小説『愛されたくて愛されたくない』
作者:水士()

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目が覚めたら隣に桜井さんが眠っていた。
そうか昨日桜井さんと・・・・
なんだか嬉しいような悲しいような気がした。
だけど私が選んだのだからもう遅い・・・・
それにやっぱり桜井さんと沙耶の幸せを願いたい。
桜井さんだけが好きでも付き合っているうちに沙耶も本気で好きになるかも知れない・・・・
私はそう思い桜井さんが起きたら沙耶の事を話そうと思った。
後ろで何かが動いた。
桜井さんが寝返りをしたようだ。
綺麗な寝顔だな・・・・
私はしばらく桜井さんの寝顔を見てから服を着て台所に向かった。
朝食の用意をしながら思った。
私が誰かの為に朝ごはんを作るなんて今まで無かったな。
食べる人もいなかった・・・・
だけど桜井さんは食べてくれるだろう。
私はそんな事を考えて嬉しくなった。
朝食が出来たので桜井さんを呼びに行った。
寝室に入ったら桜井さんが寝ぼけながらタバコを吸っていた。
かっこいいな・・・・
「ん?どうしたの?」
桜井さんは私に気づいたのかタバコを消しながら近くに寄ってきた。
「昨日可愛かったよ!ねぇもう一回しない?」
「んぅ〜しません!それよりも朝ごはん出来ましたよ!」
「ん?朝ごはん?あぁそれで横にいなかったんだ?うれしいな!じゃあ先にご飯食べよっか!」
先にてっなんだ食べたらするのかな?
そんな事を考えてるすきに桜井さんが台所に移動した。
いや、ズボンくらい履きましょうよ・・・・
桜井さんはトランクス一枚だった。
はぁ私は桜井さんに聞こえないようにため息をついた。
「どうしたの?早く食べようよ!」
私は仲良く桜井さんとご飯を食べた。
もちろんその後きちんと二回戦が待っていた。

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