小説『ソードアート・オンライン〜『猛獣使い』の少年〜』
作者:クロコト()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>








SIDEキリト


カイトのスキルがばれてから一ヶ月が過ぎた。

この一ヶ月で起きた変化といえば・・・・・・

そうだ。カイトに『百獣王』とゆう二つ名がついた。

そして、俺は今カイトとパーティーを組まされて11層での素材集めの手伝いをしてもらっている。

今回の使い魔はクランだ。

「やっぱり二人のほうが早かっただろ?」

「一人でも大して変わらないぞ?」

「手伝ってもらっといてそーゆー事言うか?」

「誰も手伝ってくれなんていってない」

「はぁ〜・・・・・せっかく人が親切にしてやってるのに・・・・・・・」

「で?本音は?」

「お前の素材集めのことを口実にアスナから逃げる!!」

・・・・・・・・ぶっちゃけたな、こいつ。

「よし。アスナにつたえt「止めてくださいキリトさん。お願いします」・・・冗談だよ」

綺麗に土下座するカイト。

「まぁ・・・・・・帰ろうぜ?これ以上はアスナがキレる」

おぉ・・・・・もう立ち直ったのか

「そうだな。攻略の鬼だしな。」

俺たちが街に向かってる途中で悲鳴が聞こえた。


「・・・・・・・・カイト・・・・・・・助けるか?」

「勿論。クラン!乗せろ!!」

「ワンッ!」

クランが吼え、体を低くする。

「キリト!乗れ!!」

「のわっ!?」

カイトに引っ張られて俺まで乗るはめに。

「別に一人で行けるって!」

「クランのほうがぜってー速いって。行け、クラン!」

「ワオォォォォン!!」

「のわあぁぁぁぁぁぁ!?」

は、速すぎるだろ!?新幹線よりか速いぞ!?

「ひゃっほぉぉぉぉぉぉ!!!」

「もっとゆっくりぃぃぃぃぃ!!!」


俺たちは一直線に悲鳴のした方向に行った





SIDE OUT












SIDE???



私――サチは、いま11層のダンジョンで私が所属しているギルド『月夜の黒猫団』のみんなと狩りをしていた。

だけど、いつもの通り前衛がメイス使いのテツオしかいなくて、すぐにジリ貧になった。

しかも今回の相手は、このあたりで出る最強クラスのモンスターで、しかも3体居る。


もう、ココまでなの?死ぬのは嫌だ・・・・・


諦めかけたその時だった。


「ヒャッホオォォォォォ!!」

「わっ!ちょっ!?通り過ぎたって!!」

「なにぃ!?引き返せ、クラン!!」

「ワンッ!!」


とんでもなく緊張感に欠ける感じで他のプレイヤーが来た。

「よっと。ふぅ・・・・・・楽しかったな!」

「・・・・・・・・もう二度と乗りたくない。」

赤と白のローブを着た人と、黒いボロボロのコートを着た人が話している。


・・・・・・あれ?このやけにテンションが高いほうの子は何処かで・・・・・


その疑問は次の彼の言葉で解決した。

「俺はカイト。以後、お見知りおきを」

えっ!?カイトってあの『百獣王』の!?攻略組が何でこんなところにいるの!?

「俺はキリト。そんなことよりみんな無事か?」

「あ、あぁ・・・・なんとかね・・・・・」

リーダーのケイタが答える。

「この辺でいつも狩ってるの?」

カイトが聞いてくる。

「あぁ、そうだよ。でも、いつも回復が追いつかないんだよね・・・・・」

「そうなのか・・・・・今ココだけでも手伝おうか?君たちが止めを刺せばいいわけだし。」

っ!?手伝ってくれるの!?

「え!?手伝ってくれるのか!?」

ケイタもひどく驚いている。

「あぁ、ココであったのも何かの縁だ。それに、きっと君たちは強くなる」

「カイト!!少しはこっちを手伝えっつの!!」

キリトがいつの間にか相手を押さえていてくれた。

「ごめん!すっかり忘れてたわ!!」

「ひでぇ!?」

・・・・・・なんて楽しそうに戦うんだろう・・・・・怖くは無いのかなぁ・・・・?

「えっと・・・・誰でもいいからこいつに止めを刺して!!」

キリトが叫ぶ

「お、おう!」

返事をしたのは私たちの唯一の前線であるメイス使いのテツオ

「おりゃぁ!!」

テツオが剣技(ソードスキル)『ヘヴィスマッシュ』を放つ


パリーン!


相手が一匹ポリゴンになって散った。

「次こっちな!」

今度はカイトが言う。

「よし来た!」

飛び出したのは私と同じ槍使いのササマル。

「そりゃあぁぁぁ!!」

ササマルが剣技(ソードスキル)『瞬迅槍』で貫き、相手の体力が0になった。

「これでラスト!!」

「俺が行く!!」

最後に飛び出したのはリーダーのケイタだった。

「はあぁぁぁ!!」

剣技(ソードスキル)『粉砕棍』で相手を倒した。

「ん。大変良く出来ました。じゃあ街まで送ってくね。」

「確かに。俺たちが居ないのにまたピンチになったら今度こそ駄目っぽいもんな」

「たしかに・・・・・・じゃあ・・・・・お願いしてもいい?」


私たちは二人に送ってもらいながら私たちのホームタウンのタフトまで送ってもらった。


SIDE OUT








SIDEカイト


「我ら!『月夜の黒猫団』に乾杯!」

「「「「乾杯!」」」」

・・・・・・・・・・・なんでこうなった・・・・・・

「そして、命の恩人であるカイトさんとキリトさんに!乾杯!!」

「「か・・・・乾杯・・・・?」」

俺たちはこの街まで送ったら帰るつもりだった。

特に俺はアスナが怒る前に帰らないとやばい。

てか、もう遅い。

なぜならさっきメッセージが来たからだ。

その内容は

『カイト君?今日はキリト君の手伝いが終わったらすぐ戻ってきて私と迷宮に行くって約束したよね?
 女の子との約束をすっぽかすなんてサイテーだね。見損なったよ。』

だそうだ。

すぐに弁解のメッセージを送ったがもう20分経つのに返事が来ない。

「・・・・・・・・・・・・・完全に怒ってらっしゃる・・・・・・・・・・」

「カイト?カイトさんよーい。・・・・・・だめだ。」

「あ〜カイトさん?「敬語はやめて・・・・・」わ、わかった。じゃあカイト?どうしたの?」

「・・・・・・・・俺の上司が大変怒ってらっしゃるのですよ・・・・・・」

「アスナが?どんな風に?」

俺はキリトにさっき来たメッセージを見せた。

「・・・・・・・・・・・・これはきついな・・・・・」

「・・・・・・だろ?」

「う〜ん・・・・・・・・迷惑だった?」

ケイタが聞いてくる。

「いや、迷惑じゃないよ?気持ちは大変嬉しい。」

これは本当だ。感謝されて嬉しく無い奴なんて居ないと思う。

「・・・・・・・・約束をすっぽかしちまったのを後悔してんだよ・・・・・・」

「キリトは?迷惑だったかな・・・・・・?」

「いや、嬉しいよ?ただ助けただけなのにこんなに感謝されるのがむず痒いだけなんだ。」

そうだよな。俺たち攻略組はピンチだったら助けるのは当たり前。

やって当然のことだから感謝されることは極端に少ない。

「あのさ・・・・・・・・会ったばかりで申し訳ないんだけど・・・・・・良かったらうちのギルドに入ってくれないか?」

俺はもう入っているから入れない。よって入るのは必然的にキリトになる。

「キリトで良いならどうぞ。貰ってやってください。」

「ちょお!?俺の意思は!?」

すかさずキリトがツッコむ。

「でも実際、前衛が一人増えるとだいぶ楽になると思うぞ?
 それに、この人たちが前線に来たら、前線組の空気が変わる。
 でも強くなるにはコーチが居るわけだ。それに適任なのはお前だと思うなぁ〜?」

「うぐっ!正論言いやがって・・・・・・」

「で?どうするの?断るの?受けるの?」

キリトが悩んでいる。そして出した結論は・・・・・・・・

「じゃ、じゃあ・・・・・・・・・やろうかな・・・・・・・?よろしく」

おぉ!まじですか、旦那!やっちゃいますか!!

「ホントに!?じゃあよろしくお願いします!!」

「「「「よろしくお願いします!!」」」」

こうしてキリトの黒猫団での生活が始まった。


SIDE OUT

=========================
あとがき

『月夜の黒猫団』ついに登場です。

そして、最後のほうは強引だったかもです。ゴメンナサイ。

ササマルは、アニメのEDを観て探しました。

たぶんあってると思います。

最後に

使い魔のことです。

今回は零崎虚識様のリヴァイアサンとリン様のサキュバスを採用させていただきます!

そして、リン様に言われたので、すこし人型の使い魔を追加します。

今考えているのは、人魚をテイムしようかと。



他にも案を送っていただいた方々も含めてこの場でお礼を言います。

本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします!




-15-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント- (初回限定生産版)
新品 \12000
中古 \8380
(参考価格:\9980)