第8話 星を軽くぶっ壊す者(ようするにスターライトブレイカ―)
あのあとも探索をしましたが結局何も見あたりませんでしたorz
仕方なくアースラに一度帰り、もう一度探索してます。
そして、遠見市にきました。
さて、探しますか!魔力反応をサーt
―――ビービービービー
『マスター、アースラから通信です。』
「繋いでくれ。」
『あ、ユーキ君!あのフェイトって娘の使い魔が怪我した状態で見つかったよ!なのはちゃんの友達が保護してたみたい!』
「んで、何か分かったのか?」
『いや、今から話を聞くんだよ!そっちにも繋げるから待ってて!』
…………お、繋がったな。
『アンタがここいるってことは管理局の連中も見てるんだろうね。』
『うん…』
『時空管理局 クロノ・ハラオウンだ。どうも事情が深そうだ、正直に話してくれれば悪いようにはしない。君のことも、君の主 フェイト・テスタロッサのことも。』
『…話すよ、全部。だけど約束して!フェイトを助けるって!あの子何も悪くないんだよ!』
『約束する。エイミィ、記録を。』
『してるよ。』
「ユーも記録を頼む。」
『わかりました。』
『アンタ、いたのかい!?』
ひでぇ!
「いや、クロノ逹がいるんだからいてもおかしくないだろ!?…まあ、今は遠見市って所にいるけど」
『まさか、アンタ逹はアタシ逹の住んでた場所が分かってるのかい!?』
「いや、勘だけど。」
『どうでもいいから早く話をしてくれ!』
クロノは短気だなぁ
『あ、ああ。分かったよ。
フェイトの母親 プレシア・テスタロッサが全ての始まりなんだ。』
〜十数分後〜
原作通り…か。
『なのは、聞いたかい?』
『うん、全部聞いた…』
『君の話と現場の状況、そして、彼女の使い魔 アルフの証言と現状を見るに、この話に嘘や矛盾は無いみたいだ。ついでに、ユーキも怪我してるだろうと予想をしてたし。』
『どうなるのかな?』
『プレシア・テスタロッサを捕縛する。』
「アースラを攻撃したって事実だけで充分過ぎる理由だし、あとから話は聞けばいい。」
自分で言って思い出したけどアースラにも雷が放たれてたんだよな。
『身も蓋もないことを言うなよ。まあ、僕達は艦長の命令がありしだい、任務をプレシアの逮捕に変更することになる。
君はとうする、高町なのは。』
『私は…私はフェイトちゃんを助けたい!
アルフさんの思いと、それから私の意思。フェイトちゃんの悲しい顔は、私もなんだか悲しいの。だから助けたいの、悲しいことから。
それに友達になりたいって伝えた、その返事をまだ聞いてないしね。』
『分かった。こちらとしても君の魔力を使わせてもらえるのはありがたい。フェイト・テスタロッサについてはなのはに任せる。
それでいいか?』
『ああ。なのは…だったね?頼めた義理じゃないけど、だけど…お願い、フェイトを助けて。
あの子、今本当に一人ぼっちなんだよ。』
『うん、大丈夫。任せて。』
「俺も少しは手伝わせて貰うよ。まあ、治療用魔法とかを用意するとかの些細なことだけどね。」
たしかユーの中に未完成の治療用儀式魔法があったはずだ。めんどいけど完成させるか。
『有り難う。』
因みに、いままでの会話は、ビルの屋上に結界を張って行ってたため、一般人には聞こえてないよ。
『予定通りアースラへの帰還は明日の朝、それまでの間に君がフェイトと遭遇した場合は…』
『うん、大丈夫。』
「俺も探索はしとく。」
『分かった。』
さて、結界を解いて。探索、探索ゥ!
やはりシリアスな時は俺は空気になるな。出番が少ないぜ。
〜そして時は加速する!〜
結局見つからず次の日の朝になりました。
今、モニターになのは逹が映っている。フェイトと戦うらしい。
「戦闘開始みたいだね…」
頭に一房のアホ毛みたいな寝癖があるエイミィが呟いた。
…寝癖は直しとこうぜ。
「あぁ。」
クロノも寝癖が気になるのかチラチラ見てる。
「しかし、ちょっと珍しいよね、クロノ君がこういうギャンブルを許可するなんて。」
「まあ、なのはが勝つにこしたことはないけど、あの二人の勝負自体はどちらに転んでもあんまり関係ないからね。」
クロノがエイミィの座っている椅子の後ろから寝癖直し用だと思われるスプレーを取り、振りながら言った。
「なのはが時間稼ぎをしてる間にテスタロッサの帰還先追跡の準備をする。そうすれば、こっちが勝ったら場所を言わせる、あっちが勝ったら追跡する。どちらが勝ってもプレシア・テスタロッサの居場所が分かるって作戦だろ?」
ぶっちゃけ、フェイトが言うとは思わんが…
スプレーをエイミィの寝癖に掛けてるクロノに言う。
「そうだ。だからエイミィ頼りにしてるんだから逃がさないでよ?」
櫛でエイミィの髪をとかしながらクロノが言う。
「おう、任せとけ!あら?」
振り向いた勢いで寝癖が復活したようだ。
「でも、あの娘となのはちゃんに伝えなくて良いの?」
エイミィが自分の寝癖を押さえつけながら言う。
急にシリアスになったな。
「プレシア・テスタロッサの家族とあの事故のこと。」
「勝ってくれるにこしたことはないんだ。今はなのはを迷わせたくない。」
なのはがあの事 アリシアとヒュードラの事故、プロジェクトFの事を知ったら戦いに集中出来ないだろうからな。
「それにしても、インテリジェントデバイスで近接戦闘はどうなんだ?なのはの場合は砲撃型だし。」
「まあ、良いんじゃないのか?お前もレイジングハートはかなり頑丈に作られてるって言ってたじゃないか。」
「それでもアームドデバイスのように使うのは駄目だろ。」
インテリジェントは精密機械なんだ。叩き合いは壊れる原因になる。
「なんか、激化してきたな…現場に行って結界の強化してきます。」
「行ってらっしゃい。」
んじゃ、行きますか。
「トランスポーター!」
因みにコイツは俺一人でも使える。便利だしね。
「…と、着いたか。」
「アンタは!」
「あれ?兄さんも来たの?」
「あぁ、激しくなってきたから結界の強化に来たんだ。ユー、やってくれ。」
『了解。………結界の強化完了しました。まだ接続してますので次に強化するときは魔力を送るだけでいいです。』
「分かった、ご苦労様。」
これでスターライトブレイカーを防げる…と良いな。
「まずい!フェイトは本気だ!」
ん?ああ、なのはの両手にライトニングバインドが付けられて、フェイトがフォトンランサーファランクスシフトの準備をしてる。
「なのは、今サポートを!」
「駄目ーーー!!!!」
すごい声だな…
「アルフさんもユーノちゃんも手を出さないで!
全力全開の一騎討ちだから。
私とフェイトちゃんの勝負だから!」
「でも、フェイトのソレは本当にまずいんだよ!」
「平気!」
ここで平気と言えるなのはは凄いと思う。
だって、目の前に何十個もの魔力弾が浮かんでるんだぜ、普通の9歳児は逃げたくなるだろ。
「フォトンランサーファランクスシフト、打ち砕け!ファイア!」
フォトンランサーがなのはを襲う。
「なのは!」
ユーノはなのはが無事か心配なようだ。
「フェイト!」
アルフもフェイトの本気具合に驚いてるようだな。
まあ、俺も実際に見て無事か心配だし。
煙がはれてくると無傷に近いなのはが見えてきた。
あれで無傷とか…
「撃ち終わるとバインドっていうのも解けちゃうんだね。今度はこっちの…」
『Divine…』
「…番だよ!」
『…Buster.』
なのはがディバインバスターを撃った。
あの魔法、あとでレイジングハートから貰おう。整備のついでに。
フェイトはディバインバスターに魔力弾を撃ち、プロテクションを張る。
かなり消耗したが耐えきったようだ。
「フェイト…」
安心と心配が混じったような声でアルフが呟く。
だが、なのはは魔力の収束を始めていた。
「受けてみて、ディバインバスターのバリエーション!」
『Starlight Breaker!』
「使いきれずにバラまいちゃった魔力をもう一度自分のところに集める…」
あ、あれ?何か違うよね?
映画版のスターライトブレイカーになってるんだけど!?
…あ、結界に流しておいた魔力も使われてるとか?
道理で消費量が多いと思った。
「収束…砲撃…」
「ユー!全力で結界を強化!余剰魔力なんて作んな!」
『分かりました!』
「レイジングハートが考えた、知恵と戦術 最後の切り札!」
あ、俺たち大丈夫かな?
ユーは結界の強化で使えない。俺は魔力が足りない。つまり俺の長所が二つとも使えない。
…あれ?死んだ?
「これが私の全力全開!」
ちょっ!大きさが半端じゃねぇ!
フェイトも何重にもバリア張ってるけど無駄だろ。
「スターライト…ブレイカー!」
「アルフ!ユーノ!全力で防御だ!」
「あぁ!」
「うん!」
俺たちも苦し紛れに防御するしかねぇ!死んでたまるか!
…あ、視界が桜色に…
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!