小説『Allegrissimo〜急速に進む俺の物語〜』
作者:緋村()

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そして俺と姫崎で暫く教室内を見て回っていると

ガラガラ

と教室の扉が開いた


??? 「誰だ?日曜日の教室に・・・って姫崎だったか」


扉から入ってきたのは・・・俺のことをこの学園にスカウトした張本人であり、このクラスの担任の


姫崎 「筑黄泉先生・・・・・・職員会議じゃなかったんですか?」


そう筑黄泉さんだ。本名は筑黄泉 洋子(つくよみ ようこ)
先ほどもいったが俺をこの学園にスカウトしてくれた張本人であり、俺の命の恩人
と、それについてはまた今度話そう

容姿は茶髪の姫崎よりも長い髪にそれと同じ色の瞳
あと、ひんにゅ・・・胸が小さいといったところだろうか

背は俺より2、3?大きく、姫崎とは頭1つ分違う

歳はたしか・・・20代前半っていってたっけ?
まぁ、とにかく本人曰く優秀な職員らしい・・・嘘かホントかはわからないけど


筑黄泉先生 「これからだよ。どうも、学園長が遅れてるらしくてね・・・・・・って、そこにいるのは早河くんじゃないか?」


と、俺を見てそういう
俺はどうもと頭を下げる
すると


姫崎 「あの・・・2人は知り合い、なんですか?」


姫崎が俺たちを見てそういう
・・・知り合い、か。そうなるかのか?
たかだか、2日会っただけだが


筑黄泉先生 「まぁ、ちょっと、な」


そういって俺に目配せをする筑黄泉さん・・・いや、今では俺の担任だから先生か
・・・気を使わせてしまったな

俺と先生の出会いはちょっと特別だから今は話すのはやめておく

筑黄泉先生 「おっと・・・もうちょっと話しときたいところだが、そろそろ始まる頃だから私は行くわ。姫崎、早河の案内引き続き頼むぞ?」


姫崎 「はい!」


元気よく返事をする姫崎
すると、先生は俺のほうを向き


筑黄泉先生 「と、いうわけだ。また、明日な早河」


そういった
俺はそれにはいという

そして先生は扉に手をかけ立ち去ろうとしたとき
こちらになにか思い出したかのように振り返った


筑黄泉先生 「ああ、それから」


そういうと、顔に何か悪い笑みを浮かべている


筑黄泉先生 「姫崎は人気者だが、今だ彼氏はできてないから転入生とその案内役というアドバンテージを活かすなら今だぞ?それじゃあな!」


そういって立ち去った
姫崎は顔を真っ赤にして去った先生に


姫崎 「なんてアドバイスしてるんですかっ///!!」


そういった
ふ〜ん、姫崎って彼氏いないんだ


姫崎 「ううぅ、まったく筑黄泉先生は・・・」


すげぇな、超顔赤い
ボンッて効果音が似合いそうだな


慶一 「でも、姫崎って可愛いし彼氏すぐできるだろ・・・ま、俺の勘だけどな?」


姫崎 「っ///」


だって、普通に考えてもみろ
容姿端麗だし、頭もよさそうだし、優しいし、面倒見もいい、スタイルなんて・・・

普通に考えてこれだけ条件そろってる女なんて滅多にいないぞ?

・・・・・・・・・どうしたんだ?姫崎、顔真っ赤だけど


姫崎 「可愛い///あうぅぅ///」


・・・照れてるのか?
だけど、事実をいったまでなんだがな

ま、気にしないでいいか


そして暫く教室で姫崎から説明を受けた後、俺と姫崎は教室を出て次の場所へと向かう
次の場所っていっても、俺にとってはどこも同じに見えるんだけどな


姫崎 「うーん・・・特別教室はたぶん鍵がかかってると思うから、また今度にして・・・・・・あ! じゃあ学食に行ってみようよ!」


と、なんか知らんがいく場所が決まったらしい
学食、か。争奪戦とかになるよな、絶対

料理作れるし、昼は毎日弁当にしようかなぁ

と考え込んでいると


姫崎 「お〜い、早河く〜ん!速く、速くぅ!」


いつの間にか姫崎が遠くで手を振っている
やばい、やばいと思いながら俺は姫崎の元へと走っていった

そして、階段を上り2階に行く
そこに、学食があるらしいんだが・・・

俺は2階の階段を姫崎の後について上っていると


姫崎 「キャッ!」


姫崎が階段を上ってる最中に足を踏み外し、バランスが崩れ後ろへ倒れてきた
その後ろには言わずもがな俺が・・・


慶一 「ちょっ!!」


そして

ドカッ!ゴロゴロゴロゴロ・・・ドシィ〜ン!

と見事に俺と姫崎は階段を転がり最後のドシィ〜ンは俺が受けた
背中いてぇ・・・!


姫崎 「わわわわ!早河、くん」


うん?どうしたんだ?姫崎の顔真っ赤だ
俺は自分の状況をみる
姫崎をがっしりと抱いてその場に倒れている
ここでよく、どっかの漫画の主人公なら胸を揉んでいるとかそういう展開なんだけど残念ながら俺は胸ではない普通に腰に手を回しています。その代わりその豊かな胸が俺の体に押し付けられているが・・・

俺と姫崎の顔の距離わずか5cm程
周囲に人がいれば何か勘違いされるのは免れないだろう


慶一 「わ、悪い!」


って何を冷静に分析してるんだ俺は!?
そう思い、姫崎から手を離す


姫崎 「う、ううん、いいよ。早河君は私を助けてくれてそうなったわけだし///」


慶一 「そ、そうだけど・・・」


気まずい
姫崎の顔は真っ赤だけどそれに劣らず俺の顔も真っ赤だろう

そして、10秒ぐらい気まずい雰囲気が流れたときだった


??? 「あ、彩音!」


ソプラノの高い声が俺たちの耳に響いた


-3-
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