小説『愛されたくて愛されたくない』
作者:水士()

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私は日曜日の前日の土曜日に沙耶に日曜日は空いてるか連絡した。
「明日のお昼なら開いてるよ〜夜からは仕事だけど。それよりも本当に知花ちゃんは良いんだね?多分私は桜井さんが好きと言ったら二番目でも付き合うよ?」
「うん全然気にしてないよ。私なら大丈夫だよ。そんなに気にしなくても良いよ」
「そう。なら明日が楽しみだね!」
「うん。じゃあまた明日」
「はぁい明日ね!昼前に連絡するね!桜井さんに宜しく!」
「分かったよ。お休み」
私は電話を切った。
桜井さんに一応確認電話した方が良いかな?
よし電話しよう。
桜井さん今暇かな?
プルルルル 「はい、もしもし?」
「あっ、桜井さん?明日お昼予定通りで良いですか?」
「あっ!今忙しいから今日そっち行くからその時にはなそ。ごめんね」
そう言って電話が切れた。
忙しかったのか。
悪いことしちゃったな・・・・
ん?今日こっちに来る?
なら夜ご飯作っておいたほうが良いのかな?
とりあえず夜ご飯のおかずだけスーパーで買うことにした。
おかずの材料を買っていたら目の前に幸せそうな家族がいた。
幸せそうだな・・・・
なんだか私は幸せそうな家族を見ると以上に悲しくなってくる。
昔からだ・・・・
私も他の母親から生まれていたらあんなに幸せそうな顔が出来たんだろうか?
そういえば沙耶からは私や桜井さんみたいに過去に何かあったような感じがしないな・・・・
だから桜井さんも私も沙耶が好きなんだろうか?
自分達に無いものを欲しがるように。
沙耶には私にも桜井さんにも無いものを持っている。本人は気づいていないみたいだけど・・・・
私はそんな事を考えながら家に着いた。

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