小説『僕の観察日記?第二期?』
作者:NY()

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ーー第5章 『真実』という名の『本当』

銀「葉月様は『妖狐姫』という別名があった」
彰「ようこひめ?」
銀「妖狐の中で一番美しい者に与えられる名だ」
葉月「・・・。」
 葉月、照れてる場合じゃない・・・
銀「でもあるとき『狐狼(ころう)戦争』がおきた・・・」
彰「?」
銀「狐と狼が縄張り争いだ」
彰「ふーん・・・」
銀「その戦争中に葉月様が襲われ、瀕死状態になった
その時に使ったのが『転生』だ」
 転生〜魂を他の体に移し変えること・・・だよな?
銀「転生をしたおかげで助かったが転生前の記憶がないのだ」
彰「記憶が・・・ない?」
葉月「うむ」
 即答すんなよ・・・
銀「しかも魔力がほとんど無いんだ」
彰(記憶がないから最初葉月は魔力とられたと思ったのか・・・)
銀「そして魔力のない妖狐は用無しだ」
彰「それで葉月はあそこに倒れていたのか?」
銀「ああ」
 僕は銀の胸ぐらを掴み壁に叩きつけた
彰「ふざけるな!葉月はアンタ等の姫だったんだろ!?
用無しなわけないだろうが!」
銀「魔力がない妖狐はただの狐だ」
彰「お前はそれで良かったのかよ?」
銀「・・・。」
 銀は俯いた・・・
銀「上からの命令だ、逆らえん」

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