待ちに待ったクラス替え。
えっと・・・僕のクラスは・・・
・・・あった。
3の3だ。
担任は、変わらず田山先生だ。
彼女
あいつ
は・・・
3の5。
はなれたのか。
嬉しいような哀しいような・・・。
まだ、彼女は学校に姿を見せない。
今日だって。
また行ってみようか、あの豪邸に。
「だぁりん♪」
また翔子か。
もう・・・。
翔子は相も変わらず後ろから抱きつく。
「和也、おはよーさん」
声をかけて来たのは、雅だった。
この頃、雅といる事が多い。
席が隣だったのもあるし、こいつといたら面白い。
そして意外に話が合うからだ。
チャラ男だけど。
でも、彼女の事は聞き出せずにいる。
「はよー」
「きいてきいて!」
「なんだよ」
「あのね!わたしたち同じクラスなんだよ〜」
まじでか。
勘弁してくれ。
暴力地獄の次は抱きつき地獄かよ。
「もちろん、わいもな!」
「僕もさ!!」
きやがった。
さっき、隊員といたはずだが。
いつも、ボウフラみたいにわいて出やがって・・・。
っていうかこいつも同じクラスかよ・・・。
先が思いやられるぜ・・・。