小説『ソードアート・オンライン〜『猛獣使い』の少年〜』
作者:クロコト()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>




この話の最後にアンケートがあります。

ご協力お願いします。




=================================




SIDEカイト





ザシュッ!

パリーン・・・・


俺――カイト――は出てきたワームを倒した。

もう何回目の戦闘だろう?軽く30台は突破している気がする。

いつの間にかレベルが3から6になっていた。

「はぁ・・・・はぁ・・・・POP率高すぎるだろ・・・・・」


俺は今、はじまりの街から南に行った所にある森に来ている。


最初にキリトたちと会った草原とは逆の方向だが、コッチに来たのには理由がある。


「なんでココはマッピングできないんだろう・・・・?」

そう、ココはマッピングが出来ないのだ。

街のNPCが経営している店は飯屋以外全部回り、地図アイテムらしきものを探したが、全部空振りに終わった。


この奥には絶対に何かがある―――


確かな確信を持って俺はさらに奥へと向かった。






森に入ってもう40分が経過しようとしていたとき


「ん?何だこれ・・・・・人参?」

足元に人参――といってもオレンジではなく真っ白なのだが――が落ちているのを見つけた。


「・・・・・・・・明らかになんかのイベントフラグだろ・・・・・」

しかし、この森に関するヒントになるかも知れないものを見過ごせない。

そう思って俺はその人参(?)を拾おうとした。




そのとき―――



がさ・・・・と後ろで何かが動く音がした。


「っ!?」

ココに来るまでのモンスターは決して弱くは無かった。


今の体力ゲージの残りが7割弱。

一発ぐらいならおそらく耐えられる。

だが、アイテムを拾おうとしてイベントが始まったのならこれまでのモンスターより強いものが出てくる。

そう思って、俺は一気に武器を構え、後ろを振り向いた。



しかしそこには――――




「キュウ・・・・」

一匹のウサギ――アイコンの横に≪ホーン・ラビット≫と書かれている――が倒れているだけだった。

「う、ウサギ・・・・・・・か?」

角が生えているそれを果たしてウサギと呼べるかは定かではないが、≪ラビット≫とあるのでウサギなのだろう。

く〜・・・・

可愛らしい音がした。

その音源はさっきのウサギ(?)だった。

「は、腹が減っているのか?」

ウサギが食べられるものなんて・・・・・・

そのとき、ふと足元を見た。

そこには俺が拾おうとした人参もどきがあった。

「これなら食べるかな・・・・?」

そう思って人参もどき――スノーキャロットというらしい――を拾いウサギに与えてみた。


「キュ・・・・?」


カリカリ・・・・


可愛らしくかじっている。

「良かった・・・・・食べてくれた・・・・・」

暫くの間、俺はウサギが人参を食べるのを見ていた。



数分後―――



「ケプッ・・・・」

「・・・・・・・・ウサギってゲップするのか?」

まぁ、元気になったのならいい。襲ってこないし放っておいてもいいだろう。

そう思った俺はそいつを置いてさらに奥へと行こうとしたそのとき。



「キュウゥゥゥ!」

「のわっ!!」

ウサギが飛びついてきた。


目の前にアイコンが出ている。



―このモンスターをテイムしますか?―



テイムイベントが発生する確立はきわめて低かったはず。

そう思うと運がいいのかと思ったが・・・・

「明らかに、拒否できないじゃないかよ・・・・・・」

その下に出ていた選択肢が

――≪Yes≫  ≪はい≫――

だったのだ。

やはり、さっきのはイベントだったらしく、このモンスターはその報酬ということだろう。


「まぁいいか」


俺は≪Yes≫を押してこのウサギにリオと名付けた。


「よろしくな、リオ。」

「キュウッ!!」


チリーン!


という鈴のような音が聞こえたと思ったら、俺の目の前にメッセージアイコンが出てきた。

その差出人とは・・・・・・

「っ!?茅場晶彦だと!?」

そう。差出人の欄に≪茅場 晶彦≫と書いてあった。


俺は急いでそのメッセージを開き、読んだ。


そこにはこう書いてあった



『はじめまして。プレイヤー君。突然の私からのメッセージで驚いていることだろう。
 君がこれを見ているということは、このアインクラッドで最初のビーストテイマーになったという事だ。
 そんな君に敬意を表し、≪ユニークスキル≫与えようと思う。頑張って生き延びてくれ給え。』

「ユニークスキル?」

“ユニーク”というくらいだから俺だけの特別スキルなのだろう。

いったいどんなものか気になった俺はメニューを開き、スキル欄を確認した。

そこには、今まで無かったものが追加されていた。


「『猛獣使い』?えっと効果は・・・・・っ!?」

俺はその効果を見て絶句した。


その効果とは、

「『テイムできるビースト制限数無限』、『テイムしたビーストと一緒に戦える。』、
 『テイムイベントの発生確率を0.1%まで上昇させる』、『ボス級モンスターのテイム権限』
 『指笛を吹くと、テイムしたビーストたちが召喚される』・・・・って・・・・」

注意書きにボスモンスターはテイム不可、連れて歩けるのは一匹だけ、と書いてあった。

「・・・・・・・・強くないか?」

どんなに雑魚でも集まれば危ない。

しかも、ボス級――名前に定冠詞は付いていないがそれなりに強いモンスターのこと――が集まったら

どんなモンスターでも簡単に倒せるだろう。


「チートじゃねぇか・・・・・・なぁ、お前もそう思うだろ?」

「キュ?」

リオは意味が分からないとゆうように首を傾げていた。


「まぁ奥に行くか。このスキルは使い魔が多いほうがいいしな。」


俺がそう言ったのが分かったのか、突然リオが


「キュウゥゥゥゥゥ!!」

俺の手から飛び出して走り出してしまった。

「あ!おい!待てって!!」


俺はリオを追いかけた。





















「キュウ!!」

「な、何だココは・・・・?」


俺はリオを追ってずいぶんと森の深いところまで来ていた。

今俺の目の前にはかなり大きい洞窟がある。

「キュッ!キュッキュウ!」

「ココに入れってか?」

俺が聞いたら、

「キュウッ!!」

丁寧に返事をしてくれた。

「はいはい。分かったよ」

我ながら怖いもの知らずだと思う。

けれど、恐怖より好奇心のほうが大きかったのも事実だ。

「さて、覚悟を決めるかな。」


ココまで来るのに、一度も(・・・)モンスターにエンカウントしていないことに気付かずに

俺はリオを頭の上に乗せて洞窟の奥へと足を勧めた。





======================================
あとがき

どうもクロコトです。


とりあえず丁度いいので今回はココまで。


それより、アンケートをとります。

今後の話の展開にかかわる重要事項、ヒロインについてです。




カイトとキリとのヒロインをどうするかについて、皆さんの意見をお聞きしたいです。




1:アスナ

2:リズベット

3:シリカ

4:リーファ

5:シノン

6:サチ




この中から一つお願いします。

キリトも同様です。

ハーレムにすると、グダグダになりそうなのでカットいたしました。ゴメンナサイ。

一番多かった人をヒロインとしてそれぞれとくっ付けたいと思います。




では、ご協力よろしくお願いします!!



―追記―

一応、サチ生存ルートです。それを踏まえてお願いします。




-5-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ソードアート・オンライン 2(完全生産限定版) [Blu-ray]
新品 \6000
中古 \3149
(参考価格:\8190)