小説『竜王女帝』
作者:()

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今、わたしが死んだ原因は自分のミスだって言ったよね・・・?



「なにそれ超ショッキングなんだけどー」






カイ「・・・・それだけか?」


「そうだけど?」




・・・・・・・・・・・



え、何この沈黙
わたしが悪いの?そうなの?

ん?まてよ?それだけって言ってたから・・・


「・・・・もしかして責められると思ってた?」


カイ「あぁ。殴られて罵られると思ってた」


そこまでか。
なにか?わたしがそこまでする女に見えたのか?

カイ「いや・・・初対面であそこまで言われるとなぁ」


「・・・・まぁいいや。で?用ってそれだけ?」


カイ「ミスの事については何も聞かないのか?」

だって聞いたところで意味ないし


カイ「そうか・・・実はお前にお詫びとして違う世界に行ってもらおうと思ってな」






ん?違う世界?それって・・・・異世界?
つかわたし死んだよね?ってことは転成?え、嘘、マジで?本気と書いてマジと読む?
おいおい冗談はよしてくれよジャック。お前はそんなこと言う奴じゃないだろう?


カイ「おい、大丈夫か?つかジャックって誰だ?」

「ッハ( ̄□ ̄;)!!なんでもない。で、転成?それともただのトリップ?」



ただのトリップであってくれ!
赤ん坊からとか精神的にキツすぎる!



カイ「転成だ」



あぁ・・・終わった


カイ「あとそれから行き先はワンピースの世界だから」




は?今何て言った?ワンピース?・・・死亡フラグけってー


カイ「大丈夫だぞ。お前が産まれる場所は安全だから」

「そうなの?」

カイ「おぅ、それに転成した後もサポートするから安心しろ」

おお!神様のサポート付きとは心強い!

カイ「期待しとけ。んじゃ行く前にやることやっとくか」


へ?やること?

カイ「おぅ、まずは身体能力上げとくぞー」

おー、まぁあった方がいいかもねー

カイ「あとはー「ちょっストップ!」なんだ?」

「いや、身体能力アップだけでいいよ!」

これ以上、能力があったら海軍とか海賊に目付けられるから!傍観できなくなるから!

カイ「そうか?」

「うん。もう充分だから。」


カイ「・・・わかった。じゃあ送るぞ?あ、俺とは念じれば会話できっから」

「了解!」

葵が返事するとカイは指を鳴らした。
すると途端に葵はゆっくりと消えていった。

最後に花が咲くような笑みで「ありがとう」と言いながら。









カイ「・・・・・あれはヤバい///」


カイのミスで死んだはずの葵。本来なら殴られて罵られても可笑しくないはずなのに葵は怒らず許し、お礼まで言った。
優しい少女だとカイは思った。そして最後に見せたあの笑顔。全てを包み込むようなあの笑顔がカイの頭から離れなかった。

あの笑顔を守りたい。柄にもなくそう思った。

カイ「そうとなれば他にも能力とか送るか。絶対あいつ自分の事に関しては鈍感だろ」


カイはいそいそと準備を始めた。








-3-
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