小説『ソードアート・オンライン〜『猛獣使い』の少年〜』
作者:クロコト()

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明日からテスト週間なので、テストが終わるまで更新を停止します。



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SIDEカイト


俺達が蜘蛛に襲われた次の日。


俺達はメインダンジョンであろう【鋼鉄の砦】に来ていた。

ココは、出てくるモンスターが全部硬い。非常に硬い。ものすんごく硬い。


大事だから三回言っておいた。


なんたって、全身が鉄で出来てるんだからな!硬くて当たり前なんだが・・・・・・

「くっ!鉄の癖になんでこんなに速いのよ!?」

アスナが今相手にしているのは【メタルビー】と言う、鋼鉄の蜂。

女王と思わしき巨大なやつの周りに、鳩ほどの大きさの働き蜂たちが飛んでいる。

先ほどもこいつと戦ったが、速いわ硬いわで十数分戦ってしまった。

「カイト君!見てないで助けてよ!!」

「おっと。わりぃ、ボーっとしてた」

俺は急いでアスナを助けに行った。

だが、働き蜂に行く手を阻まれてしまう。

「ええい!鬱陶しい!!ローズ!軽く【ブレス】だ!」

「ガルアァァァァァ!!」

ボオォォォォォ!!

ローズの口からバスケットボールほどの大きさの炎が出た。

ジュウゥゥゥゥゥゥ・・・・・

当たった蜂が解けてしまった。

「あ。金属だから火に弱いんだ」

なんでそんな簡単なことに気が付かなかったんだろう?

だが、そうと分かれば・・・・・・

「アリア!【フェザーショット】!ファラオ!【裁きの炎】!」

「ピイィィィィィ!!」

『ずいぶんと久しぶりな気がします!!』

ファラオが何かをいっているが気にしたら負けだ。

アリアが炎を纏った羽を、ファラオが青い炎を作って蜂を攻撃していく。

「アスナ!こっちにこい!!」

「う、うん!!」

アスナが走って俺の横を通り過ぎた。

「よし!ローズ!全力で【ブレス】!!」

「グルアアァァァァァァァ!!!!」

あたり一面焼け野原だ。相変わらずすごい威力だな・・・・・・

「あ。レベルが上がった」

俺のレベルが上がり、94になった。

「おめでと!でも・・・・・・また差が開いちゃった・・・・・」

今のアスナが83。今日だけで5レベも上がっている。

「だんだん追いついてるじゃんか。落ち込むなって」

「そうだよね・・・・・昔みたいにありえない差じゃないんだよね・・・・・・・」

その通り。レベル差10なんてすぐに埋まってしまう。

「俺が一緒に居ればすぐに追いつけるって!」

「うん!」

良かった・・・・・・元気になったみたいだ。

やはり、アスナは笑顔が良く似合う。

「さて、この奥はおそらく・・・・・・」

「?おそらく・・・・・何なの?」

俺は今までの使い魔の森での経験から、この奥に何があるのか予想が付いていた。

「行ってみれば分かるさ」

「えぇ〜教えてよぉ〜」

俺はアスナの手を引いて奥へと向かった。















歩くこと数分。

俺の予想通り、奥には巨大な門があった。

これはきっと・・・・・・・・

「ボス部屋・・・・・?」

「だろうな・・・・・」

しかし、ここまで巨大なものは見たことが無い。

一体どれほどの大きさのやつが居るんだ?

「固いやつだといいね。今の使い魔たちはどうしても攻撃重視って感じがするから」

「そうだな・・・特にレックスなんかそうだもんな・・・・・・」

アイツは攻撃力は最強だけど、防御力は紙だからな。

その代わり体力は多いけど・・・・・・

「まぁ行ってみれば分かるよ!早く行こ!!」

アスナが俺の手を引いて門を開けた。


そこに居たのは――――



ゴゴゴゴゴ・・・・・・・・

「で、でかい・・・・・・・・」

「しかも、硬そう・・・・・・・・」

―――石でできた巨人。

俺はコイツを知っている。

RPGでお馴染みのやつだ。


「ゴーレム・・・・・・だよね?」

「ああ・・・・・・ゴーレムだな・・・・・」

確かゴーレムって石の巨人じゃなかったか?

コイツ鉄で出来てるぞ!?

「グオォォォォォォ!!」

「「動いたぁぁぁぁぁぁ!」」

ブウゥゥゥゥゥン!!

ゴーレムの巨大な腕が迫ってくる!!

「クラン!!」

「アオォォォォォォン!!」

俺はやってきたクランにアスナを背負って乗った。


「避けろ!!」


ヒュンッ!!


クランが猛スピードでゴーレムの裏に回る。


ドガアァァァァァァン!!


「・・・・・・・・・・・・・・・・穴が開いた・・・・・・?」

「食らったらやばいな・・・・・・・・」

攻撃力と防御力は高いらしいが、スピードはそれほど速くは無い。

ちくちく突けばいつかは倒せるだろう。

いまはとりあえず・・・・・・・・・

「ファラオ!【呪いの言霊】!!」

『了解です!』

ファラオの呪いがゴーレムの動きを止めた!

「でかした!みんな行くぞ!!」

俺は口笛を吹き、使い魔全員を呼んだ。

「アスナ、離れよう」

「う、うん」

俺達はクランから降りて、少し距離をとった。

「みんな!!一斉攻撃だ!!」

俺の声にあわせて使い魔全員が一斉攻撃をした。



ドゴオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!



すさまじい衝撃で鉄のダンジョンがゆれる!!

流石にこれだけやれば・・・・・・・・・・

と思ったのも束の間。


「グオオォォォォ!!!」

「なっ!?そんな馬鹿な!?」

四段あったHPバーが一段と半分ほどしか減ってない。

「おかしいだろ!?俺達の最大出力だぞ!?」

「カイト君!来るよ!!」

「グオォォォォォ!!!」

アイツが脚を踏み出すたびにすさまじい揺れが起きる。

立っていることすら出来ない。

「グオオォォォォォ!!」

ゴーレムが腕を振り上げる!

「くっ!アスナ!!」

「えっ?キャッ!!」

俺はアスナを思い切り突き飛ばした。

そうしてる間にもゴーレムの腕が迫る!!

「カイト君!!」

アスナが叫ぶ!

「グオオォォォォ!!」

「くっ!」

俺は少しでも防御をしようと身構える――――


―――が、しかし。コイツは俺の予想を遥かに超える行動を取った。

「ゴガッ♪」

あれだけ振り上げていたのに、コイツの腕は俺を優しく包み込んだ。

そして、俺を頭の上に乗せ

「グオオォォォォォォ!!」

雄たけびを上げた。

「か、カイト君・・・・・?どういうことなの・・・・・・?」

アスナが聞いてくる。

そんなものはこっちが聞きたい。

「カレン!コイツのことを教えてくれ!!」

「は、はい・・・・えっと・・・・・・ありました!」

カレンが一枚の紙をオブジェクト化して俺に渡してくる。

「え〜っと・・・・・・え゛っ!?」

カレンの情報によるとコイツは・・・・・・・・【不死存在】らしい。

だからHPが一個半で止まったのか・・・・・・

他にもいろいろ書いてあるが、大事なところを箇条書きにすると・・・・・・


・滅茶苦茶硬い(SAOで二番)

・不死存在

・テイムするにはHPを一段と半分削る

・テイムしたら、防御力が上がる代わりに不死存在で無くなる

だそうだ。

・・・・・・・・・チートじゃん!今でも充分に硬いのにこれ以上硬くなるのかよ!

ただ・・・・・・SAOで二番ってどういうことなんだ?コイツより硬いやつが居るのか・・・・・?想像がつかん!

「カイトく〜ん!テイムできたの〜?」

おっと!忘れてた。

俺の目の前にはいつの間にかあのアイコンが出ていた。

「出来たよ!名前は・・・・・・ジャックだ!」

「ゴガッ♪」


この日、俺の家族に巨大な壁戦士が増えた。


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あとがき

どうもクロコトです。

ゴーレムテイム完了です!

SAOで二番なのはあの人が居るからです。分かりますよね?

あの人の硬さはSAOで一番だと思うのです。

さて、次回お会いするのは二週間後、僕のテストが終わってからです。

テスト勉強・・・・・・・萎えるわぁ〜・・・・・・

まぁ、そんな事いってられる時期じゃないんですけどね?

それではさよなら〜


ハイスクールD×D〜史上最強の男の娘?〜のほうもよろしくお願いします!!




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