小説『ソードアートオンライン〜2つのスキルを持つ蒼の剣士〜』
作者:レイフォン()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第7話 鍛冶師との出会い


俺とアスナが鉱山区で鉱石を手に入れてから1週間が経過した。
その間に第2層がクリアされた。俺達が鉱山区で鉱石を手に入れた5日後にな。


俺とアスナはもちろん、攻略組として参加した。
それで一番驚いたのが第1層フロアボス攻略の時に一緒に戦ったキバオウが同じ隊で戦ったプレイヤー達と集団を作っていたことだ。


その際、キバオウはディアベル達、元βテスターの事を「ビーター」と名付けていた。
よほど、自分が信じていたディアベルがβテスターである事を隠していた事に腹を立てているんだな。


第2層攻略時、俺達は無論2人でパーティーを組むつもりであったが、第1層の時に話しをし、共に戦ったエギルとヒースクリフと言う剣士…4人でパーティーを組んだ。


第2層フロアボスの名前は【King Of Golem】キングオブゴーレムと言う名だった。
俺とアスナが倒したゴーレムの強化版だと思ったが、フロアについて違う事に気付いた。
接合部分がなかったのだ。
ガイドブックに書かれているのは、遠距離で口から岩を飛ばすと言う情報だけで、弱点や動きなどは全く分からなかった。


キバオウが指示を出すが、ディアベルほど美味く指示出来ず、他のプレイヤー達は次々とHPがレッドケージとなり、ギリギリ死なないぐらいになった。
俺・アスナ・エギル・ヒースクリフの4人の連携で、ボスは倒した。


俺とヒースクリフが止めを同時に刺したのでLABは両方もらったな。
何気に息があってて驚いたけどな。


んで、俺とアスナはヒースクリフとフレンド登録し、その場は解散となった。





そして、今日は12月15日。俺達は第3層にある鍛冶師の街 アルハードにいる。








〜鍛冶師の街 アルハード〜


鍛冶師の街と言っても街の中は緑豊かで風は心地いい。
アスナと道を歩いている。


このまま進めば鍛冶師達のショップがある地区になる。
俺とアスナは鍛冶地区へと向かう。その途中、12月と言う季節であるためか、雪が降ってきた。
アスナはロープを着る。




鍛冶地区に入るとムサっ苦しいおっさんなどが自分の店をアピールしている。
そんな中、1人の女の子を見つけた。年は俺達と同じぐらいだ。
そんな女の子にアスナが近寄る。


「こんにちわ」


アスナがそう言うと


「リズベット武具店へようこそ!私はリズベットと言います!」


笑顔で商売する女の子……リズベット。


「今はまだ、鉱石がなく武器を作ることはできませんが武器を研磨するしかできません」


まぁ、そうだろうな。鉱石とかは今の段階じゃ手に入りにくいし。


「なら、武器を研磨して貰おうかな?レンもやってもらわない?」


「そうだな。俺のも頼めるか?」


「毎度!」


俺とアスナは武器を渡す。
俺の武器を見て驚くリズベット。


「なにこ…う、うん。これ、武具屋では売っていませんよね!?私が今まで研磨してきた中では最高ランクですよ!」


…一瞬、彼女に違和感を感じた。これは商売の顔何だと思った。アスナも違和感を感じたのかリズベットに言う。


「あの、私達、リズベットとそんなに歳は離れてないし、敬語とかはやめにしない?」


「えっ……?」


ポカーンとするリズベット。俺の方を見たので頷く。
折角同い年の子と出会えたんだからな。敬語とかはない方がいい。


「いいの?なら、そうさせてもらうわ!そ・れ・と、私の事はリズでいいわよ」


「そっか。よろしくねリズ!」


「よろしくなリズ」



その後、俺達は出会いの記念としてフレンド登録をし、武器を研磨してもらったのである。








武器をリズに研磨して貰い、今一緒に昼食をとっている。
俺は2人分奢る事にした。


「へ〜じゃあ、あのソードオブブルーオーシャンって武器は第1層フロアボスを倒した時の」


「ああ。その後は強化を最大にまでして使っているよ」


話題は武器の話しや鉱石の事だ。
やはり、どの武具店でも鉱石などを使って武器を作ったりすることはまだしていないようだ。
そこで、俺とアスナはリズに言う。


「リズ」


「ん〜どうしたのアスナ」


「この後、私達が借りている宿に来れる?見せたいものがあるの」


「見せたいもの?いいわよ。じゃあ、案内してくれる」


そう言いながら立ち上がるリズ。


「じゃあ、行こうか」


俺達は宿へと向かう。







〜宿〜


宿に着いた俺達は借りている部屋(アスナの)に集まる。


「それで、私に見せたいものって?」


そう聞いてくるリズにメインメニューを操作して、アイテムを見せる。


「ん?アイテム?え〜っと、何々……え、えええええええ!これって!?」


アイテムを見て驚くリズ。顔色が色々と変わって面白いな(笑)


ガシッ!


「こここここ、この鉱石達はどこで!?」


アスナの肩を掴み、揺らすリズ。


「お、おおおおお、落ち着いてリズ〜〜〜!」


「これが落ち着けるかー!」


うがっー!と言うリズ。そして、目を回すアスナ。


「第2層の鉱山区にある隠し扉を抜けた先だ」


流石にアスナが可愛そうになったので俺が説明する。


「ええっ!?噂だと思ってたけど本当にあったの!ねえねえ!そこ、案内してよ!」


キラキラ目を輝かせるリズ。そんな彼女に言うのは申し訳ないが、


「無理だ。俺とアスナはあそこで確かに鉱石を発掘した。だが、その後、レアモンスターの巨大ゴーレムに襲われ、その空間から転移結晶を使って脱出しようとしたがそこが結晶無効化空間だったんだ。2人で戦ってゴーレムは倒して脱出したんだぜ?あの時は驚いたよ。マジで」


そう、俺が言うと顔色が悪くなるリズ。


「そっか。なら、仕方ないわね。けど、それっていつの話しなの?」


「第2層がクリアされる5日前だ」


「ふむ…」


何かを考え込むリズ。そんな彼女を見て、?を浮かべる俺とアスナ。



少しすると、


「よし!私をそこに連れてって!」


何を思ったのかそんな事を言いだすリズに俺達は、


「「なにぃいいい!?/えぇええええ!?」」


驚き、声を上げてしまった。


「だって、あんた達2人でそこから出れたんでしょ?そのゴーレムとかとも戦って戦い方とかも分かっている。
つ・ま・り!あんた達2人と一緒に行けば、私は鉱石とかを手に入れ、鍛冶スキルを上げられるしレベルも上がり、その代わり2人はレベルも上がって鉱石もまた、手に入る。そして、私の鍛冶スキルが上がれば2人に武具を作ってあげられる…一石二鳥ならぬ、一石三鳥でしょ?」


……そっか。確かにそう言った考えがあるな。
リズの鍛冶スキルが上がれば採っておいた鉱石で武器も防具も作ってもらえるし、レアモンスターであるゴーレムをブレスをつけた状態で戦えば経験値がより多く手に入る。


チラッ


アスナを見ると同じ事を考えているのか、頷く。


「わかった。リズ。一緒に行こう」


パァ!


リズが笑顔になったのを見て一瞬、ドキッとしたが、


ギュゥ


「いて!」


「……」


隣に座っていたアスナに横っ腹を抓られた。


「だが、行くとしても明日だ。行くからには1日の時間をそこで使うぞ。レアモンスターだって必ず出るってわけじゃないしな。今日のうちに発掘に必要なものを買え揃える必要がある。ピッケルとかな。後は飯とかも朝に作らないと」


そう、俺が言うとリズが俺に言う。


「えっ?もしかしてレンって料理スキルとか上げているの?」


「アスナも上げているぞ?昨日や一昨日とかは一緒に作ってたしな」


驚いた表情でアスナを見るリズ。そんなリズに笑顔で頷くアスナ。


「ま、とにかく2人は必要なものを買え揃えてくれ。俺はちょっと資金調達してくる」


俺は席を立つ。無論、資金調達するのは第1層の秘薬クエだ。
あれはいい稼ぎできるからな。スキルの熟練度も上がるし。


「OK。じゃあ、リズ。私達は買い物に行きましょ」


「そうね!この世界で一緒に買い物するのも久しぶりだし、色々と買え揃いましょ!」


アスナも隅には同性と一緒に楽しませるのもいいだろうしな。
ん?メッセージが来た。アスナ?


【気を使わせてくれてありがとうねレン。まだ。未熟な料理スキルだけど、明日頑張るわ!】


とメッセージに書かれてたので、


【なら、楽しみにしているよ】


と送り返した。さーて、狩りに行こうか。


俺は転移で第1層へと向かった。













〜4時間後〜


「これで……ラストォオオオオオ!」


ザシュ!


最後の花つきのリトルネントを倒し終え、俺は息を大きく吸って吐く。


「ふぅ……いやーラッキーラッキー♪実つきが来てすぐに遭遇するとは。体術の新しいスキルも覚えたし、剣の熟練度も上がるし、レベルは1だけ上がるし、バンバンザイだぜ。≪リトルぺネント≫の胚珠もリトルぺネントを大量に狩ったから結構手に入るしな♪」


時間をメインウィンドウで確認すると4時30分か。クエを終わらせて、帰ろう。


一応、回復ポーションでHPを回復させる。何が起こるか分からないからな。


俺ははじまりの町へと向かった。







〜1時間後〜


遭遇するモンスターを一撃で倒し、かなりの速さで町に帰ってきた俺は転移でアルハードへ戻った。
アルハードへ戻った俺はアニールブレードを売ってコルにし、宿に向かう。


ガチャ


「ただ今〜」


「「おかえり」」


アスナの部屋に入るとアスナとリズが雑談していたようだ。


「どうだった?」


「かなり稼いだよ」


コルを表示して見せる。


「うわっ!合計コルが70万コル……随分稼いだわね」


「ああ。その分苦労はしたよ」


「……あたしは2人に突っ込んでもいいのかしら?序盤で70万コルって」


リズは俺達を呆れた表情で見ている。


「あっははは!さて、俺はピッケルないし、俺の分を買ってくるさ。リズの分はアスナが買ったんだろ?」


「うん」


「ありがたーく、買ってもらったわ」


……2人にしてよかったな。やっぱり、同性の友達が作れて2人は嬉しいんだな。
俺の同性での知り合いと言えばクラインとエギル、それにヒースクリフだしな。
同じ年は全然だな。


「じゃあ、俺は部屋に戻るよ」


「うん、じゃあね〜」


「また明日」


「おう!」


部屋から出て、外に出る。






その後、ピッケルを買った俺は部屋に戻る。少し仮眠をとり、起きるとアスナが入ってきた。


「行く?」


「ああ」


今から第3層の森林区に向かい、レベルを上げ、アイテムを手に入れるため夜に行く事にした。





そして…









〜翌日〜


「じゃあ、出発よ!」


「「おー!」」


転移門に立ち、第2層の街、アイアンメディスへと向かう。
そして、そこから鉱山区へ向かう。





〜鉱山区〜


「ふっ!」


ザシュ!


「はあ!」


ザン!


「やあ!」


ドスン!


襲ってくるコウモリの群れを倒しながら前に来た場所へと向かう俺達。
以外にもリズも戦いにしっかりと慣れているので3人パーティーもいいなと思う。
第2層のフロアボス攻略の時は4人だったが、人数が違うだけでも違うんだな。


「ふぅ…攻略組っていつもこんな感じに戦っているの?」


武器を収めながら俺達に聞くリズ。


「そうだな。フロアボス攻略の時はこれの非じゃないぞ?」


「うん。フロアボス攻略は10や20以上のプレイヤーで戦いを挑むからね」


「へぇ〜」


俺達、攻略組の事を聞いて凄いんだねっと言った感じの表情をするリズ。


そして、目的地の所に着く。


「アスナ、リズ。俺に掴まっていろ」


「わかったわ」


「?わかった」


アスナは俺が言いたい事が分かり、俺の腰の手を伸ばして抱きつく。リズはそれを真似てアスナの反対側から俺を掴む。


「よし、押すぞ」


ズゴゴ


前と同じように石を押すと扉が開く。


「へぇ〜!こうなっているんだね」


シュルルルル……ガシッ!


前と同じようにロープが俺達を捕まえ、扉の中に引きずり込み、扉が閉まるとともに放される。


「えっ…?」


リズは驚き、


「きゃあああああああああああ!」


悲鳴を上げた。アスナは2回目だから動揺していない。








前回と同じように滑り台のような道を通り、同じように空中に投げだされたが2回目と言う事もありダメージを最小限に留めて着地する。


「ほい。ここが目的地だぞ」


「こ、こが?」


俺から離れて周りを見渡すリズ。アスナも俺から離れ、俺の隣に立つ。


「もしかしたら鍛冶スキルを持たないと手に入らないのもあるかもな」


ピクン


俺が言った言葉に反応し、俺達を見て言う。


「さあ!じゃんじゃん掘るわよ!」


ピッケルを手にもって早速、壁を掘るリズ。
そんな彼女を見て思わず、苦笑してしまう俺とアスナ。


「んじゃ、俺達も掘るか。ピッケルは大量に持ってきているしな」


「そうね!こういう皆での作業も面白そう!」


俺達もピッケルを手に持ち、壁を掘るのであった。









〜3時間後〜


「ふぅ……時間は1時前か。アスナー!リズー!そろそろ昼食にしよう!」


声を上げて2人に聞くと、


「そうねー!お腹もすいてきたからそうしましょう!」


「賛成〜!さすがにお腹がすいてきたわ!」


作業を一時、中断し昼食をとることにした。




「じゃじゃーん!」


アイテムメニューから大きなビスケットを取り出し、蓋をどけると…


「うおぉ!」


「サンドイッチだ!」


色々な種類のサンドイッチがたくさん入っていた。


「どお?今のスキルで出来る限り色々な種類を作ったわよ」


そう言いながら俺にサンドイッチを1つ渡すアスナ。


「いただきます!」


パクン! もぐもぐ……ごっくん!


「美味い!この卵サンド美味いぞ!」


「そっか!よかったわ!」


「あたしも食べるわね」


リズもビスケットからサンドイッチを取り、食べる。


「もぐもぐ……おお、美味しいねアスナ!」


「目指すは完全習得よ!」


アスナの背後に炎が一瞬見えた。燃えているなアスナ。


「くくく…」


「あはは!」


「な、何よ2人とも!」


楽しい昼食をする俺達であった。






昼食をとり終え、再び掘る作業をしていると……


ゴロン


「ん?」


壁から何かが転がり落ちてきた。
黒き光るクリスタルみたいな形の鉱石だ。


アイテム名を見てみると…ノヴァクリスタルと書かれていた。
…ここ、本当に第2層?アイテムのレア度はF〜S級まである。大体序盤はF〜Dぐらいだが、この鉱石は見た所C級のレア度だ。……俺は運がいいのかね〜。
ま、いいか!掘るぞ掘るぞ〜






〜さらに3時間後〜


手持ちのピッケルを使い切り、2人と合流する。
2人はかなり疲れた様子だった。まぁ、男の俺も結構疲れているからな。


さて、帰るにはどうするか…長時間ここにいるのにゴーレム出てこないな。


「ねえレン、アスナ。あたし、あっちで他とは違う形の石を見つけたんだけど」


「?リズ、案内してくれる?」


「こっちよ」


リズに案内され、その場所に行ってみると……確かに形の色が違う石があった。


「…これは…入口と同じだな。これを押すと…」


ゴトン!


石を押すと音がし、以前のようにロープが現れ、俺達を巻きつける。


「きゃあああああ!」


リズは再び、悲鳴を上げる。俺とアスナは2回目だし大丈夫。






ぽい!


「いって!」


「あいた!」


「いった!」


やはり前回と同じように鉱山区の入口に出された。


「…疲れたぞー」


「帰りましょう」


「そーしようかな〜」


さすがに疲労しきっているのでテンションが低い俺達。
転移結晶を取り出す。


「「「転移!アルハード!」」」


その場から消え、アルハードへと戻っていった。












〜翌日〜


昨日は帰ってきて直ぐに俺達は部屋で眠りについた。
んで、朝起きて朝食をとる。


そして……


「できたああ!」


リズが声を上げる。昨日採ってきた鉱石を使って武器を作ったのだ。
使っている鉱石は俺達のだ。寝る前にリズに渡しておいて、俺達の武器と防具を作ってくれと頼んだのだ。


そして、朝、アスナにリズは先に自分の店に戻ったと聞かされてたので店に向かうと声が聞こえたというわけだ。


「あ、来たわねレン!アスナ!」


ふふーん!とドヤ顔のリズ。よほどいいのが出来たんだろうな。


「はい!レンに渡されたジオストーンとノヴァクリスタル、レッドストーンを使って武器が3つ出来たわよ!」


手渡しされた武器を1つずつ固有名などを確認する。


・ジオストーンからできたのはハルピュイア。武器の種類は片手直剣。
ソードスキルはエクスファイント。完全習得することで連撃数が増える。剣の色は蒼黒
固有スキルは風を纏わせる。身体にも纏わせることが可能。敏捷+20%
・ノヴァクリスタルからできたのはデュアルエッジ。武器の種類は短剣。
ソードスキルはアステリスク・カット。素早い動きで相手に5連続の攻撃。色は水色
・レッドストーンからできたのは炎斬。武器の種類は片手直剣。
ソードスキルは爆炎。炎を纏った剣で相手に単発の攻撃。
固有スキルは着火。相手に攻撃した際、相手を火傷状態にする。


だった。


「凄いわねこれは!あたしの鍛冶スキルが一気に上がったわ。それでこれがアスナのよ」


アスナが昨日、渡していたのは確か……グロウストーンとシルバーインゴットだったな。


アスナがリズから渡された武器の固有名などを確認する。俺は後ろからそれを見る。


・グロウストーンから出来た武器はアベイユ。武器の種類は細剣。色は白。
ソードスキルはレ・ミゼラブル。完全習得すれば10連続の突きを食らわす。完全習得してない時は6連撃。
・シルバーインゴットからできた防具はシルバーコート。
固有スキルはダメージ30%減少。


アスナは早速装備を換える。俺も武器をハルピュイアに換える。


「うわー!このコート、かっこいいわね!武器もいい感じだわ!」


「俺の方も武器がいいな!」


「今のあたしの傑作よ!」


胸を張るリズ。俺とアスナは思い出したので、料金を聞く。


「こんなにいいのをありがとうなリズ!」


「ありがとう!」


「い、いいのよ別に…さて、料金だけど…まずレンの方だけどハルピュイアが50000、デュアルエッジが55000、炎斬が62500よ。アスナの方はアベイユが54200、シルバーコートが40500よ」


やっぱり、結構値が張るな。


「はい、一括払い」


「同じく!」


そう言いながらメニューからお金をリズに払う俺達。


「…合計26万2200ね。これならちゃんとした店が買えるわ。にしてもこんな大金をぽいぽい出せるあんた達が凄いのかしらね」


「「あっははは…」」


笑うしかないな。序盤でこれだけの装備が揃えばね。


俺はふと、いいことを思いついた。


「なあ、リズ」


「何よ?」


「俺達と一緒に今度…もう少し上の階層で家を買わないか?生活スペースとリズの工房があるの」


俺が提案すると2人はいいかもって言う。


「それはいい考えだねレン!」


「それ、いいかもしれないわね。2人が攻略とレベルを上げながらコルを稼いで、時間を作ったら鉱石を取りに行くとか……いいわね!そうしましょう!」


「なら、俺達は頑張って攻略していかないとなアスナ!」


「ええ!所で家を買うとしたらどの階層がいいかしら?」


う〜んと悩んでいる俺達。


「大体第10層から上ぐらいでいいんじゃないか?」


「なら、目標は第10層ね」


「2人とも。武器の修理はあたしに任せてね!」


3人で手を重ね、


「頑張るぞ!」


『おっー!』


気合いを入れるのであった。









――――――――――――――


序盤でいい武器などを手に入れたレンとアスナです。
武器の名前は作者の好きなゲームから取り、スキルなどは考えてみました。
次回は話が特別編にしたいと思います。アクセス数が2万を超えた記念です。
タイトルは……クリスマス関係ですw

-8-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ソードアート・オンライン ねんどろいど アスナ (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
新品 \4178
中古 \
(参考価格:\3500)