小説『愛されたくて愛されたくない』
作者:水士()

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見よう見まねで出来るもんだな。
私は今まで和食しか作った事が無かったから今日は洋食を作ってみた。
机の上には美味しそうな夜ご飯達が輝いていた。
後は桜井さんを待つだけだ。
今日もまた抱かれるのだろうか?
明日は沙耶たちについて行って良いのだろうか?
邪魔じゃないのかな?
ガチャ
玄関のドアが開いた。
桜井さんが来た・・・・
「ん?どうしたの?泣きそうな顔して」
「えっ?そんな顔してます?」
「うん。自覚無いの?」
「無いです」
「僕はその顔は好きだけどね。また何かマイナスな事考えていたんでしょ?」
「かもしれないです。とりあえず夜ご飯は作っときましたよ」
「そうなんだぁ。ありがとう。そしてごめんね・・・・」
桜井さんは私の上の重なった。
桜井さんは私を抱く時絶対謝る。
謝らなくていいのに謝らなくてはならないのは私なのに・・・・
私達は体を重ねた後に夜ご飯を食べた。
「そういえば、明日何時集合なんだい?」
「えっ?あぁお昼からどうですか?」
「大丈夫だよ。なら今日はちょっと無理しても良いかな?」
何の事だろう?
「言葉の意味が分かってない感じだね。そういう所好きだよ」
桜井さんは考えている顔に近づいてキスをした。
「こういう事だよ」
「あぁ」
「君は本当に顔に出ないね。まあいいけどね」
結局私達は朝までした。

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