小説『最強彼女』
作者:櫻井音羽(音羽.Com)

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待ちに待ったクラス替え。

えっと・・・僕のクラスは・・・

・・・あった。

3の3だ。

担任は、変わらず田山先生だ。

彼女
あいつ
は・・・

3の5。

はなれたのか。

嬉しいような哀しいような・・・。

まだ、彼女は学校に姿を見せない。

今日だって。

また行ってみようか、あの豪邸に。

「だぁりん♪」

また翔子か。

もう・・・。

翔子は相も変わらず後ろから抱きつく。

「和也、おはよーさん」

声をかけて来たのは、雅だった。

この頃、雅といる事が多い。 

席が隣だったのもあるし、こいつといたら面白い。

そして意外に話が合うからだ。

チャラ男だけど。

でも、彼女の事は聞き出せずにいる。

「はよー」

「きいてきいて!」

「なんだよ」

「あのね!わたしたち同じクラスなんだよ〜」

まじでか。

勘弁してくれ。

暴力地獄の次は抱きつき地獄かよ。

「もちろん、わいもな!」

「僕もさ!!」

きやがった。

さっき、隊員といたはずだが。

いつも、ボウフラみたいにわいて出やがって・・・。

っていうかこいつも同じクラスかよ・・・。

先が思いやられるぜ・・・。

-20-
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