小説『愛されたくて愛されたくない』
作者:水士()

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おぉこれがカラオケ・・・・
一体何をする所なんだろう?
沙耶に聞いた。
「ここは何をする所なん?」
「本当に知花ちゃん知らなかったんだね」
桜井さんが近づいてきて言った。
「部屋とれたよ。飲み放題で良いよね?じゃあ行こうか」
そう言って私達は歩き出した。
「それでここは・・・・」
「ここはね、歌を歌ったりお酒飲んだり出来るんだよ」
「それだけ?」
「うんそれだけだよ」
それだけで2000円も取られるのか・・・・
楽しさが分からなかった。
考えているうちに桜井さんが部屋の前でとまった。
「ここだよ」
そう言ってドアを開けた。
やけに暗いな・・・・
しかもテレビ画面が大きい・・・・
三人が座った時点で桜井さんが沙耶に聞いた。
「とりあえず先に聞きたいんだけど、二番目でも良いから付き合ってくれる?」
「良いですよ。だけど知花ちゃんを泣かせる事があったら直ぐに分かれますから」
「うん分かったよ。絶対とは言えないけどね」
「絶対になるようにして下さい」
沙耶はそう言って笑った。
桜井さんも笑ってた。
私はやっぱり間違ってなかった。
二人の笑顔が見れたら幸せ・・・・
私は二人につられて笑っていた。

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