシステム。
ホームランプロテクションは名前の通り、弾き飛ばすことだけに特化したプロテクションをデバイスの周りに張るだけだ。
このデバイスの正式名称は
【対衝撃機構搭載型打撃専用アームド式ストレージデバイス試作機二号「ファイティングギター」】と言い、名前にもあるとおり打撃にしか使えない。
もとはストレージデバイスの演算機能を保ちながらアームドデバイスのように武器として使えないか、というのが切っ掛けだ。
試作機なのは演算機能は大丈夫なんだが、記憶領域が極端に少ないため魔法を4つぐらいしか記録出来ないからだ。

「いくぜ!」

『Blitz Action.』

一気に加速して傀儡兵たちに近づく。

「吹き飛べ!」

―――ドゴーン

傀儡兵を弾き飛ばし、周りの傀儡兵も巻き添えにさせながら破壊していく。

「デバイスの形が、お玉やネギじゃないだけマシだと思え!」

実際に作りました。ええ、作りましたよ。主に母親のせいで。

「すごい威力なの…」

「ああ、あのデバイスはあいつの自作だからな。ホントにオーバースペックだよ…」

遠くでクロノとなのはが会話してる。
…手伝えよ。

「オーバースペックなの?」

「ああ、アイツがメカニックなのを知ってるだろ?なのにAAA+ランク魔導師で、執務官でもあるからな。」

「兄さんって執務官なの!?」

ユーノに言ってなかったっけ?

「ああ。」

…まあ、いいや。傀儡兵を壊そう。


〜少年正面突破中〜


傀儡兵を破壊しながら虚数空間が広がってるところまで辿り着いた。

「なのは!ユーノ!その穴には落ちるなよ!その空間では魔法が使えなくなるから上がって来れなくなるぞ!」

「き、気をつける。」

そのまま走っていくと扉が見えてきた。
それを開けると、

「うわっ…」

傀儡兵が大量に待ち構えてた。

「ここで二手に別れるぞ。作戦通りにクロノ、なのは、ユーノは最上階の駆動炉を止めに、俺とアルフはプレシアのところだ。」

「分かった。今道を作る!」

『Blaze Cannon.』

―ドゴーン―

「アルフ!道案内よろしく!」

「まかせな!」

クロノ達は階段を登って行き、俺はアルフに着いて行った。


『キングクリムゾン!
…最近は出番がないジュワユーズです。もっと私に出番を!』


ん?ユーが何か言ってたような…
気のせいか?

「ここだよ。」

おっと、着いたようだ。

「んじゃ、いくか。」

俺はそう言って扉を…

「そおい!」

―――ズドーン

「ちょっ!?何やってるんだい!?」

蹴破らず、扉の横の壁をギターで粉砕した。

「貴方はっ!?」

「よう、プレシア。殴りに来たぜ!」

『Blitz Action.』

さっきのようにブリッツアクションで一気に近づく。

「くっ!」

プレシアはギターを横に飛んで避ける。

「オラ!」

俺は縦に振り下ろしてたギターを横に向かって振り抜く。

「がっ!」

プレシアが何度かバウンドして飛んで行った。

「ぐっ、私の邪魔をするな!」

プレシアが雷を落としてくる。

「コイツの周りに張ってあるのはプロテクションなんだぜ!」

俺はその雷をギターで弾き飛ばす。あっ!アリシアの方に向かって飛んで行って…消えた?
ドオウイウコトデスカ?まあ、いいやまずはプレシアだ。

「なんで、なんで私の邪魔をするの!?」

理由?そんなのきまってるだろ。

「ムカついたからだよ!自分で生み出した命なのに責任を持たず、愛情もくれてやらずに一生懸命お前のために働いてるフェイトを傷つけるお前がよ!」

雷を弾き飛ばしながらプレシアに向かって走る。

「なら!どうすればいいのよ!私にはアリシアしかいないの!今さら諦めて他の存在を愛することなんかできるはずないじゃない!」

「諦めろなんて言ってねえだろうが!お前はなんでフェイトを家族として見てやれない!」

「フェイトはアリシアの代わりの人形よ!」

「どんな人間も他人の代わりになれやしない!遺伝子が同じだからって同じ人間になんかならない!考えてみろ、一卵性双生児だって同じ人間にならないだろ!」

この台詞はテンプレだけどな。

「っ!?
なら私はフェイトをアリシアの妹だとでも思えば良かったって言うの!?」

「ああ、そうだよ!お前は親子三人で暮らせるような理想を掲げて生きろよ!
自分の家族を簡単に切り捨てるんじゃねぇ!」

クソッ、コイツと話してると前世のことを思い出しちまう。

「確かに、確かにアリシアは妹が欲しいって言ってた時があったわ…
でも、私にはフェイトを愛する資格なんてないのよ!」

「資格とかそんなことじゃねぇよ!お前にはフェイトを愛する責任があるんだ!」

プレシアの前に来た。

「こんだけ言っても分からねぇ馬鹿にはお仕置きだ!」

ギターをプレシアに叩きつける。

『Explosion.』

―――ドーン

ホームラン・プロテクションを爆破させる。

「うぐっ!」

また、プレシアが飛んでいく。
と同時に時の庭園の揺れが収まる。

「次元震が!」

〔「プレシア・テスタロッサ。終わりですよ。次元震は私が収めています。駆動炉もじき封印。忘れられし都 アルハザード、そしてそこに眠る秘術は存在するかどうかも曖昧なただの伝説です。それにすがってまだ助かる可能性があるアリシアさんを殺そうとしないでください。」〕

「私がアリシアを?」

「俺もアルハザードなんかより地道に研究をした方が良いと思う。アルハザードに行くのに失敗すれば、生きているアリシアを殺してしまう。」

「…ええ、確かにそうね。でも、治療法が見つかる前にアリシアが本当に死んでしまう可能性もあるのよ、私はそれが怖いの。」

〔「でも、助かる可能性はアルハザードよりは高いわ。」〕

「でも、私は諦めr「母さん…」っ!?フェイト!?
…何をしに来たの?消えなさい、もう貴女に用は無いわ。」

「貴女に言いたい事があってきました。私は…私はアリシア・テスタロッサじゃありません。貴女が作った只の人形なのかもしれません。だけど、私は…フェイト・テスタロッサは…貴女に生み出してもらって、育ててもらった、貴女の娘です!」

「っ!?…だから何?今さら貴女を娘と思えと言うの?」

「貴女がそれを望むなら…それを望むなら私は世界中の誰からもどんな出来事からも貴女を守る。
私が貴女の娘だからじゃない、貴女が私の母さんだから!」

静まれ、静まれ俺の右腕!このシリアスは破壊しちゃいけない!

「っ!?
…そうね、それも良いかもしれないわ。でもね…ゴホッ!」

プレシアが咳き込んで血を吐いた。

「母さん!?」

「見ての通り、私はもう長くは生きれないわ。もう、貴女を愛する時間はないの。だから…」

―――トンッ

プレシアが杖を突いて魔法陣を展開させた。
…って、まずい!

「ここを破壊するつもりなのか!?」

「ええ、もう私に出来ることはこれぐらいしかないわ。そこの管理局の坊や、今までのことは全部私がやらせました。
アリシアを頼みます。」

「お、おい!ちょっt」

―――ドゴーン

「世界は何時だってこんな筈じゃないことばっかりだよ!ずっと昔から何時だって誰だってそうなんだ!こんな筈じゃない現実から逃げるか、それとも立ち向かうかは個人の自由だ!だけど!自分の罪から逃げるのだけはしちゃいけない事だ!」

クロノが壁を撃ち抜いて出てきた。
珍しく熱血だな。
というより庭園が壊れるのが早くなるだろうが!

「プレシアさん!」

なのはとユーノもその穴から出てきた。

「それでも、私にはこれしかできないの。ごめんなさいね、フェイト。駄目な母親で。」

プレシアの足下が割れ、虚数空間に落ちていく。
アリシアがちゃんと安全な位置にいるのは流石だな。
…でもこんな結末は許せっかよ!

「プレシア!」

プレシアの手を掴む。

「何をしてるの!?貴方まで巻き込まれるわ!」

くっ、限界か。

―――バキッ

「うわっ!?」

俺のいた場所が割れる。
くそ、ここまでか…

―――ガシッ

「諦めてんじゃないよ!」

黒焦げのアルフが俺の足を掴んで引っ張りあげた。
…いままで見ないと思ったら、雷に当たってたんですね。

「ありがとな。」

「気にすんじゃないよ。」

他の人は無事か。

「逃げるぞ!ここは崩壊する!」

それじゃ、ユーノと手伝って転送しますか。


〜少年達帰還中〜


あの後、帰ってきた俺たちは、治療をした後、プレシアは医務室に拘束、フェイトとアルフは牢屋のようなところに、アリシアはカプセルをアースラの電源に繋ぎ、布を被せて医務室に置いといた。
…裸のままなのに布を被せもしないで置いとくわけにはいかないからな。

俺は魔力も体力も限界だし、早く寝ることにした。
まあ、ユーに新しい機能を追加してからだけど。


〜次の日〜


俺はプレシアさんとフェイト、アルフを連れてきてもらった。

「ユーキ、いきなりプレシア達を呼び出して何をするんだ?」

「何って、決まってるだろ?シリアスを破壊するんだよ。」

皆は何をするかわかってないようだ。

「わからないなら教えてやるよ。










































アリシアとプレシアの治療だ。」


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後書き

はい久しぶりにあとがきを書きました。
改訂しても駄文のままですね。転載するだけなのに投稿ペースが遅いし…
ではまた次回
感想待ってます!

-11-
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