小説『愛されたくて愛されたくない』
作者:水士()

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桜井さん・・・・
「どうしたの?知花ちゃんが休みの日に雀荘に来るなんて」
「ちょっと気分転換ですよ」
「そうなんだ〜気分転換ならデートに誘ってくれたら良いのに」
「いえ、桜井さん暇じゃないだろうなとっ」
「今日はめちゃくちゃ暇だったよ」
「そうなんですか。すみませんお誘いせず」
「いいよ」
「あっ!ロン!」
私は麻雀を早い所終わらした。
「すごいね〜知花ちゃん。二連勝てっ聞いたよ」
「いえ、慣れてきただけですよ」
「なれてきたねぇ。まあいいや!今から一緒にご飯食べに行かない?」
私は急なお誘いに悩んだが頷いた。
「よし!決まりだね!じゃあ何か食べたいものある?」
「何も無いです」
「そっか!ならラーメン屋でも良い?」
「はい。大丈夫ですよ」
私たちはラーメン屋に向かった。
ラーメンを食べ終えたら、桜井さんが家まで送ってくれると言ってきたのでお言葉に甘えた。
家の前まで来て桜井さんに「お茶でも飲んでいきませんか?」とっ聞いたら、桜井さんは嬉しそうにうなづいた
桜井さんを部屋に招いてお茶を入れて桜井さんとお茶を飲んでいる最中私は考えた。
どうしよう・・・・
沙耶の事を言おうか迷った。
だけど沙耶からの話を聞いて決めるのは桜井さんだ。
私なんかより沙耶の方が良いに決まってる!
そうだ!やっぱり言おう!
「あの、桜井さん!言いたいこ・と・が・・・・・」
私は桜井さんの方を向いたら最後の言葉を言えなかった。
私の唇に桜井さんの唇があったからだ。
「お茶に誘ってくれたという事は今日は最後までしても良いよね?」

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