小説『ソードアートオンライン〜2つのスキルを持つ蒼の剣士〜』
作者:レイフォン()

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第18話 第40層フロアボス攻略戦


会議のあった次の日。
俺とアスナは装備の確認をしていた。


今回、俺が使う武器は迦具土(カグヅチ)と武御雷(タケミカヅチ)を装備している。
訳を話すとまず、鵺の攻撃方法に炎のブレスがあったので迦具土(カグヅチ)のスキル【紅蓮舞踏】で無効化させ、自分の攻撃力を上げると言う事だ。
次に武御雷(タケミカヅチ)は【雷帝の裁き】で確実に相手を麻痺Lv5の状態にするからな。
二刀流スキルをフル活用させてもらう。
ちなみの防具は蒼天・葵という防具のシリーズだ。
全ての色が蒼・黒の上下の服装。スキルは色々あるが、いつか紹介しよう。


アスナはレゾナンスという報酬で手に入れたレイピア。
それと黄泉の国で手に入れた天照(アマテラス)というアーマーだ。
このアーマーを少し工夫し、重さを極限まで減らしている。その代わり本来の防御力よりも低いがスキルはそのままだ。固有スキルの【天照の加護】は装着時のみ自身に対する状態異常無効とダメージ軽減、並びにパーティメンバーに対する状態異常の軽減する事が出来る。


つまりパーティーを組んでいる俺には状態異常の攻撃はかなり軽減される。
まあ、される前に当たらなければいいしな。


「さて、集合は京の都だったな」


「うん。そうだよ」


「行くか」


「おー!」


俺達が家を出ていくと…


「いってらっしゃ〜〜い…」


今日のために他のプレイヤー達が武器などの修理・買いに来たりと忙しかったリズは眠そうに俺達を見送りをしてくれた。










〜第40層 京の都〜


転移門に出ると周囲にはほぼ全員が集まっていた。
集まっていないのはヒースクリフとリガールの2人だけ。
あの2人、いつも最後だけど……何してんだろうな。


そんな事を考えていると…


「すまない。今来た」


ヒースクリフが来た。


「では、行こう」


俺達は迷宮区へと向かうのであった。












〜40層 迷宮区〜


「ふん」


ドス!


「やぁあ!」


ザシュ!


「うりゃああ!」


ドスン!


「せい」


グサッ!


出てくるモンスターをすぐに処理し、進んでいる。
ここのモンスター達は姿が妖怪のようなものが多い。


たとえば、ヌリカベやイッタンモンメン、猫娘に似ているのが多い。
が、妖怪を見て大体の動きなどは予想できるので問題なく進む。






〜進むこと30分〜


俺達はフロアボスの部屋の前にいる。
ヒースクリフが扉を開けると…


[ヒュヒュヒュヒュー!]


鵺の姿を確認。マジでカーソルに表示されないのか。


「アスナ。どうだ?」


「…駄目。霞かかってて映らない!」


「面倒だ」


[ヒュル…ガァアアア!]


ゴォ!


猿顔が炎のブレスを吹く。俺は皆の前に立って、迦具土(カグヅチ)のスキル【紅蓮舞踏】で無効化する。


[ヒュウ!?ヒュルゥウウガアアアア!]


ブレスを止められた事に怒ったのか俺に突っ込んでくる鵺。だが、


「痺れてしまえ!」


左手に持っている武御雷(タケミカヅチ)のスキル【雷帝の裁き】を発動させ、近づいてきた鵺を斬る。


ザシュ!ビリ


[ヒュルゥウウウウウ!]


レベル5の麻痺だ。苦しいだろうな。


「よし、皆今だ!」


ヒースクリフの指示に他のプレイヤー達が動き始める。
次々とソードスキルを発動させてはスイッチをする。それの連続だ。


時折、俺は


「せい」


グサッ


再び武御雷(タケミカヅチ)で斬る。麻痺をまたやる。


[ヒュル……]


どんどん元気がなくなっていく鵺。すると、


バッ!


「あ、鵺の名前とHPケージが出た!」


アスナが声を上げて言う。


「HPケージ……6つ?!」


『なっ!?』


HPケージが6つって今までより一番多いじゃねか!?


「もしかして…HPが多すぎて表示されなかったとか?」


「かもしれんな。皆、注意をして戦うんだ」


俺はヒースクリフの話を聞きながら鵺の背後に回り、蛇の尻尾を斬り裂く。


ザシュ!パァーン!


尻尾が消える。


「あっ!HPケージが1つなくなったよレン!」


「なるほど……他の部分を破壊してみるとか」





俺は尻尾に続き、トラの手足を破壊すると2つのHPケージがなくなったとアスナが伝えてくれた。


「これで……終わりだ!」


ソードスキル:テンペスト・ストームの8連撃を胴体と顔に食らわす。


[ヒュヒュヒュヒュ!]


パリィーン


鵺は消え去る。


……武御雷(タケミカヅチ)強え。何だこれ、ボス戦が楽になったぞ。
けど、これにばっかり頼るのはいけないな。うん。


「ふむ、今回も犠牲を出さずに済んだ。では、次の階層に行こう」


俺達は次の階層へと向かうのであった。







――――――――


予想以上に短かった。
これは会議編と一緒にすればよかったのかもしれない。
それに予想以上に武御雷(タケミカヅチ)が強かったことも事実。
まあ……いいか!面白いから!

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