SIDEカイト
俺とアスナが結婚してもう7ヶ月がたった。
そしてSAOが始まってもう一年。時が経つのは非常に早い。
今の最前線は47層。俺とアスナが頑張りすぎた結果である。
何でこんなにがんばったのかと言うと、25層攻略のときに軍から死人が出たのだ。
25層のボスはかの有名なアーサー王だった。
・・・・・・・・・なぜか女の子だったが名前がアーサーだったし、エクスカリバーを持っていたから間違いない。
俺のゲイボルグを見てなぜか驚いた顔をしていたし、固有スキル【因果逆転】が効かなかった。
それでもそうにか体力が半分削った。
そのとき軍のやつらが指揮官であったヒースクリフの命令を無視して突っ込んでいったのだ。
その瞬間頭にあったアホ毛がとれて服が黒くなり、肌がやけに白くなった。
まさか目に見えて変化した相手に突っ込んでいくような馬鹿集団だとは思わなかった。
そして・・・・・・・・・エクスカリバーに斬られて3名が死亡。
一時的にとはいえ、仲間だったものを目の前で失った俺はみんなを後ろに下げて、
使い魔全員の一斉攻撃を浴びせた。
当然ボスは瞬殺。俺は始めからこうして置けばよかったと後悔をした。
その日から、俺はアスナと一緒に迷宮攻略に明け暮れた。
一ヶ月に1層、調子のいいときで2層ほど一気に上った。
ココでは寝る必要が無いので、必然的に徹夜だ。
流石にアスナはついて来れなかったから寝ていたが、それでも二日に一度のペースで付いていてくれた。
曰く「カイト君が頑張ってるのに私だけ安全な圏内にいるなんて出来ない」だそうだ。
本当に一途な子だと思う。俺にはもったいないくらいだ・・・・・
・・・・・おっと、こんなことを考えているとアスナに怒られてしまう。
俺もアスナもお互いが大好き。これは変わらない事実だ。
俺達は現実でも必ず会う約束をした。
必ず会って、そしてまた、今度は本当の姿でお互いを好きになると約束したんだ。
その日の為に俺は日々迷宮攻略に勤しんでおります!
SIDE OUT
SIDEアスナ
PiPiPi!!
「ん・・・・・」
私はセットしたアラームによって目が覚めた。
ココは最前線の遥か下の層である22層。
湖の近くにある森の中で売りに出ていた小さな家を二人で――といっても殆どがカイト君のお金なのだが――で買った。
ココを知っているのは団長とキリト君を含む『黒猫団』のみんなだけ。クラインさんやエギルさんにも教えていない。
ふと横を見るといつも寝ているはずのカイト君がいなくて、変わりにリオと置き手紙があった。
「『リオだけはなぜか置いていけるようなので置いていきます。くれぐれもムリはしないように』か・・・・・」
私は強くなった。カイト君の付き添い―なぜかリオがいないとあそこでは迷うから―で使い魔の森に篭ってレベル上げをして
今のレベルは69。ようやくギルド入りしたときのカイト君に追いついた。
ちなみにカイト君は今93。殆どレベルが上がっていない。今の迷宮区じゃ経験値が低くてレベルが上がらないそうだ。
「・・・・・・違う。カイト君は待ってくれてるんだ・・・・・・」
私が強くなるのを。私が自分に追いつくのを。
その期待に応えなくて、何が妻だ。
「リオ、レイン、起きて!『使い魔の森』に行くよ!」
「キュウ・・・・・?」
「ガウ・・・・・?」
レインとは使い魔の森で私がテイムすることの出来た唯一のモンスター。
正式名【ソニックドラグーン】
カレンちゃんによると自分が知っているモンスターの中で一番速いそうだ。
つまり、第百層にでてくる普通のMobではレインに攻撃を当てることすら出来ない。
ちなみに一番攻撃力が高いのはカイト君がテイムしている【恐暴竜 イビルジョー】だそうだ。
「早く強くなるから!まっててねカイト君!!」
私は二匹を連れて使い魔の森に向かった。
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あとがき
どうもクロコトです。
すいません、変なところで終わりました。
最近アイデアがわかないというか書いては消しての繰り返しでなかなか形にならないんです。
これがスランプでしょうか?体験がなかったものでよく分かりませんがきっとそうなんでしょうね・・・・・
これからも更新は止めないつもりですが、速度は激落ちします。
読んでくれている人がいるのに大変申し訳ないですが面白くないものは書いてもしょうがないと思うので・・・・・・・・・
どうか温かい目で見守ってください。