小説『始まりはいつも唐突で』
作者:孤狐()

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「へぇー。じゃあ、ララちぃはお姫様で」

「宇宙人で」

「リトくんの家に住んでるんだ」

「うん!」

昼休み、いつもの四人+ララでお昼ご飯。
会話を聞いてわかるように、周りにあっさりとバレた。会話の中で、目敏いリサとミオがララの地球発言に気付き、質問攻めを開始。
出身は?家族は?住んでる場所は?転校した理由は?俺との関係は?とか。
素直すぎるララは、全部の質問に回答。
デビルーク星、王様の父と綺麗な母と可愛い妹が二人、結城家、研修、夫婦。
隠そうとしてたわけではなかったけど、全部を話すとは思ってなかった。

「リトくん、ララさんと夫婦って……」

「前にも言ったが、ララの独り言だ」

「絶対になるんだから!」

結婚云々は、俺が惚れるかララが諦めるまで続くだろう。あと、他に好きなやつが出来ても。
まぁ、高校生の身では卒業まで結婚できないから、受け流すしかないんだけどな。地球以外だとできるだろうけど。

「新たなライバル出現!!」

「かなりの強敵だよ!」

「…なんか嬉しそうだな」

リサミオのテンションが高い高い。

「私としては共有もありだけど、やっぱり戦わないと」

「独り占め出来なくても、一番になりたいからね」

「リサ、ミオ…。うん!私も頑張るよ!」

「私も負けないよ!」

……疎外感。
でも、楽しそうならそれでいいか。
一人納得しながら、突き刺さってる視線を無視して黙々と弁当を食べた。

-18-
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